魔法つかいプリキュア! #37「魔法が決め手?冷凍みかんのレシピ!」みんなの中で共有されている思い出の味。
こうやって大切な思い出が一つずつ増えていく。



冷凍みかんは思い出の味。みらいとモフルンがリコと共に初めてカタツムリニアに乗ってナシマホウ界に向かったとき、魔法商店街に行ったとき。そして、はーちゃんが加わった時もそう。彼女たちの節目には冷凍みかんの思い出が一緒にあって、大切な人と一緒に食べたその味は、大切な思い出となって記憶の中に鮮明に焼き付いて積み重なっている。
主にリコの魔法の成長度合いを示す一種のバロメーターでもあった冷凍みかんの解凍魔法。今までは解凍して消費していたみかんを、今度は新しく仲間に加わった(と思っている)チクルンの為に、みんなで一緒に作ることで思い出を共有し積み重ねる。魔法界の環境の変化で冷凍みかんが不作の現状だけど、新たに加わった相手と一緒に思い出を育んで気持ちを重ねていく点では今までと共通しているかなと思います。
ひゃっこい島やおしくらまんじゅう。懐かしい要素に加えて、補修で訪れたあの頃とは違って魔法を自由に使えるようになった成長したみらい達の姿。しかし、面白いのはその魔法が必ずしも決め手になっているわけではなく、あくまでキッカケに留まっているところではないかなと思います。それよりも大切なことは、みらいたちがチクルンの為に一丸となって行動していたことで。
確かにみらいは箒で空を飛んでみかんを飛ばしたし、リコも氷を溶かしてお風呂を沸かしたりするのに魔法を使っていた。でも、それは自分たちが経験して大切な思い出として刻まれている冷凍みかんの「思い出の味」をチクルンにも味わって欲しい。食べて貰いたい。その一心から来る行動です。やっぱり一番は大切だと思える誰かのために何かをしたいという気持ちの部分にあるのではないかと思う。
思いが重なり、気持ちを同じくしたときにこそ、とてつもない力が生み出され奇跡のような出来事が起こるのではないかとね。魔法の力の根源がそんな思いの力に依るものであるのならば、確かに今回の冷凍みかんが完成した決め手は魔法にあったと言えるのかもしれない。でも大事なのは魔法によって引き起こされる直接的な事象じゃない。使う人間が何を目的に誰のために使うのか。きっとそこが一番大切で重要なんだ。
しもやけになった手の痛みを堪えて、リコとはーちゃんの為に立ち向かったみらいがいたから、冷凍みかんを作る上で要となるアイスドラゴンは、あの場ではーちゃんと出会うに至った。はーちゃんに恋したアイスドラゴンにしても、決め手となるため息をしたのは、自身のはーちゃんに対する思いの力によってなのですよね。みんなの気持ちが一つになったから完成した。あの冷凍みかんは皆の思いの結晶なんじゃないかな。
チクルンのために一緒になってやり遂げた冷凍みかん作りは、みんなの中で楽しい思い出となって共有され、それぞれの心の中に蓄積されていく。また一つ、大事な友達と一緒の幸せで楽しい思い出が増えたのではないでしょうか。前回と同様に大切な相手との思い出の共有と蓄積、思いの大切さを考えさせられるお話だったのではないかと思います。体は寒くても心は最高に温かいね!


アイスドラゴンすら惹きつけてやまない魔性の女はーちゃんさんの魅力。あまねく生命に祝福を与える存在だから種族を問わずにこれだけ惹きつけてしまうのだろうか。まだまだ内面的には幼い面も多いけど、こと恋愛方面に関しては両親のみらいやリコを凌ぐ天性の素質を兼ね備えているのかもしれない。今はまだ天然でやっているこれを計算でやるようになったりしたら…。はーちゃん、末恐ろしい子っ!
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