日刊アニログ

NEW GAME! #05「そんなに泊まり込むんですか？」

自分の後輩の前では格好良い先輩でありたい。
でもそれを意識する余りボロが出るあたりが"分かりやすい"。

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後輩の前ではしっかり者で頼りがいのある先輩でありたいのは人の性ということで、今回は主人公である青葉よりも、周りにいる先輩キャラ達の掘り下げ回という側面が強かったのかなという印象。はじめ先輩にしてもゆん先輩にしても、視聴者目線で見たら物凄い分かりやすいキャラだけど、後輩である青葉を介することでまた違った側面が引き出されているのが興味深い。

見栄を張ると言ったら語弊があるかもしれないけど、やっぱり自分より目下の子には出来うることなら格好悪いところを見せたくないと思うのは至極普通の感性だと思います。買い出しで普段ならポケットに入れっぱなしだった財布をデスクに置き忘れたはじめにしても、二の腕ぷにぷにを隠して人知れずダイエットに励もうと耐えるゆんにしても、青葉を意識したから普段とは異なる行動を取ってしまったように見える。

りんとコウ、はじめとゆんのように、同期の相手同士だと既にお互いのことを知り尽くしている感じがあるから変に取り繕うこともないんだけど、そこに青葉が絡むことで格好良く振る舞おうと取り繕った結果、逆にボロが出て本来の素の姿が表出してしまっていたように映る。青葉がそんな彼女らを見て好意的な解釈、もとい勘違いして奮起することで、彼女らの先輩としての面目や体裁は保たれていたのが面白かった。

社内の空調管理を巡って快適な環境の争奪戦を繰り広げるような楽しい一面を有する一方で、目に見えている今の姿だけが全てではないことも示されていた回だったと思います。考えや感情が割と表面に出やすく分かりやすい先輩達。でも分かりやすいからこそ、その部分にばかり目が向いてしまって、他の部分が見えにくくなっていることもあるのだと思う。

普段や優しくて楽しい青葉の周りにいる先輩一同。でも内心ではその分かりやすさとは裏腹に色々と思うことがあって考えているし、その分かりやすい姿からは考えられない意外な一面もあるのですよね。そういうところに目を向けて、先輩達の良いところはしっかりと吸収して更に一人前になってくれたら良いなと思えた回でありました。

無理に取り繕った姿ではなく、自然体でありのままを受け入れてもらった方が、色々な面で捗るということも往々にしてあるものなので。しかし悪いところは目を瞑って見なかったことにするのも大人の対応ということもある現実。時と場合によりけりで状況に応じて巧みに使い分けられる人が一人前の大人なのかもしれない。でも青葉ちゃんにはいつまでも今の青葉ちゃんのままでいて欲しい。






意外と茶目っ気があって悪戯心を働かせる青葉が面白い。でも先輩相手に対してこういう行動を取れるようになってきたのは良い意味で青葉が馴染んできたことの証でもあるのかなと思う。環境に慣れて早く一人前になって欲しいと思う一方で、今の初々しい一面は失わないで欲しいと思う気持ちもあるけど（笑）

服装の変化だけではなく、こういう対人関係の変化や行動の変化からも季節の移ろいを感じられるのが良いなぁと思ったところ。何はともあれ夏は薄着になって良いものですね、うん。


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