ラブライブ!サンシャイン!! #07「TOKYO」全ての始まりの地である東京。
そこに待ち受けているものは果たして希望かそれとも…。



PVの反響が予想以上に良くランキングが急上昇したAqoursに舞い込んだイベント出演の依頼。憧れのμ'sを輩出した東京は、本作そのものにとっても千歌にとっても特別な地であり、スクールアイドルとしてスタートを切った千歌たちが、再度その地を訪れるというのは、とても特別で重たい意味を持つものだと思います。それだけに良くも悪くも大きな転機を迎えそうな要素で溢れていた回でもありました。
知名度が向上し周囲からの期待を一身に背負う。ラブライブ出場を目指すAqoursにとって悪いことではない。でもかけられる期待が大きければ大きくなるほど、それを裏切ってしまったときの反動は、無名で自分たちだけが結果を受け止めれば良かった今までよりもずっと大きくなってしまう。応援してくれる人たちの期待を裏切るというのは、自分が失敗するだけよりもとても辛いことです。
ぽっと出の新人が予想外に良いものを見せてくれたときって周囲の人は持て囃してくれるかもしれない。物珍しさもあるし、それは予想外のものを見せてくれたことに対する驚きも相まっての反応でもある。でもそれは事前の期待値が低かったり、そもそも知らなかったからこそ向けられる好意。認識されこれくらいはやってくれるという期待を向けられるようになれば、評価基準は一変してしまうこともある。
そこで思い出されるのがAqoursデビューライブの時のダイヤ会長の発言です。あのときダイヤは「この成功は町の人の善意があっての成功」だと言っていましたが、今回の東京行きはその発言の趣旨が色濃く反映されていたように感じます。あの学校でのデビューライブは何もかもが初めて尽くし。見に来てくれた人はAqoursを応援しようと思って集まった好意的な人たちばかりです。比較対象になるアイドルも誰も居なかった。
好評を博したPVにしても、あれは町の人たちの協力あって完成させたもので、そこには全部地元の人たちの善意が関わっている。でも今回の東京行きは何もかもが違っている。近くで後押ししてくれる人は誰もおらず、周りには知名度も実力も上手の比較対象となる手強いライバルたちがひしめいている。そしてAqoursは期間中のランキング上昇率は一番の、ある意味注目される立場にあるユニットです。
見ている人は勢いのあるスクールアイドルとして何とはなしに期待する。でも彼女たちに向けられるその視線の中には、もう善意だけではない別のものが混じっている。確かな実力が伴わなければ、その興味本位の好奇の視線は一転して別のものになってしまう可能性すらある。あの会場にいる人の多くは、地元民のように今のAqoursにそこまでの思い入れや善意は持ち合わせていない人たちだから。
東京へ向かうルビィに向けてダイヤが送った気を強く持ちなさい発言は、かつての彼女たちが辿った経緯を感じさせるものでもありましたが、果たしてAqoursは…。周りにいるのはラブライブの決勝に出場した経験を持つ強者ばかり。中途半端なライブを披露しようものなら、たちまちの内に飲み込まれてしまいかねない。
でも千歌たちが言ったように、強豪ひしめくこのイベントの中で存在感を発揮することが出来るのであれば、最大のチャンスに転じる好機でもある。改めて憧れのμ'sの琴線に触れた千歌たちに待ち受けているのは希望が絶望か。周囲の期待という重圧をはね除けて今まで以上のものを見せられるのか。同年代のライバルとの邂逅というドキドキワクワク展開。次回どちらに転ぶとしても見応えありそうで楽しみ。


全てが始まった瞬間は千歌一人だけだったけど、今は千歌と思いを同じくしてくれる頼もしい仲間達がいてくれる。そんな仲間と見上げる街頭ビジョンに映るラブライブは彼女たちが目指す目標であり、気持ちも新たに心を奮い立たせてくれる。抑えきれない衝動のままに動き出した千歌に引っ張られ、今スクールアイドルとして再びこの地を踏んだAqours。
例え残酷な現実に直面することになろうとも、この仲間達と一緒なら大丈夫だと思いたい。おそらく自身の経験から彼女らの行く末を危惧している三年生組の立ち回りも含め楽しみでもあり不安でもあり。



そんな色々と小難しい話は抜きにして、今回は曜ちゃんの色々なコスプレ衣装姿を拝めただけで眼福なり。
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