うらら迷路帖 #11「千矢とくろう、時々涙」そしてみんなを導く選択の矢に。


謎の黒い手に拘束されて千矢が大ピンチ!?という前回の引きではありましたが、いなくなった千矢を探す他の三人が罠にかかって巻き起こす騒動や、捕らわれた千矢本人のノリが至っていつも通りのもので、冒頭から下手にシリアス寄りにはならない安心感を与えてくれる。しかし、今回は母親探しの為に迷路町を訪れ、うららを志した千矢にとって大きな転機を迎えた回でもありましたね。
あの不気味な紋様の付いた壁が千矢にぶつけていた怨嗟の声。そこから拾える情報は断片的なものではあったけど、今まで母親の名前も顔も何も分からなかった千矢にとっては大きな意味のあるもの。そして、その断片的な情報が、母親の力と同じものと思しき「全てを見通す目」の力。千矢のくろう占いによって一本の意味あるものとして繋がるという見せ方が良かったなぁ。
何も見えない何も分からない。それが今までの母親探しの状況でした。でもそんな絶望的な真っ暗闇の状況でも千矢は諦めず、細い糸をたぐり寄せるかのように繋いで母親探しに活路を見出した。それは今回の選抜試験にも通じることで、残り時間がなくなり制限時間が迫る絶望的な状況下で、それでも千矢はくろう占いを用いて一本の道筋を捉え、皆を出口へと導いてくれました。
時江さん曰く今回の試験の場である巨大迷路は人生の縮図。どれだけ絶望的で困難な状況であろうと諦めずに活路を求める姿勢は、うららとしての心構えだけでなく人として求められる姿勢なのかもしれませんが、一つの試練を乗り越えた先に新しい世界が待ち受けていることを感じさせてくれる。試練を超えてうららとしても人としても一回り大きく成長した。
選抜試験の合格を決めた最後の扉を開いた瞬間に千矢達の前に広がった光景。そして迷宮に入る前と後で異なる迷路町を俯瞰したときの心境。うららとしてはこれから九番占として、千矢の母親探しは以前よりも確かな確信を持って。迷路町の在りようは変わらないけど千矢達の心境の変化によって彼女たちの見る世界の姿は、また一つ一変したのではないかと思います。
千矢の力の発現や詳細不明だった母親の情報等々。物語の核心に迫る要素を絡めつつ、選抜試験を通して各々の心構えによって生じる様々な変化を感じる回だったのかなと感じました。心構えや捉え方次第で物事の有り様は大きく変化しうる。知らないことを知ることがうららの本質に通じるとは以前の回でも描かれていたとおりなのです。
確かに千矢の母親やくろうに関して気になることはまだまだ沢山ある。でも今暫くは試練を突破し見事九番占となった千矢たちと共に喜びに浸りたい。皆の力があっての合格!おめでとう棗屋一同!

やっぱりニナ先生は千矢とは違う意味で天然のハレンチ娘だと思うの。佐久隊長が破廉恥なことに過敏に反応するような性格になったのも警ら隊に所属してるのも、幼馴染みであるニナ先生の存在に依るところが大きかったのではないかしらん。何はともあれ今週も安定のイチャつき具合なのでした。ご馳走様!
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千矢たち九番占に合格しましたね。
千矢の力や黒うさぎはなんなのか…気になりますね。
でも彼女たちも一回り成長したようですね。
千矢の母親のことも少しわかりました。
なんか恨まれてるのか?
次回も楽しみです。