天使の3P! #10「まるっきりデート」既成事実を作ることって大事なの。



霧夢改め小梅と柚葉を迎えて送る女子小学生達の響争奪戦!愛莉と同じく柚葉があの見た目で小学生という事実の開示もそこそこに、したたかに繰り広げられる女の戦いに見せられる。良くも悪くも自分を貫き、周りを憚ることなく響の嫁を主張する小梅の加入によって、潤たち三人も刺激を受け積極的に動き出し、停滞しつつあった響達の関係性に一石を投じることにもなっていた。
小細工なしで直球勝負をする小梅に、偶発的に発生した響との買い物を満喫しつつ存分に活かす柚葉、純粋に好意をぶつけてくる潤と、各々の状況も三者三様でしたが、ともすれば通報案件にもなりかねない行動や言動を織り交ぜながらの危険な香りを内包した個別デートは、純粋に見ていて楽しいものがありました。やっぱり、今作はこういう作風のときこそ真価を発揮すると改めて痛感する。
潤、希美、そらの三人にとっては、響は気になる異性と言うよりも未だに恩人で身近なお兄ちゃんという位置づけの方が強いかもしれないが、小梅と柚葉が加入したことで、心の中で小さいけど確実に育っていた別の思いが顔を出し始めるというのが良いな。小梅に対する子供ならではの対抗心もあったかもだけど、特に潤にとっては純粋な思いが後押しされた感じもあった。
潤たちの年頃はちょっと背伸びをしてみたくなる年頃でもあるのかなと思いますが、仲良しの他の二人ではなく単独で響と行動を共にする二人きりという状況に拘りを見せたり、普段とは違うキャラ像というアドバイスを得て、潤が女王様然としたキャラになりきろうとしたのも、その大人に対する憧れというか背伸びしたい年頃の子という側面が強く表われていたのかなと感じた次第です。
デートの終わりに響にそれとなくキスをねだる潤の行動は、その最たるものではないかなと思いますが、最後のオチとして尾行していたリトルウィングの皆に気づき、響とのそれより皆との時間を優先したところに、背伸びではない潤本来の純粋さが見て取れたのも良かったなと思います。無理をして背伸びをすることもないし、他の人の動向につられて慌て急ぐこともない。
それぞれがそれぞれのペースで、今この一瞬一瞬を大事にして、共に時間を積み重ねていけばいい。望む未来はきっとその先にあるのではないかと。そんな子供らしさと子供の背伸びが感じられた今回のお話。とっかえひっかえで複数の女子小学生と淫行めいたことをしていた響のあれこれは通報しておくとして、争奪戦の様相を呈しても最後には微笑ましさで満たされる。
心優しい女子小学生達が織りなす素敵空間に魅せられるのありました。でも、小梅の巫女服に名札だったり、柚葉の赤面描写を示すポストだったり、薄着の潤を膝に乗せた響の理性の暴走を示す汽笛だったり、危険な歌舞伎町を前にした一時停止の標識だったり。小物を用いた演出を加えて、かなり際どい所を攻めに攻めていた回でもあったと思います。ある意味で天才的すぎる見せ方。やっぱり今作はこうでないと!


しかし、当たり前のように既成事実という言葉を発するそらや、仕えるべき主を差し置いて誰よりも強い既成事実を作り、その上で全く悪びれる様子を見せない柚葉等々。単なる子供では済まされない女の顔を見せる子もいたりして、やはり年頃の女の子の難しさと怖さ、成長速度の速さを痛感せずにはいられないのです。
今はいいけど数年後にこの状況を持ち越していたら、ドロドロの愛憎劇に発展して響が誰かに…なんてことにもなりかねないよ。純粋な女子小学生達が相手だから成立している今の関係。ある意味で奇跡の上に成り立つ尊いものなんだ。

妹ではないと言い張る相手になりきりプレイをさせ、小学生としか思えない子供に際どい格好をさせて羞恥に悶えさせている。これは完全にアウトです。店員さん、今すぐおまわりさんに通報を!
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柚葉と潤とのデート回でしたね。
次は霧夢ともデートしてあげてください。
柚葉も潤も楽しそうでよかったです。