魔法つかいプリキュア! #34「ドキドキ!初恋の味はイチゴメロンパン!?」勝木さんが格好良すぎまゆみちゃんが惚れるのも無理はない。
友情という名の百合ップルエンドでみんな幸せ。




他校の男子生徒に恋してしまったまゆみの恋愛エピソード。恋愛経験に乏しいまま夫婦となって既に子持ちのみらいやリコ、赤ちゃんのはーちゃんは今回に限っては応援する側であっても実質的には戦力外であり、だからこそ当事者のまゆみとサブキャラの勝木さんが中心となって回る話運びが味わい深い。そんな二人だけど形は違えども共通点を持っていた通じ合うことが出来たのではないかと思います。
こと恋愛に関して言えば、究極的にはその人の心はその人にしか分からない側面がある。身の内に抱えている激情や衝動、抑えきれない気持ち。断られてしまったらどうしようという不安。一般論で全てを片付け、ぬぐい去ることの出来ない様々な感情。応援してくれる友達が周りにいてくれるけど、心情的には孤独な戦いをしていたのが、今回のまゆみではないかと思うわけです。
心情的な孤独な戦い。これは普段から魔法つかいがいると主張して町中を探し回っている勝木さんにも当てはまる。自分の目で何度も目撃しているから彼女の中では確信を持てるけど、しかし周りからの理解を得ることは難しい。勝木さん自身も奇異の目で見られ否定される不安は抱えている。恋愛とは違うけど、心情的な面でまゆみと似通ったものを抱えている点では同じなのです。
でも勝木さんはそれでめげたり諦めたりしない。自分で見て確固たる自信を持っているというのもありますが、真に自分の気持ちを理解し、信じてあげられるのは他でもない自分自身しかいないから。誰に何を言われても揺るがない抑えきれない気持ちがある。嘘をつけない自分の気持ちがある。そんな心情的な重なりがあったからこそ、勝木さんの言葉はまゆみに強く響いたのだと思う。
結果的に失恋したまゆみが「ドキドキしても意味なかった」と涙ぐんでしまった姿を見て、同じく涙ぐみながらも勝木さんが強く否定したのは、彼女への慰めの気持ちに加えて、自分を信じると言った姿を見て素敵だと言ってくれた言葉まで意味がないものとして欲しくない気持ちがあったからではないかと。自分以外の誰かに気持ちを理解してもらいたい。それも今回のまゆみに通じるところだと感じます。
人知れず心情的に孤独な戦いを繰り広げているのは、普段プリキュアとして戦っているみらい達にも言えることかもしれません。大衆に認知されることもなければ、自分たちの気持ちを打ち明けることも出来ない。でも極限られた人ではあっても、そんな彼女たちを理解してくれる人たちがいる。そして仲間内で思いを通わせ合うことが出来たのは、それぞれが自分の信じたことを諦めずに貫いたからだよね。
勝木さんが自分を信じて諦めないでいたからこそ、最後には一緒に魔法つかいを目撃して、まゆみと気持ちを通じ合わせることが出来た。恋愛的な意味合いではほろ苦い経験になったけど、友達ともっと仲良く親しい間柄になることは出来た。無駄なことなんて何一つない。若い彼女たちにとっては成功も失敗も全てが身になっていく。百合ップルは世界を救い視聴者をも救うのだ。
自分を信じることの大切さ。諦めない気持ちや情熱を持って取り組む姿勢。それが強さや逞しさに通じる。プリキュア以外にも通ずる心の在り方を描いていた良き回でありました。恋する女の子は強いね!



どんなときでも自分を信じて貫こうとする勝木さんが格好良すぎる。迷いなく前を見据える目の力強さ。向き合って自分の素直な気持ちを伝えられる逞しさ。そんな彼女の姿勢は見ている人に勇気を与えてくれるよね。まゆみちゃんでなくとも見惚れずにはいられない。


ただ、まゆみちゃんの初恋はイケメンみらいさんの格好良さに触れたこの瞬間だと思うの(真顔)。
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