NEW GAME! #12「ひとつ夢が叶いました!」ここまで導いてくれた憧れの人とこれから先も一緒に歩んでいく。
これからも青葉たちのゲーム制作のお仕事は続いていく!



遂に迎えることとなった自らが制作に携わったゲームの発売日と打ち上げ。一つの終わりは新たな始まりの第一歩な最終回。一つの区切りを迎えることは、これまでのことを改めて振り返る良い契機にもなる。変わったものもあれば変わっていないものもあるけど、主人公である青葉と同じくらいの比率で、青葉の憧れの存在であり、この業界に入る切っ掛けを与えたコウの変化を描いていたのが良いなと思ったところ。
変わったのは青葉だけではなく、彼女を導いてきたコウにしても同じこと。今回は「並ぶ」ことでそんな彼女たちの心境の変化や環境の変化を見て取れるようになっていのかなという印象。例えばゲームを買うために列に並んだ青葉は、一ユーザーの側だった頃とは異なる制作側の人間としての目線で見て変化を実感している。
そしてコウとりんは楽しそうに並んでいる後輩たちを見て、二人だけで並びに来たフェアリーズ一作目の頃との変化を実感しています。他にも一緒に並んで限定特典で盛り上がっているはじめとねねっちを見て、青葉はいつの間に仲良くなったのと意外な関係性の変化に驚いているし、うみこが持ってきた雑誌に載っていたコウを並んで見て、それを知っていた青葉とりん以外の面々は、その変化に驚いているわけです。
このように前半パートは並んで見て変化を実感するという要素に溢れていると思うわけですが、それは後半の打ち上げに入っても基本的には変わらない。登壇して挨拶しているコウを同じステージ上から見ているりんにしても、挨拶語にコウと会話するしずくにしても変化に驚きつつ、それを好ましいものとして捉えてくれる。そして極めつけがラストの青葉とコウのシーンですよね。
過去の経緯からADの話に二の足を踏むコウを、彼女に憧れ入社してきて慕っている青葉が後押ししてあげているのが凄く良い。自分のせいで半年足らずで辞めてしまった子がいたと思っているコウ相手だからこそ、その子と同じくらいの期間務めた今の青葉が、当時のことも変わった今のコウも全て受け容れた上で、それでもついて行くと言ってくれることに救われるのだと思います。
自分に憧れ、その後を追うように入ってきてコウが導いてきた青葉が、今彼女の横に並んでこれから先の道を共に歩んでくれると言ってくれる。声優さんのサインよりも憧れのコウのサインを貰うことにこだわった青葉でしたが、このシーンによって本当の意味で憧れのキャラクターデザイナー八神コウの一ファンから、一緒に働く仲間・同僚になったのではないかと思えました。
一つの夢を叶えた青葉だけど、まだまだ叶えたい夢は沢山ある。キャラクターデザインだって務めてみたいだろうし、この先に広がる可能性はまさに無限大。バイトを通じて何か考えるところのあったねねっちも、うみこと連絡先を交換して少しずつだけど将来を見据え始めていた。フェアリーズの開発と発売を終え、一つの区切りではあるけど、それは続いていく道の始まりでもある。
一つの区切りを迎えてこれまでを振り返りながら変わった自分を実感しつつ、これから先を見据えた発言や将来的に叶えていきたい夢が語られる。夢と希望に溢れた今後の日々を、全力で頑張っていこうとする青葉達の気概や成長する姿が窺える良い最終回だったのではないかと思いました。最後の青葉とコウのやり取りを見られただけでも今作を見てきた甲斐はあったかもしれないですな。


これだけ良い雰囲気を漂わせながら青葉とコウが腕を組んで一緒に戻ってきたのに、それを見ても微動だにしなかったりんさんが、今回一番ビックリしたことかもしれない。様子がおかしかったコウちゃんを元に戻して連れてきてくれた感謝の気持ちの方が勝ったのだろうか(笑)この後で「ところで青葉ちゃんと何してたの?」って大好きなコウちゃんに詰め寄って問い質すりんさんの姿を妄想して一人ニマニマする。

ということで毎クール同じこと言ってると自覚しつつ、今回もあっという間に終わってしまったと言ってしまう悲しみ。本編でも区切りを迎えたときはこれまでを振り返る良い契機と書きましたが、最終回はまさにそれに該当するんじゃないかと改めて感じる次第。
社会人を主要キャラに据え、いわゆる多くの日常ものとは一風変わったテイストを出しつつ、きらら系四コマ原作作品らしく辛い苦しい要素はあまり全面に出さず、あくまで可愛いキャラクター達が織りなす面白くも楽しい作風に仕上げてくれたことに、個人的には安心感を覚えていたりする。原作ではこの後の話で割と辛く苦しい経験をするみたいな話もチラッと見かけたけど、それは置いておくとして。
あの超有名な頑張るぞいという台詞のイメージが先行する中で見始めた本作だけど、終わってみればあれはやはりとあるワンシーンの台詞ってだけで、終わった今となっては他のシーンの方が印象に残っているものも多く、初回の感想で触れたように、それ以外の良さを見つけて行けたらという自分の願望は満たしてくれたのかなと思います。
特に百合ップル方面に関しては自分の想像というか期待を軽く超えるもの毎回ぶっ込んでくれていて、それだけも見た甲斐はあったかなと思います。特にりんさんとコウちゃんは早く結婚しよう!今作でも屈指の百合ップルだった二人はもう完全に夫婦だった!
何はともあれ目標や夢を持って前向きにひたむきに日々頑張る青葉の奮闘が眩しかったです。自分も青葉を見習って前向きにひたむきに頑張っていきたい。そして前向きに続編を検討してもらえたら言うことないよね!出演陣、並びに制作スタッフの皆様。本当にお疲れ様でした!
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