魔法陣グルグル #08「再会!ネコジタ谷!」にけやの金儲け話が個人的に凄く好き。



ネコジタ谷での商売からきりなしの塔の手前までを描いた今回のお話。キタの町の住人であったトマを新たに仲間に加えて始まる冒険ですが、今回はいつも以上に本筋から脱線を余儀なくされる展開が続くのが面白い。塔の手前にいる強力なモンスターを倒すため、潜在能力を解放する啓示を受けるための金稼ぎにしてもそうだし、いざ塔へというところで妨害が入り、回り道をすることになるのもそう。
ネコジタ谷名物「龍の定期便」からして、ニケ達の意思に基づき直線的に冒険を進めることは許されておらず、回り道をすることを強いられている。このようにこのネコジタ谷での話は、目的を達成する為に他の強制イベントをこなさなければならないというロールプレイングのお約束が、いつも以上に強く反映されている。当時その手のゲームに嵌まっていた自分にはこれが堪らなかった。
主人公が冒険そっちのけで店を開いて商売を始める。個人的にこれがドラクエ4の第3章冒頭でバイトする主人公トルネコと重なるのですよ。プレイヤーの意思で冒険を進めずアイテムを調達してお金を稼ぐ日々を送る。試行錯誤するほどの自由性はなかったけど、少しずつ貯まる財産を見て次第に当初の目的を忘れて脱線していく。冒険に臨む戦士を支える道具屋というとこも重なる。
今回は尺の都合もあって、にけやの件も割とアッサリ進行したけど、原作では店を繁盛させるためにあれこれ試行錯誤した末に、ククリの手作り弁当が一番ウケが良く、それ主体で経営をした結果として店が繁盛して忙しさに振り回されるという流れがあって。キタキタおやじの腋の下でおにぎりは、忙しくなったにけやを回す為の苦肉の策でもあったわけです。
当のニケ達もおやじが大量のおにぎりをあれだけ素早く提供出来る理由を、実態が明るみに出るまで知らなかったわけだが(笑)その他にも軌道に乗り始めた「にけや」の経営状況を知って、全国チェーン展開しようとニケとククリが本気で考え始める等、カットされた話の中にも色々な脱線があっての冒険再開だったというお話。
ニケやククリの後に冒険に出たトマの方が、遙かにレベルアップしている事実からして、二人の冒険が如何に脱線続きのものであるかは明白かもしれないが、思い出のネコジタ谷のエピソードはやっぱり面白かった。また脱線しながらもニケの職業適性や光魔法の最高峰キラキラのお披露目もあったし、ガタリの女装啓示を筆頭に、ギャグもいつも以上にキレていた回だったのではないかと思う。
きりなしの塔が終わるまでは、潜在能力が解放されても力を制御出来ずに持て余しているニケやククリ以上に、地味だけど大胆な発想で場を切り抜ける魔技師のトマや、不死身のタフネスを誇るキタキタおやじの活躍も光るだけに、パーティーメンバーとなった二人の活躍にも期待したいところ。



背比べをしていつも見ている発言でニケをドギマギさせるククリちゃんのシーン本当好き。心が成長して変わっていってるのはククリだけでなくニケにしても同じ事で。最後のおんぶシーンも良いよなぁ。おやじがオチを付けてくれたことも含めて。


グルグルのアニメスタッフ絶対にキタキタおやじやドキドのこと大好きだよね。いや、ドキドの執念というかこの呪いの像をニケに届けることは、物語の都合的にも絶対に外せない重要事項ではあるんだけど。でも自らに科した至上命題を前に「ないなら修行させろ!自分で編み出す!」とまで言い出す村長ドキドの姿勢には、見習うべきものもあると思うんだ。
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金を稼ぐためにニケたちお店はじめましたね。
にけやなんだからんだで儲かってたみたいですね。
きりなしの塔行こうと思ったら回れ道。
じらされますね。