NEW GAME!! #05「や、変なとこ触らないでよ!」夢の先に見据える確かな目標。



人が変わればやり方も変わる。キャラ班の新リーダーにひふみを据えて動き出した新体制。以前との違いに戸惑う者もいれば、馴染まずに抵抗を感じてしまう者もいる。新体制が発足した直後である今だからこそ、いつも以上に連係を密にしていくことが求められる。ということで今回はいわゆる社会人の「ほうれんそう」を軸に展開されていたお話だったと思います。
作業の進捗状況を正確に伝えずごまかそうとしていた青葉やゆん。一人で抱え込み作業が煮詰まってコウやしずくに助言を求めに行った青葉やはじめ。彼女らの姿が報告・連絡・相談の重要性を訴えかけてくる。特に複数の部署が連係して一つの物を作り上げるゲーム制作会社においては、普通以上にそれが求められるのではないかなと。
何より自分一人で決めつけ思い込み抱え込むことは危険なことだ。一人の力には自ずと限界があるし、自分にはない考え方や発想が、事態を好転させる鍵になることもある。一人の遅れが全体の遅れに直結する可能性があるなら尚のこと。自分に出来る精一杯のことをやった上で、他の人を頼り助力を得る。それはとても自然なことで、恥ずべき事でもなんでもないと自分は思う。
それが最初から他人の力をアテにして、自分が楽をしたい怠けたいなんて甘えがあるなら話は全く違ってくる。でも、少なくとも青葉たちはそうではない。作業が遅れていたゆんだって、遊んでいたわけではないし、ひふみが納得するクオリティを満たした上での遅れだった。青葉にしてもはじめにしても頭が煮詰まるくらいに考え込んで、その上でどうしたらいいかと相談に行っている。
勿論納期を守ることは大事だし大前提だ。でも、どれだけ頑張ってもままならないことって世の中にはあるのよ。むしろそっちの方が多いくらい。だからチームがあって協力し合うのだ。その時に普段から真剣に頑張っている人だから、周りの人も快く力を貸してくれるのだと思うよ。作業効率改善の為にショートカットを提供してくれるひふみ、アイディア出しに協力してくれる青葉やゆん。
青葉達の相談を受けたコウやしずくにしても、日頃から真剣に取り組む彼女たちの姿を見ているから、前向きに助言をくれて導いてくれるのだと思います。上司と部下。部署同士の連携。今回はいつも以上に縦と横の繋がりを意識させられる回でもあった。同時に一人で全てを作り上げてしまえるコウ。しずくと共にストーリーに変更を加えながらも、相談して良い物を作り上げる青葉。
同じキャラクターデザイナーの二人が歩む道のりや方向性の違い。そういうものが見えてくる回でもあったと思います。後半ほたるんに対して青葉が語った憧れの人や夢の話も、そこに掛かってくる大事な会話で。キャラデザとしての八神コウと涼風青葉。このキャラコンペ編の根幹には、やっぱりこの二人の関係性があるのだと改めて思いしらされる次第。
夢の先にあるハッキリとした目標。真っ直ぐに先を見据えている青葉の行く手に待ち受けるものは…。知っているだけにクルものがある。純粋でどこまでも真っ直ぐなあおっちだから余計に。



青葉とねねの高校時代の同級生ほたる登場!アニメ2期は作中4月から始まっているので、原作では年末年始の頃として描いているエピソードを春先の出来事として描いている。その影響で話の順序がいくつか入れ替わっていて、特にほたるの話を入れるタイミングは難しかったと思う。
温泉回は嬉しいんだけど、ほたるんの「上れそう?」に対する青葉の「上るよ」は、三人で一緒に行ったご来光登山で、山頂を目指しながらも中腹で留まらざるを得なかった"あの場所"で言うからこそ映えると思うんだよなぁ。今居る場所よりも更に先へ高いところへという意味で。青葉のスマホの写真で一瞬出てるけど、物語全体で見ても非常に大きな意味合いを持つシーンだと私は思っている。
今回の脚本を原作者の徳能先生が担当したことからも、それは窺える。原作と季節が完全にズレてしまっているので、どうしようもないところなんだけど、原作では年始の登山でしていた一連の流れと会話を、百合百合温泉旅行に丸ごと置き換えた上で、それでも青葉とほたるのやり取りをカットせずに入れたことに意義を見出せる気がする。ここは本当に大事なところだと。
高卒でイーグルジャンプに入ることを決めた青葉の選択。青葉と同じ画を描く者として、彼女の生き方にとても強い影響を与えているのが高校時代のほたるなのです。彼女たちの高校生活最後の一年は、原作5巻1冊を丸々使って描かれているので、興味のある方は是非とも読んでみて欲しい。


それはそれとしてやっぱ温泉は良い物ですな。イタズラ心満載の小悪魔あおっち。そして、何よりねねっちも良い物をお持ちのようで…!同い年の友達同士だから出来る零距離感。堪能させて頂きました。眼福。
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ふむ、夢が叶ってもまだ階段があるんですね~。
コウに追いつくのはまだまだ先と。
僕も夢を叶えたいものです。
青葉にほたるというもう一人の友人がいたんですね。
彼女と一緒に美大行っててもそれはそれで楽しかったかも。