アイドルタイムプリパラ #06「ユメユメ!?男プリ潜入!」敵を知り己を知れば百戦危うからず。
ライバル勢力のダンプリにいざ潜入!




アイドルタイム最大の変更点にして前作にはない大きな特徴の一つでもあるダンプリの実態が遂に明らかに!ステージに立つアイドルも男子なら応援するファンも男子だけという、基本的に女性のみで構成されるプリパラとは真逆の男のみが集う空間は、予想していた以上に遙かに熱くて暑くて濃い空間。常識では計れないその特異空間が織りなす空気は、作中のらぁら達だけでなく我々の感覚すら狂わせる。
ダンプリ気鋭の人気アイドルWITHの本格登場に加え、めが兄ぃの再登場と新キャラめがボーイの投入で、ただでさえ濃い話がより密度の高いものになっていたが、一部の超例外を除いて前作にはなかった諸要素が程よいスパイスになっていたのも事実。色々と濃いダンプリを見た直後だからこそ、今まで当然のように享受していたプリパラの尊さや清涼感を、改めて実感することも出来た。
かように似た者同士の何かが存在するときに、その「違い」を知ることはとても大事なことだと思います。片や成功、片や崖っぷちの現状ならなおのこと。敵を知り己を知れば百戦危うからずという有名すぎる故事にもありますが、プリパラに呼び込みたいパパラ宿の女子の大半が、ダンプリを推しプリパラに無関心の現状だからこそ、ライバル勢力ダンプリの実態を直に知ることが大事になってくるのだ。
らぁらとゆいのダンプリ潜入において、特にゆいが不測の事態だったとは言え、毛嫌いしている兄ショウゴのステージに直に触れ、満員のファンで埋められる会場をステージ上から知ったことは大きい。最初からある程度完成されていたパラ宿でデビューしたらぁらとも違う。何もなく誰もいないパパラ宿のプリパラだからファンを楽しませるという観点が欠けていたゆいが、ダンプリでそれを学ぶというのが良い。
相手を知り良いところは取り入れ自らに還元する。ユメかわを一方的に押しつけるのではなく、見ているファンを楽しませることの重要性。ダンプリが何故パパラ宿でここまで支持されているのか。先頭に立つWITHのライブから理由の一端を感じ取り実行に移す。不測の事態にも動じずファン最優先のスタンスを貫いたショウゴが、ゆいにアイドルとして一番大事にすべきことを図らずも教える形になっていたのが堪らない。
また、今回相手の実態を知るというのは何もゆめたちプリパラ側に限ったことではなく、ダンプリ側のショウゴたちWITHにしても同じこと。何だかんだで妹の動向は気になるショウゴが、改めてゆいのライブを見ていたように。アサヒとコヨイが女の子のアイドルも悪くないと感じたように。相手の実態を知ることで変わっていく認識。そこから学べる重要なこともある事実。
知らない世界を知ることで生まれる新たな可能性があること。今回のダンプリ潜入にはそういう意図が込められていたように感じた次第。狂気が当たり前のプリパラにあって新たな狂気を生み出すダンプリの凄さをまざまざと見せつけられた回でもあったし、憎まれ口をたたき合いながらも互いを気に掛けている夢川兄妹のやり取りが面白い見応えある回でした。



プリリズシリーズの頃からコーリングスやオバレ等々。男性アイドルの存在自体は過去作にもいたので、今作のWITHのライブがどうなるのかは始まる前から気になっていたのですが、当面は3DCGではなく手描きのライブシーンで落ち着きそうですね。この点をしてWITHはどちらかというと今はコーリングスに近いのかなと自分は思ったりしました。いずれ3DCGで大暴れするWITHが拝める日が来るといいですなぁ。
アイドルランクに関してはプリパラとダンプリで微妙に差異はありそうですが、体系的に見ると殆ど変わらない感じで、それを思うと今は神アイドルであるらぁら、ひいてはそらみスマイルの方が格上なのではないかと感じる。それは今までの様々な経験の積み重ねや艱難辛苦を乗り越えた末の当然の結果でも有り、むしろWITHと比較しなければいけないのは、パパラ宿でデビューした新人のゆいだと思っている。
WITHのライブ自体は止め絵が用いられていても格好良かったし、曲も良い感じに仕上がっているのに、彼らを支える熱烈な男子ファンによるコールや声援が、絶妙な塩梅で混じり合うことでカオス空間を形成するに至ってしまっていたのが悲しくも面白い。その濃密さで圧倒してくれたダンプリに再びお目にかかれる日が来ることを、今から楽しみにしておこう。



基本的に妹には傲慢かつ高圧的な物言いで以て接しているけど、妹に自らの弱みを握られ次々に拡散されてしまうショウゴお兄ちゃんマジ哀れ。ある意味自業自得とも言えるか。この互いに対する遠慮のない言動と行動は実に兄妹ならではのものだなぁと感じるし、異性の兄妹だから真中姉妹のそれとはまた違う味わい深さを感じられるのではないかと思います。
年上として兄貴ぶっているけど感情が高ぶり直情的になるとゆいそっくりな反応を示すあたり血は争えないんだなぁと。そんな夢川兄妹のやり取りが微笑ましく映る。何だかんだで似た者兄妹なゆいとショウゴなのでした。
にほんブログ村
- 関連記事
-