アイカツスターズ! #57「キラキラ☆お散歩びより」歩みを止めずに努力し続けるローラが示す新たな可能性。
ここからは桜庭ローラの時間!




久しぶりに一緒の仕事をすることになったゆめロラの実質デート回に、きららが介入して掻き乱すとは何事だーなんて予告を見たときに漠然と思っていたのですが、今までとは逆にゆめとローラが主導する仕事にきららが同行することで、今度はヴィーナスアーク側のきららが、四ツ星側のスタイルに触れて学ぶ回でもあったんだと今回を見て思い直すに至りました。
知らない世界や考え方に触れて見識を広げるのはゆめ達だけではなく、ヴィーナスアーク側のきらら達にしても同じ事。留学してきた側だけでなく留学を受け容れた側も影響を受けて変化していく。これこそが留学の神髄でもあり星の翼シリーズの醍醐味の一つでもあると思います。周りのひたむきに頑張る姿を見て心動かされるというアイカツらしさが実に素敵じゃないか!
その中で今もS4としてではなく幹部生として人知れず努力し、頼もしさを増しているローラの存在感を改めて示し、ツバサからの継承フラグをスムーズに盛り込んでいたのが見事でした。一年生の時に自分らしさとは何かで誰よりも思い悩み、ずっと目標にしてきたS4に届かなくても皆を支えながら新しい夢に向かって歩み続ける。そんな今のローラだからきららの言葉に返すことが出来るのだと。
アイドルの世界は弱肉強食。チャンスを活かせない方が悪い。きららの言葉や考え方は一概に否定できるものではないし、確かにアイドルの世界にそういう側面があることは真理でもある。でもローラはそんなことは百も承知の上で四ツ星アイドル全体でアイカツ界を盛り上げる為に尽力していると私は思う。
何故なら桜庭ローラこそがきららの発言内容を身を以て味わい、それらを乗り越えた上で今この場に立っているアイドルだからです。同じ夢を持ちずっと一緒にアイカツしてきたゆめとしのぎを削り合ったS4戦。栄冠を掴めず一つの夢が破れたローラだから強い者が上に行き主役になることを身に染みて分かっている。その上でもう一つ思い出して欲しい。
第9話の幸花堂オーディション回。
第16話でローラが夏フェス出場をゆめに託した回。巡ってきたチャンスを活かした経験と、それを手放しながらも託したことで違う物を得た経験。それらがあるからきららの発言を踏まえた上で切り返せる。それを覚悟の上で更にその先へ進もうとしているから今のローラは頼もしく力強く映る。
チャンスを物にするために日々の努力は欠かしてはいけない。巡ってきたチャンスの中で一人でも多く何かを掴み取って欲しい。それも個性で悩んだローラだから抱く思い。そして逃したときにそれだけが全てではないと。一つの夢が破れてもその先に新しい夢や可能性が広がっている。一つの夢が破れてもその先を歩く今のローラだから後輩たちの為に道を整え示してあげることが出来るのだと思います。
「どん底を知っている奴はそれを知らない奴より強いかもしれない」。かのジョニー別府が発した名言の一つでもありますが、挫折を味わいながらも立ち上がり乗り越えてきた者だから発揮出来る強さや輝きもあるはず。幹部生として夢のその先の道を歩む頼もしさの増したローラの存在感と、今の彼女だから持てる強さと役回りを改めて感じる回でした。
皆で力を合わせて光り輝く。それこそが四ツ星スタイルの強み。今回のイベントに携わった人々が織りなす光景こそが魅力にして神髄。ヴィーナスアークとはまた違う四ツ星アイドルだから備えることが出来る強さや輝き。その新たな可能性を見た気がします。お互いに感化し合って変化していく双方のアイドル達。見識の広がった彼女たちが歩む先にあるものがどんなものか楽しみ!



絶対的才覚を持つ同い年の白鳥ひめの存在により歌組からの転向を余儀なくされたツバサ先輩もまた、アイドル界の「弱肉強食」を、その身を以て痛感したことのあるアイドルの一人だと思います。劇組への移籍に際して自分らしさとは何かで思い悩んだ過去。一つの夢破れて一つの可能性が閉ざされてもなお別の道を歩み続けて今ここにこうして立っているツバサ先輩の存在。
こうして見るとローラとツバサ先輩って境遇的な類似点が多く見受けられる。そしてそんな過去を持つツバサ先輩だからこそだと思います。様々な可能性を模索する機会と場を後輩たちの為に提供しようと動いているのも、後輩たちに対する面倒見が良いのもね。元々の性格もあるけど夢も可能性も道も一つじゃないことを知っているツバサ先輩だからなんだ。
そして自分と同じく責任感が強く、アイドル界の清濁合わせて経験した上で、それでも他の人を思いやり手を差し伸べてあげられるローラだからスパイスコードの継承候補者として見初めたのだと思う。ツバサ先輩との繋がりが薄くもないし決して唐突でもない。今までの物語の積み重ねがあるからこそ逆に今のローラ以上の適任はいない。そう思える流れだったと私は感じた。


久しぶりに一緒の仕事と言うことでお互いにテンション上がっているゆめロラが堪りませんでした。もうこれだけでも個人的には満足度高いんだけど、本編でこれでもかってくらいに頼りがいのあるローラの格好良い姿を見られて、桜庭ローラ推しの自分としては満たされた感が半端じゃない。頼りがいのあるローラは本当に最高だな!
ローラ個人に限って言うなら来週は今週とは真逆のネタ方面に振り切れそうな予告でしたが、ともあれ連続でローラが物語の中核に関わるような内容になりそうで嬉しい。桜庭ローラここにあり!という存在感を次の回でも見せてくれるといいですなー。ともあれ今回はS4ではない幹部生ローラの星の翼シリーズにおける立ち位置や役回りが見えてくる回で本当に良かった。
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