キラキラ☆プリキュアアラモード #02「小さな天才キュアカスタード!」黄キュアの伝統と系譜を受け継ぐ者。
ひまりの活躍に期待せざるを得ない。



プリンのことならお任せあれ!この度プリン博士改めミスプリンを襲名する運びになった有栖川ひまり登場回。自分の好きなことを理解してもらえない辛さや悲しみ、誰とも共有することが出来ない寂しさ、そして好きなものを否定されることの怖さ。ひまりが幼少期に味わった負の感情は、彼女の人格や性格の形成にも多大な影響を及ぼしていましたが、それ故に反動も大きなものになるのでね。
プリンのことになると普段の大人しさとは打って変わって饒舌になるのも、お菓子作りの工程に留まらない専門的な知識を有しているのも、ひとえに好きな気持ちがあればこそ。幼少期の経験から普段は自分を抑えているけれど、やはり共感を得られる存在を、自分の好きを分かって受け容れてくれる存在を常に求めている。自分の好きな気持ちはやはり否定できないし突き詰めたい。
ともすればひまりのそれはオタク気質とも言えそうですが、それだけに自分も今回の彼女が感じていたであろう感覚や、抑えきれずに行動してしまった気持ちがよく分かる。女児アニ界隈に興味を持ち沼に引き込めそうな人を見つけたときの自分なんかは、今回のひまりに準じた行動をしてるような気がするもの(笑)つまり、抑えきれない衝動は好きの表われでもあるのです。
若干脱線しましたがスイーツは科学!分量を守り正しい工程で作れば裏切らないというひまりのスイーツに対するスタンスは、彼女の心の弱さを映し出している部分でもあるし、一括りでは到底図り得ない人の心の複雑さと難しさ、対人関係に対する怖さの表れでもあるよね。
各キャラごとの生い立ちというか成り立ちが、それぞれのスイーツに対する向き合い方に反映されているところは、本作の特徴が出ているところなのかなと感じます。それだけにひまり自身も自覚している自分の面倒くさいところにも触れた上で、それも含めてマルッと包んで受け容れてくれたいちかの存在は、本当に有り難くて掛け替えのない存在なんだと思う。
自分の好きを分かってくれる人を求めながらも、ずっと一人で居たひまりと気持ちを共有してくれる友達。その友達と力を合わせて自分の好きを形にしたプリンを守るために、力に覚醒するというのも良いよね。戦う為に力を得るのではなく、大切なものを守るためにその力を振るう。シリーズの系譜を感じられる覚醒でもありました。
何よりまだ初登場で硬さもあったひまりでしたが、それでも要所要所で見せる言動や表情は、紛れもないあざとイエローの系譜に連なるに足る資質ありと断ずるに十分であり、これから更にいちかと打ち解け、また自分の好きを理解し受け容れてくれる仲間が増えていく中で、どこまで本領を発揮して磨かれていくのかと。色々な意味で楽しみが増えた回でもありました。



黄キュア伝統のあざと可愛さは今作でも健在!小動物ちっくなリスがモチーフになっているところからして、もう狙っているとしか思えない。リスの特性を活かした素早い動きにしても、懸命に頑張っているときに見せる表情にしてもね。もう言葉は要らない。これぞ黄キュアが背負うべき宿命なのだ。


肉弾戦は封印とあれこれ書いた先週の感想から僅か一週間。クリームを纏っていたとは言え敵本体にライダーキックさんがらの豪快な蹴りをかますホイップさんを見て、さてどうしたものかと割と真面目に悩んでしまった戦闘シーン。まぁでもやはりこういうのがある方が画的に映えるのは間違いない。お菓子を生み出す手、もとい拳はまだ使っていないしギリギリセーフ…でいいよね!
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