あまんちゅ! #03「わくわくと幸せのコツのコト」捉え方次第で一つ一つのピースが幸せにも不幸にもなる。
前向きに捉えることで世界の見え方も変わっていく。



臆病で何をするにも後ろ向きな考え方をしてしまうてこに、ぴかりが教えてくれるワクワクで幸せになるためのコツ。お婆ちゃんからの受け売りの言葉だったかもしれないけど、考え方やスタンスを少し変えてみるだけで、それまで気づけなかった物事に気づけてしまう。幸せな物事はそこにあるわけで、今日を幸せだと思う奴はいつでもどこでも幸せになれる奴というのは、それを見落とさずに気づける人のことなのかなと思う。
気の持ちようといいますか。何かを知りたいのなら知ろうと思う気持ちがなければそれを知ることは出来ないし、少しでも変わろうとするのなら変わってみたいという気持ちがなければそうはなれないわけです。お弁当の時間にひとりぼっちでもいいかなと一瞬考えたてこだけど、本心はそうではありません。ぴかりと火鳥先生があだ名で呼び合う仲であったことを知った時に疎外感を覚えたように、てこの本当の気持ちはそこに入っていきたいと考えている。
二人の仲を知ったからこそ、自分にとっては未知でもあるダイビングの知識を学ぶことで、その輪の中に入っていこうとする姿勢を見せる。知ることで変わろうとする。その気持ちがあるから前へと歩みを進めることが出来るのではないかなと。そしてこれは後ろ向きではなく前向きな気持ちを持つ人間だからこそなせる行動だと思います。
面白いのは臆病で後ろ向きだった自分をてこ自身が否定せず、それも意味のあるピースと捉えて受け入れていることかなと思いました。新しい学校、見知らぬ土地、憂鬱だった朝。そして現実感がない通学路。でも怖いと思っていたそれらがあるからこそ、見方や気持ちを変えたときにそれらがワクワクドキドキを感じさせてくれる物へと形を変える。形を伴っててこに幸せを実感させてくれるピースになる。
ただ待つだけのいくじのない自分は嫌だったけど、そんな気持ちがあったからワクワクドキドキを感じられる変わった自分がいるのだと。無意味なものなんて何一つない。そう思えるようになったこと自体が、てこが今までよりも前向きになったことの何よりの証。楽しいことや幸せなことを感じられず空虚だったてこの心の空白部分に、新しく知ったこと、変わったことが形を伴ってピースとなり埋まっていく。
時間をかけて丁寧にてこの心境の変化を描いているからこそ、ぴかりの影響を受けて少しずつ前向きになっていくてこの姿が味わい深く、どんどん明るく広がっていく作品世界の彩りがより眩しく映りますなぁ。知らないはずだった学校や町の風景が少しずつ見知ったものへとなっていく。てこと同じように作中の風景が馴染むことで一視聴者たる自分もどんどん幸せな気持ちが増しているのを感じてます。
ダイビング部へ入部することで更に広がっていく世界。それを知った時にてこがどんな新しい幸せを感じることが出来るのか。ぴかりと一緒に何を見出してくれるのか。あだ名で呼び合うようになった二人のこれからがますます楽しみになってしまう回なのでした。幸せなことは本当に周りにいっぱい溢れているのだ。ぴかりやてこのようにそれを見つけられるような人になりたいね!


聞き上手だけど口下手。てこからしたら意外とも思えるぴかりの新たな一面。だけど自分と同じように何かに不安な気持ちを抱いていながら、それでも毎日を楽しく生きているぴかりの存在は、てこに大きな影響を与えたのではないかと思います。自分と同じように不安を感じる人でも、日々の生活の中であんなにも幸せを見つけてワクワク出来てしまうのだと。勇気をもらったと言ってもいいのかもしれない。
どこかで自分と似た匂いを感じていたのかもしれない。だから余計にぴかりの姿に惹かれてしまう。親近感のようなものを感じたから、ぴかりのことをあだ名で呼ぶ火鳥先生との関係に憧れにも似た気持ちを感じたのかもしれませんね。咄嗟にぴかりをあだ名で呼んでしまったのは、てこのそんな気持ちの表れで。思い切って呼び方を変えたその先には、今まで知らなかったぴかりとのワクワクするような関係性があったのだ。
これからもっと二人の呼吸を合わせて、周りに溢れているワクワクすることを一緒に経験して取り込んでいってくれたなら。きっと今まで以上に幸せな毎日が待っていると。一人で体験するワクワクドキドキよりも、仲の良い人と一緒に体験するワクワクドキドキの方が、きっと同じことでも何倍も楽しい!桜を見ていた時のてこの台詞が全てなのではないかと。そう思わせてくれた仲睦まじい二人の姿なのでした。百合百合しい関係もまた、今のてこが知らない新しい世界の入り口。
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