この素晴らしい世界に祝福を!2 #05「この仮面の騎士に隷属を!」それは最高に危険で厄介かもしれない組み合わせ。



事象を見通す大悪魔にして魔王軍のなんちゃって幹部でもあるバニルの魅力全開の回。ベルディアやウィズと同様に、魔王軍の幹部でありながら人間以上に人間味に溢れる彼の思考や行動には、一種の親しみのようなものすら感じてしまう。元より人間に危害を加えるつもりなんて一切ないのに、向こうから勝手にやってくるから応戦せざるを得ない立場が哀しい宿命でもある。
見通す悪魔を自称するように、当初は厄介者であるカズマやダクネスを相手にしてなお自分のペースに持ち込み、二人を振り回した希有な存在でもあったのだが、ダクネスに憑依してからは一転してペースを乱され振り回さてしまうのが面白い。仮面を装着したダクネスのビジュアルも相まって、破滅願望持ちと隷属嗜好を持つ者同士の掛け合いは、変態的な意味合いで至高の味わい深さがあった…気がする(笑)
単品でも曲者なのに、合わさることで更に厄介さを増すのはひとえにダクネスとバニルの波長が合えばこそだからだろうか。過去最高レベルの快楽を伴う苦痛を味わうダクネスと、天敵とも言える女神の力に対する耐性を手にしたバニル。お互いに欲するものを与え合える二人は相性バッチリで、僅かな時間だけど共に居た時間は悪くないという二人の台詞がそれを端的に物語っていたと思います。
まぁでも普段の駄女神ぶりは置いておくとして、アクアの本気の力が通用しない事態は、割と真面目にピンチでもあり、今回何とかバニルを退けることが出来たのは、ダクネスの自己犠牲精神と、バニルの破滅願望という周りにとっては迷惑極まりない願望が満たされるという利害の一致を見たからでもある。めぐみん本気の爆裂魔法も二人にとってはご褒美にしかならいのだから業が深い。
デュラハン戦やデストロイヤー戦のときと同じく、強大な敵を前にしたときの総力戦という様相は今回も健在で、アクアの力だけでは解決できなかっただけに必然的に他のメンバーも珍しく本気を出していたのが印象深くもありました。ダクネスは珍しく攻撃面でも最高値を引き出し、めぐみんは強化された爆裂魔法を放ち、アクアは瀕死のダクネスを治癒して見せた。
そして我らのカズマさんは見通す悪魔すら騙し討ちし、全ての責任は俺が取るとここ一番での頼もしさを発揮してくれていた。それぞれが本領を発揮していたわけで今回の一件はパーティーとしての勝利。故にカズマさん御一行として働きを評価され賞賛されるのだと思います。誰か一人でも欠けていたらきっとこうはならなかっただけに余計にね。
思わぬ形で無罪放免、借金完済!これで晴れて自由の身となったカズマの何と生き生きとしたことか。ややこしい事態を引き起こすのも要らぬしがらみを作るのも仲間であるならば、それを解き放つのも仲間とは何たる皮肉であろうか。ともあれ災難続きだった一連の流れにひとまず目処が付いたのも事実。やっぱり生きてりゃ良いこともある!


約束通りの凄いことは徹底した名前弄り。今回も自分の欲望願望に忠実で、普段から恥も外聞もあったもんじゃないララティーナさんですが、それだけに彼女にとって何が最も効くのかを分かった上で実行するカズマさんが流石としか言いようがない。羞恥心って人それぞれで難しいものだなぁと感じつつ。普通に恥ずかしがるララティーナさん可愛いよ!
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魔王軍の幹部の一人バニル登場。
どちらも変態ということでダクネスとの相性はバッチリでしたな。
そのバニルさん今回で退場なんですね、少し残念かな。
カズマさん借金完済しましたがまた新たに借金しそう。