キラキラ☆プリキュアアラモード #09「キラパティがあなたの恋、叶えます!」クッキーに込められた二人ならではの大切な思い出。



人の恋路を邪魔する奴はプリキュアにお仕置きされて空の彼方まで飛んでいけ!普段から百合脳全開で頭お花畑な自分が言えた義理ではないのだが、プリキュアシリーズはあくまで幼女先輩のものであり、我々大友はそのおこぼれを授かっているに過ぎない。故にこういう恋愛系のお話だったり男性イケメンキャラの介入って普通にあってもいいと思うのよ。
プリキュアシリーズの初期ってそういう要素が普通にあったしね。もし仮に初期の頃の作品を見たことがなくて抵抗感のある人は、初代から5くらいの黎明期の作品を見て慣れるのもまた一興ではないかなという私見。百合要素を見出すのも個人の自由(実際にそれを推してるシリーズもある)なれど、それが作品の本質を歪めてしまっては本末転倒。
作り手側が視聴者側の意見に触れる機会が増え、実際一視聴者である個人が制作側や出演者に生の声を届けられる技術が浸透した昨今だからこそ、大事なところは譲らず貫いて欲しいなと言う個人的見解。玩具の販促という意味では親御さん世代の興味を引くことも大事だし、実際にブレずにそれが出来ているからこその長寿シリーズなのだろう。私如きがどうこう心配する問題でもないのだ。
ただ、少なくとも私は女児先輩の為に作られた作品に魅せられた駄目な大人なので、その鉄の掟を侵犯することがあってはいけないと改めて自戒する意味も込めて、今回の内容が良い機会だったので脱線しつつも書いてしまいました。良識の範囲内で個人が楽しむ分には何も問題ないしそれでいい。娯楽の本質ってきっとそういうもんだ!
さて肝心の今回の内容は小学校時代の思い出を胸に、久方ぶりに再会したみどり先生に思いを寄せる辰巳お兄さんの奮闘記。思い出のクッキーが全ての発端となっているだけに、そのクッキーを媒介にして様々な思いが波及していく様が素敵でした。
それは共通の思い出を想起させるものであり、いちか達が込めた思いを汲み取り勇気を出すための後押しをしてくれるためのものであり。スイーツを通して人の心を動かすという本作のテーマみたいなものが凝縮されていたのではないかと思う。スイーツを通して気持ちを伝え、気持ちを受け取る。スイーツから借り受ける力も実に様々なものがあるのだなぁ。
確かにスイーツは味も見た目も大事。でもそれ以上に大事なことがある。作り手がスイーツに込めた思い。受け取り側が感じる思い。一般的には型にはめて作るクッキーだけど、型にはまらず割って共有することが、辰巳お兄さんとみどり先生にとっての特別なクッキー。そしてキラパティの型にはまらない内装の変容が、二人の過去と現在の気持ちを結びつける一助となる。
各地を自由に移動して回るキラパティの在り方。普通のお店と違いお客様の心に寄り添うスイーツと場を提供していく。そんな型にはまらない良い意味での柔軟さこそがキラパティならではの魅力なのかもしれませんね。キラパティだから出来ることがある。利益や採算の為にスイーツ作りをしているわけではない。そんないちか達がスイーツを通して成し遂げたいことも感じました。
まぁみどり先生から天然の魔性オーラが漂っているような…とか既に付き合っている人いそうとか思わないわけじゃない。でもそれは言わぬが花というものであろう。キラパティは来てくれた人に温かさを優しさを感じさせてくれるる場所。ならばその空気の中で描かれたものこそがこの世界の真理。いちか達が一から作り始める大切な居場所の在り方と方向性が見えてきた回でもありました。



ゆかりさんがピンポイントで可愛い仕草を披露してくれていたことに感謝。普段は美麗で隙がないゆかりさんだけど、ふとしたときに見せる素の表情というか緩んだ姿というか。これも皆で一緒にいる空気に彼女が馴染んできたことの表われなのかな。楽しいことを求めていちか達の輪に加わった彼女が、本当に楽しそうにしている姿は微笑ましく嬉しい気持ちになりますな。


いちかちゃんにグイグイ迫られるお店とかそれだけで私にとっては行く価値がある。むしろ行かない理由など何一つない。本編部分で偉そうなことを言いつつ私の本質なんてこんなもんだ。薄汚れた目で見てしまう駄目な大人で本当にごめんなさい!
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