NEW GAME!! #02「これじゃあただのコスプレだにゃー!」思惑入り乱れる波乱含みのキャラコンペ。



このキャラコンペに纏わる一連の話は重苦しさを伴う内容が多く、原作を読んでいたときも胸を締め付けられたりしたのだが、アニメでもオリジナルの和み要素を入れて間を保ちつつ、このコンペの中で肝となる現実的な負の側面としっかり向き合い描き出そうとしている。それが伝わってくる内容でした。いやー、この辺りのお話は今読み返してみても色々と辛いのよね。
青葉にとっては入社前から憧れていた念願の仕事に携われる機会。夢と希望を膨らませながらキャラデザの仕事に取り組む中で、しかし直面するのは辛い現実の方が多くて。外からでは分からない。実際に携わって初めて見えてくる負の側面。体感する現実のままならなさや不条理。青葉が今より一回り成長するための試練とはいえ中々に堪えるものがある。
今回はその中でも特に人が持つ負の側面ということで、それを表に出したゆんとコウの二人が印象深い。このコンペを心の中で出来レースと捉え、必死に頑張っている青葉やはじめを格好悪いと冷めた目で見ていたゆんでしたが、そう考える彼女の心情はとても人間らしいものです。その負の思惑を青葉に対してぶつけてくる。そしてそれはコウにしても同じことで。
今までは青葉の目標にして良き指導者でもあったコウが、今回青葉に初めて胸の内に抱える悩みや苦しみを吐露し、彼女に対して八つ当たりしてしまう。全ボツを喰らえばショックを受けるし、心の整理が付かない間に癪に障ることがあれば時に理不尽な行動を取ることもある。そう、青葉にとって憧れの八神コウとて自分と同じ人間なのですよね。
考えるし悩みもするし怒ったりもする。人間の負の感情をぶつけられることで、改めて青葉はそれを実感することになる。でもそれが彼女に必要なことを教えてくれてもいて。好きなだけでは務まらない。憧れの人と競わなければ夢は叶わない。コンペで競わなければならない今だからこそ、青葉は八神コウを知り同じ立ち位置に並ばなければいけない。
ただ、ゆんにしてもコウにしても負の感情をぶつけながらも直後にしっかりとしたフォローが入るから尾を引かない。むしろその生の人間らしい面を見せてくれた分だけ好きになってしまう。とりわけこのコンペ編の中で自分が好きになったキャラがゆんとコウだったのもそれが理由。アニメを見直してもその思いは変わらなかった。というかむしろ更に強くなった。
負の感情という点では新人だった頃のコウに、やっかみの感情を向けてきた当時の先輩達の話にしてもそうだろう。理不尽だけどそういうことはある。だけど痛みを知ってるから出来ることもある。今のコウが青葉に当時の先輩達とは違う接し方をしてあげられたように。痛みや苦しみを知るから出来ること。成長というのもあるのだろう。
まさにその痛みや苦しみをこれから知るのが今の青葉の立場ということでね。辛い経験や理不尽な現実。それに直面した時にどう向き合えるのか。かつてのコウのようにね。青葉がこのコンペを終えたときに何を知り何を学ぶのか。楽しみでもあるけど怖いというか今から辛い。



様々なコスプレ青葉ちゃんはコンペで色々と辛い中での癒しですな。その可愛さ、存分に堪能させて頂きました!ご馳走様でした!
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コウさんでも嫉妬したりすることありますよね。
でもまあ2人の合作という形になり尾を引かなくてよかった。
これからは2人で共同作業ということになるんですね。
で、一難去ってまた一難あるんですか?