日刊アニログ

NEW GAME! #04「初めてのお給料…！」

使い道も人それぞれなら思い出も人それぞれ。
ワクワクドキドキの初任給！

---

これが生きがい。これのために頑張っていると言っても過言ではない。労働に対する正当な対価。それが形となって返ってくるお給料日に纏わるエピソード。何年経ってもその日が特別な日であることに変わりはなく、今回は高揚感も手伝って普段とはまた異なる各キャラの顔が見えた回であったような印象を受ける。

特に今までは頼もしい先輩というイメージの強かったりんが、コウと二人きりになった時だけ見せる豊かな表情や行動が面白い。勿論それはりんの弱い部分も含めてのことで、部下の前では晒すことの出来ない不安をコウにだけは素直に打ち明けることが出来る。それはコウにしても同じでフリーズしたPCを前にしたときの反応なんかは、りんの前だから出せた反応のように見える。

普段は直接口に出すことはないかもしれないけど、こういうときにお互いの存在が心底支えになっているんだってことを伝え合える同期の二人の信頼関係が素敵だなぁ。真面目なお話の後にコウのように下着姿を晒して弄られてるところなんかも、二人ならではと思えるところでした。りんさんは誤解と主張してたけど、目撃者になった青葉目線ではなくても誤解じゃないよね。だってりんさんコウさんのこと好きすぎるもの。

今回青葉としずくが一緒に帰宅の途についているシーンで、「ここだけの話」としずくに促された青葉は、コウの仕事に真摯に取り組む姿勢をして「だから私の憧れであり目標」と言っていたけど、そんな憧れの目で見られる先輩にもこういう一面があるんだよということを知れた前半パートだったかと思います。これがコウとりんが二人きりになった時の、ここだけの話。





後半は実際に給与明細が配られ、各々の初任給に纏わる思い出が語られていましたが、ここでもそれぞれの新しい顔が見えて楽しいですね。イメージ通りのはじめやゆんがいる一方で、コスプレ趣味が露見したひふみ先輩は新たな一面が見えた感じ。一緒に計画を立てて旅行にまでいったのに、そのことをマルッと忘れられていたりんは、前半であれだけ仲良しな姿を見せつけられてるだけに余計に可哀想だった。拗ねるのも無理はない（笑）

ただ一つ言えることは趣味に走る者もいれば思い出に残るような出来事を経験するために使う者もいる。その用途は千差万別で思い出も人それぞれ。でも青葉のように両親に対して恩返しをするというのは王道だけど良いお話だと思う。働いてお金を稼ぐ。給料をもらうというのは独り立ちして生きていけるようになったことを対外的に示す証のようなものでもある。

一人でお金を稼げるようになるまで育ててくれた親がいて、その親は青葉が自分で経験したように様々な苦労を得て稼いだお金で子供を育んでくれたのです。自らも経験したからこそ、そのことを痛切に感じることが出来る。青葉はまだ未熟な仕事しか出来ない自分が本当に給料を貰っていいのかみたいなことを言っていましたが、いわばそれは未来の彼女に期待する会社側の先行投資でもあるわけです。

親の子育てもそういう側面があるのかもですね。だから期待に応えられるように一人前に成長して貰った分を返せたら、それに勝る喜びもないのだろうと。青葉が両親に買っていったケーキは、立派になった青葉が恩返しの意味を込めて贈ったもの。その意図が青葉になくとも両親にはしっかり伝わったのではないかと。そう思えた回なのでした。






りんさんはコウさんのこと大好きすぎるね。いや、本当マジで。それはりんに限ったことではなくコウの側もりんに頼っている節があって、お互いに依存し合っていてどちらかがいなくなったら機能しなくなりそうな危うさも、二人の関係性の尊さに拍車を掛けてくれている気がする。これはもうガチの百合ップル。照れたり拗ねたり怒ったりするりんさんも良いものですな。それを引き出してくれるコウさんといつまでもお幸せに！


にほんブログ村

関連記事

• NEW GAME! 第6話「楽しいって気持ちはこうして伝わると思うんだ」
• NEW GAME! 第5話「分かりやすい先輩達にも色々な悩みや意外な姿があるのです」
• NEW GAME! 第4話「誰も見ていないところでイチャつくコウとりんの百合ップルぶりが堪らない」
• NEW GAME! 第3話「失敗や困難な経験を糧にしながら少しずつ一人前になっていく」
• NEW GAME! 第2話「社会人になって初めてのお酒の席！それでもお酒は二十歳になってから！」