アイカツスターズ! #24「笑顔はなないろ☆」オフタイム回にハズレなしということを改めて実感する。
これまで忙しかったゆめたちの休息のひととき。




今やアイカツシリーズ恒例となったオフタイム回はスターズでも健在!話の最初にステージを終わらせるところや、主人公ゆめのオフという単語に対する反応。そしてアイカツを通じて知り合った仲間達と、穏やかな雰囲気の中で更に友情を深め合う等々。歴代のオフタイム回でも見受けられた要素を落とし込みつつ、この半年でゆめたちがお互いのことを理解し合い、本当に仲良くなったことを実感出来るのが嬉しい。
みんなの距離が縮まったから見せる一面、オフで仕事とは無関係のプライベートな時間だから見せる一面があって微笑ましい。お菓子作りが得意だったあこは、憧れのすばるのために身につけた技術だと思えるし、真昼の愚直なまでの生真面目さも、夜空とのすれ違いがあったからこそ身についたものだと思えて、これまでの話を前提に置いた上で、更に各キャラの素の一面を掘り下げていたのではないかと感じる。
更にゆめだけではなく一同全員の突っ込み役として機能するローラがいて、ローラ以外にもスイーツ美味しかったよねと、半ば脅迫に近い形で星々の集いを強要するゆめがいる。そこからも一同の関係性と距離感の変化を感じられるのかなと思います。出会って間もないから一緒にアイカツすることでお互いに対する理解や距離感がどんどん変わっていく。
今回小春が途中で離脱して省かれたのは、話の都合もさることながら、既にゆめとの付き合いが長く、家庭事情まで含めてアイドルであるとき以外の側面を、お互いに深く理解し合っている間柄にあるからではないかなと。オフだからこそ見せる一面という点において考えると、やはり今回焦点が当たるべきは、ゆめがアイドルになって以降に知り合ったローラ、真昼、あこになるのかなとも思えます。
新しく出会った仲間とのこれまでの積み重ねと変遷。仲睦まじい姿を描くというのは、節目を迎えるタイミングで来るオフタイム回の恒例要素。ただ、オフタイム回にはもう一つ恒例要素があって、それがこれからアイドルとして何を大切にすべきか。将来的な展望を見据えるという要素。そしてそれはアイドルになった後に一度素の自分に戻るから気付けることでもあるのかなと思います。
母親と喧嘩して気落ちしているレイナちゃんを元気づける中で、ゆめ達はこれまでのアイカツの中で培った経験を元に大切なことを教えていたけど、同時に大切なことに気付かせてもらっていました。これってアイドルとファンの関係性そのものだと思います。誰かを笑顔にしてあげる。オフではあるけどゆめ達はもうどんなときでもアイドルなのですよね。だから心構えって大事なんだと思う。
今回ゆめ達にオフを通達した諸星学園長は、オフであってもアイドルとしての自覚を忘れずに行動するように忠告してくれていたけど、それってそういうことなのかなと。楽しい気持ちや幸せな気持ちは他の人に伝わる。だから他ならぬアイドルがそういう気持ちになるために、心身の疲れをオフで癒やして英気を養う。ゆめ達のオフタイムは、そういう意味でとても有意義なものだったのではないかな。
節目の回で微笑ましい光景を織り交ぜながらこれまでの内容を総括しつつ、改めてアイドルとして大切にすべきことは何なのかを示してくれた良い回でした。見ている人たちを笑顔にするために!更に仲良くなった皆と一緒に切磋琢磨しながらゆめ達のアイカツは続いていく。スイーツもアイドルも人を笑顔にする力を持っている。幼くして父親に希望をくれたゆめは、やっぱり天性の素質を持ったアイドルなんだ!



レイナちゃんに対するゆめ達のそれぞれの台詞が凄く良かったなぁ。劇場版でローラと喧嘩してすれ違ったゆめや、ちゃんと気持ちを伝え合わなかったことで夜空とすれ違った真昼が、大好きな気持ちを伝えることの大切さを説く。後悔や実体験に基づいて発せられる彼女らの言葉だからこそ、それには説得力が伴って響く。
すばる一筋で天邪鬼だったあこにしても、M4の番組で失敗したときの経験。素直に純粋に打ち込んだときに、すばるがしっかりとした反応を返してくれたことを身を持って体験しているからこう言えるのだと思う。それぞれが日々のアイカツの中で学んできたことを、しっかりと糧にして活かすことが出来ているんだなぁと実感出来て嬉しくなるのです。



今回は普段あんまり見る機会の少ない組み合わせや、各キャラの反応が見られて純粋に見ていて楽しい回でもありました。ゆめと真昼、ローラとあこの組み合わせも良いね!真昼の甘いものに対する執着とかも、これまでの回で折に触れて要所で仕込んであるから、いざこういう回で弾けさせても比較的すんなりと受け容れることが出来る。あこにゃんこをあしらうローラとのやり取りも個人的には凄く好きw
そういう意味でもオフタイム回は、これまでの丁寧な積み重ねがあるから真価を発揮する回なのだと改めて思い知らされました。素直に気持ちを伝え合うことで新たな関係性や可能性を見せてくれていたのが、今回のゆめ達なのですな。


そんな中で事前の打ち合わせとか一切なく気持ちが通じ合っていたゆめロラは流石というか何というか。私服姿を披露してくれたときにゆめとローラが身につけている貝と星の形をしたバッグって、どう見ても劇場版のときにゆめがローラに贈ったネックレスを意識したものだものこれ!本作における至高の百合ップルは、やはりゆめロラを置いて他にはいないのですな。そんなゆめロラの未来に幸あれ。
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