魔法つかいプリキュア! #50「キュアップ・ラパパ!未来もいい日になあれ!!」この楽しくて幸せな時間が明日からも続いていくことを願って。
ありがとう魔法つかいプリキュア!




沢山の思い出が詰まったいちごメロンパンがもたらす至福の一時。オールキャスト総出演。久方ぶりに再会を果たした旧友知人と互いの近況について語り合う光景は、さながら同窓会的な雰囲気を感じられて味わい深い。強大な敵を退けた後に起こった小さな事件を巡るドタバタ騒動的な内容も個人的には好みであり、最後までまほプリらしい魅力と楽しさが凝縮された最終回に自然と満たされた気持ちになる。
魔法の力で一時的に中学生の姿に戻ったことで、会えなかった空白の期間を感じさせず、当時のノリそのままに即応してしまえていたのがまた良い。いちごメロンパンに込められていた思いを力に変えた魔法が、本作の魔法の性質・本質を端的に示してくれている。文字通り童心に返った今回の為だけに用意された専用変身バンクからも、制作側からの溢れんばかりの思いを感じられて嬉しくなってしまう。
そんな当時の子供らしい楽しい姿を見せてくれる一方で、当時よりも成熟した内面を見せてくれるのも堪りませんでした。本編中に見せていた将来に対する不安や悩み。それに対して自分たちなりの答えを見つけ出し、これから先の具体的な目標に関して言及する様。当時の自分たちと同じくいちごメロンパンで結ばれる幼女を見守る姿や、教え子達を導く姿。それが今のみらい達でもあるのですよね。
みらい、リコ、はーちゃんの変わっていないところと変わったところ。それを外見と内面の両面から描いていたのが見事でした。本作の魔法の性質を示し、出会い関わりを持った全ての人たちと触れ合い、まだ見ぬ未来に思いを馳せる。一緒にいられる今この瞬間と、これから皆で一緒に作っていく明日に目を向けるみらい達は希望に満ち溢れており、まさに本作の総決算に相応しい内容であったと思います。
別れていた空白の時間に関しては一切触れずにいたからこそ、これから先に目を向けるみらい達の姿に集中することが出来たし、よりよい明日に向かって今この瞬間を懸命に頑張ることの大切さが伝わってきました。今日がいい日であるからこそ、もっと素敵な明日が待っている。そう思えるのです。
魔法の力は思いの力。そして素直な言葉は力となり、思いが繋がっていれば奇跡は起こる。だから最後は純粋な思いを乗せたこの言葉で締めるのが最も適切だと思うのです。だから皆で一緒に言うのです。
キュアップ・ラパパ!今日もいい日になあれ!

恒例の引き継ぎパートではなく本編中に次作の主要キャラが登場するのはプリキュア史上でも初の試み。ということで通例よりも一足早く登場することになった宇佐美いちかでしたが、然程違和感を感じることもなく彼女が登場する流れに持っていったのは流石と言ったところでしょうか。前回の時点でやるべきことは全部終わらせていたから実現出来た遊び心に溢れているシーンとも言える。
本作でも重要な位置づけにある思い出のいちごメロンパンと、誰かと出会うことの有り難み。みらい達が本作の出来事を通じて学んできた大切な思いは、こうして次代の主人公へと受け継がれた。いちかとの出会いが先輩であるみらいにとっても誰かと出会うことの大切さを改めて想起させる有意義なものになっていたのも良かったなぁと思います。


歴代の先輩達から受け継いだ希望。様々な思いが込められたそれはキュアミラクルからキュアホイップへと引き継がれた。Goプリが終わった絶望を一掃し希望を与えてくれたまほプリに改めて感謝すると共に、この新たな出会いが更なる希望をもたらしてくれることを願って。
締めの言葉はやっぱりキュアップ・ラパパ!ミラクルの思いは言の葉に乗ってホイップへと伝わった。熱き思いと伝統を受け継ぐキュアホイップ改め宇佐美いちかの活躍と彼女が織りなす新たな物語に期待したい!
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お祭りというか打ち上げパーティーというか、何でもありの勢いとドタバタの賑やかさがまさに『まほプリ』でした(^^)
といっても何の脈絡も無い詰め合わせではなくて、作品のテーマをきちんと踏襲して“未来”へ繋ぐところまで描いた1話になっているのが素晴らしい…
外見が中学生に戻るのも、次作の主役との交流も、全部意味を持たせて描かれているんですね~
最後の校長の言葉通り明るい未来が自ずと目に浮かぶ、最高に清々しい最終回でした♪