魔法つかいプリキュア! #33「すれ違う想い!父と娘のビミョ~?な1日!」伝えたいのに上手く伝えられないもどかしさ。
家族で親子だから出来る思いの伝え方があるのですね。



リコのお父様であるリアン来訪回。感動の親子の再会ではなく長らく会っていなかったからこそ生じる親子の微妙な距離感や遠慮する姿。でもそれが親子それぞれの立場と性格を如実に物語ってもいたと思います。みらい達の前では見せることも減ったけど、元々リコは意地っ張りで素直になれない性格の子だから、父親に対して自分を見てもっと話してとは言い出せない。
リアンもリコに父親らしいことをしてあげられていないという悩みを抱えていて、それを自覚しているから引け目からくる遠慮が生じ、結果として久方ぶりに会った娘との接し方が分からなくなってしまっていたのだと思う。リアンが仕事の話ばかりで目の前に居る娘よりも調査に没頭しているように見えたのも、使命もあるけどそういう思いが影響していた側面の方が強いのかなと思う。
親子共にどうにかしたい思いはあるのにままならない。どうしたらいいのか分からない。そして実の親子であろうと思いは口にしないと伝わらないこともあるし、真意は行動で示して見せないと伝わらないこともある。リコの目にはずっとナシマホウ界にいたにも関わらず、そこに滞在することになった自分に会いに来てくれなくて、いざ会いに来たら娘そっちのけで仕事優先。そう映ってしまうのですよね。
でもそうじゃない。子供を想わない親はいないとみらいの両親の話にもあったけど、考古学者であるリアンが仕事を頑張るのも、来たるべき大いなる災いから大切な妻や娘を守るため。そして身体を張り身を挺して娘を守ることで、決してないがしろにしているわけではなく大切に思っているという父親の思いが伝わる。行動を通して父の思いを娘のリコは受け取るのです。
そしてそれはリコの側にしても同じことなのではないかと思います。伝説の魔法つかいプリキュアとして覚醒し、傷ついた父親を守れるくらい強く大きくなったことを、リコは父同様に行動で示していた。もうただ守られるだけの子供ではなく成長しているんだよということを、自らの行動でもって示しているのですよね。行動を通して娘の思いを父親のリアンは受け取るのです。
言葉では上手く伝え合うことの出来ない親子が、相手の行動を通して通じ合えるって素敵だよね。親子で家族のリコとリアンだから出来たことと言ってもいいのかもしれない。大切な人を思う気持ちが力になる。本気の思いは相手に伝わるというのは、本作の一つのテーマで今回の話もそれに沿ったものだと思います。そしてそれこそが来たるべき災いに対抗する力になり得るもの。
倒れた自分に手を差し伸べて初めて笑顔を向けてくれた娘を見たときのリアンの気持ちを思うとみているこっちも嬉しくなってしまう。お互いが大好きで大切に思ってくれていることを理解し合えたらから向かいあって話も出来る。素直にもう少し話しがしたかったと告げるリコと、調査を頑張る理由を語るリアン。行動で思いが通じ合い、口頭で気持ちを確かめ合う。離れて暮らす親子ならではのお話だったのではないかな。



自分よりも仕事を優先する父を見て常にぐぬぬ状態。構ってちゃんオーラを出すリコさんが、ただひたすらに可愛くて微笑ましい。拗ねたりむくれたりジト目になるリコさんの表情は堪りませんね。みらいやはーちゃんすらそんなに見せることはない表情。それだけリコの中で父親の存在が特別であることの証なのかもしれませんね。お父さんと居るときのリコさんはまだまだ年相応の女の子なのでした。
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