あまんちゅ! #11「猫と子猫のコト」内面的にも大きく成長を遂げ積極性を見せ始めるてこ。
そんな彼女が名実ともにぴかりのバディとなる日は近い。



海洋実習を目前に控えたてことぴかりが、一匹の子猫との出会いを通じて本当の意味で対等なバディとなったことが実感出来る回だったかなと思います。特に目を引くのは序盤の頃と比べて著しい成長を遂げたてこの変わりようで、それは今回の彼女の積極性を伴った行動や考え方となって表れている。
ちゃ顧問を追いかけていった先で、ぴかりもまだ知らない道を、初めてを共有したい思いから一緒に歩こうと提案したのはてこだし、里親探しをすることになったお姫を一晩どうするかとなったときに、ペット禁止にも関わらず率先して自宅で預かろうと動いたのもてこ。子猫のお世話の仕方を積極的に調べていたのもてこ。このように今回は自発的かつ大胆な行動を取るてこの姿が目に付くのですよね。
これまでの話でこれらの役割を担っていたのは主にぴかりだったのだけど、今回はてこが主導することで話が転がっていっています。ぴかりの立ち位置にてこが納まることで、自分がお姫にとってのぴかりになれたらと思っていたてこが、実は本人もそれと気付かずに実践できるようになっていた姿がより感慨深いものとして映る。だからこそバディっぽくなってきたという火鳥先生の言葉は最大級の賛辞だと思います。
生まれたばかりでまだ目が見えずに世界を見たことがない子猫に、自分がぴかりにそうしてもらったように色の付いた世界を見せてあげたい。知らなかった人と出会い、知らなかった街を知り、ワクワクドキドキする楽しさを知ったてこが、色づき広がった世界を見せてあげようと言わんばかりにお世話を頑張る姿は、まさにぴかりがてこにしたことの再現であり、彼女の成長そのものであるからこそ胸を打つ。
自分を引っ張ってくれる相手に自分の運命を託す。それこそがバディであり、ぴかりと同じ考えを持ったてこが彼女と同じことをするというのは、てこがぴかりのバディとして相応しくなったことの証左なのかなと。念願の海洋実習を前にして、ここでぴかりとてこのバディ性を強調してくる見せ方が見事と言うほかない。他者の生命を預かり、預ける。その信頼と重みは人であろうと子猫であろうと変わりはないのです。
今できることを精一杯やる。そういう姿勢で取り組んでいるから、相手に信頼されるし相手のことを信頼出来るのだと思います。子供ではあるけどぴかりとてこなりに里親探しを、自分に出来ることを精一杯やろうとしたからこそ、校長先生に二人の思いが届いたではないかなと。生き物を飼うこと、生命の重さ。それを知ってなお覚悟を持って精一杯やろうとしたからこそ得られた信頼なのではないかと。
オープンウォーターダイバーのライセンス取得を前に、お互いの命を預け合うバディの信頼感や、変化したてこの姿をしっかりと描いてくれたのが素直に嬉しい。更に広い海に出る直前のこのタイミングだからこそ必要なお話だったのではないかと思いました。あれだけ後ろ向きで引っ込み思案だったてこが、ここまで前向きに動けるようになったことが素敵だなぁ。
里親探しを頑張ってまた一つ色のついた思い出が増えたてこ。出来ることを精一杯やってきたから色づいた思い出が増えていく。ダイビング部の仲間と一緒に海の中から見る世界。あの日夢見た光景は、てこに見たことのない色の世界を見せてくれるのか。遂に迎えるオープンダイビングと最終回。また一つ素敵な色の付いた思い出が増えるだろうその瞬間を、余すことなく最後まで見届けられたら良いなと思います。


チュパリング機能を搭載していたお姫を可愛がるてことぴかりの姿が微笑ましいのと同時に羨ましい。猫アレルギー持ちの自分からしたら、こんな子猫を撫で回している二人が心底羨ましくてしょうがないのです。決して美少女二人にお世話されているお姫が羨ましいってことではないですよ?経済的なお話とかは抜きにしても、ぴかりの母親が渋る気持ちがよく分かる。思いっきり愛でたいのに!
そんな子猫お姫の相手はちゃ顧問ことアリアで、ここもヒメ社長とアリア社長からきているのですよね。ARIAファンにとってはまた嬉しいファンサービス的な意味合いを持つ素敵なネーミング。
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