冴えない彼女の育てかた♭ #02「本気で本当な分岐点」今後の各キャラとサークルの方向性を大きく左右する重い決断。
その選択の先に待ち受けるものは果たして…。



初っ端から攻めます攻めます詩羽先輩メイン回。無事に脱稿して役割を果たした詩羽を労うという名目のデート回でもありましたが、その実今後の各キャラの行く末を大きく左右しうる決断を迫られる重たさも内包していた回だったと思います。サークル内での役割を果たし、卒業後の進路で別々になってもなお繋がったままでいられる関係性とは如何なるものか。
詩羽の求めるそれと倫也の求めるそれには双方の認識含めてズレがあるかもしれない。いや、倫也も内心ではおそらくもう詩羽の本意に気付いているのだろう。第1期
6話の過去回想で描かれたように、ファンと作家としての線引きを行い、倫也がある種の逃げを打ったあのときから、お互いに相手が何を自分に求めているのかも分かっているはず。それ故にもどかしく切ないのだ。
立つ鳥跡を濁さずなんて言葉がありますが、クリエイターとしての自分の責務を果たし、また卒業と進路というあらゆる点で区切りを迎える今このタイミングだからこそ、今一度倫也に対しての決断を迫ったのではないかと思います。倫也に好意を寄せる女子の中で唯一の上級生。学校が別々になってしまえば接点がなくなってしまう。作家としての自分は既に線引きされているから尚更だ。
同じサークルに所属し自らの原案プロットに対する決定権を持つプロデューサー兼ディレクター。その繋がりがある今だから選択の決断を迫ることが出来る。詩羽の言葉通り今は只のファンではなくディレクター。読まないわけにも逃げるわけにもいかない。自らの作品を通して今一度、倫也に選択と決断を問いかける詩羽のやり方が実にらしいし、コミュ障とも言われる不器用な彼女なりの精一杯のぶつかり方でもあるのだと改めて感じた次第です。
詩羽が渡したこの第二校。彼女曰くもう一つの可能性。倫也が選ぶその選択肢は、倫也と詩羽の個人間の関係に留まらず、サークルの方向性と各ヒロインズにまで波及しうる問題。世界を取るか妹を取るか。劇中ゲームの第二校シナリオは、そのまま今のサークル関係を取るか詩羽を取るかという彼女の問いかけにも思えるだけに余計に重たくのしかかる。
シナリオを読んだ英梨々の反応も、自分の原画作業の負担以上に詩羽がシナリオに込めた真意を何とはなしに感じ取ったからではないかと。そこは前回も描かれたように作家・霞詩子のファンでもあり、倫也を巡る恋敵でもある英梨々だからこそだと思います。サブタイにもあるようにまさに今後の展開を大きく左右する「本気で本当な分岐点」。
倫也の決断の先に待つ未来はどんなものか。内々の問題が片付かない間に立ちはだかる新たな問題もあり事態は更にややこしくなりそうで。共に柏木エリに対して特別な思いを抱く波島兄妹の最接触がどんな事態をもたらすのか。次回も楽しみに待つことに致しましょう。それにしても格好付けて待ち受けていたのに「寒い」という一言で最後に和ませてくれた出海ちゃんは救いだね。



何があっても慌てず動じず揺るがずマイペースな恵さんの圧倒的な正妻力たるや半端なものではなく、これぞメインヒロインといわんばかりの貫禄を漂わせているところが流石なのであります。英梨々が分かりやすいくらいに動揺して右往左往するものだから余計にその落差で恵の落ち着き加減が際立つというw
パチモン幼馴染みの英梨々すら持っていない合い鍵を所持し、倫也の自室でもお構いなくといわんばかりに自然に溶け込んで自分のやりたいことをやっている恵さんの馴染み力といったらもうね。もうステルス性能とは言わせない。存在感を増し続けるメインヒロインの活躍に期待しましょう。
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