魔法陣グルグル #12「戦え!コパール城!」吹いたホラ話が現実のものになる。



城への潜入からコパール編の終わりまでを描いた今回のお話。城への潜入工作の過程で魔界を見る力に目覚めたククリが、晴れてルンルンから一人前の魔法使いになったことを褒められていましたが、このように今回は一人前と呼ぶに相応しいだけの技能を持った各キャラが、自分の得意分野で力や知識を発揮しつつ、パーティーとしての強みを如何なく発揮しているシーンが目に付く。
例えばニケ達一行を後方支援していた盗賊団ガバは、ある意味でお頭の力と言えるし、趣味が料理という彼の個性から盗み食いをしてアヒル化したことも、結果としてミルカ姫と自身の身を守ることに繋がっている。直接的な戦闘だけでなく、戦闘補助や状況判断といった知識面においても活躍していたルンルンは、一行の要にしてブレーンとして機能していた。
八面六臂の活躍を見せたジュジュについては言うに及ばず。新しい力に目覚め大砲としての役割を果たしたククリも戦闘面では重要な一翼を担っていた。他のメンバーの活躍に比べて途中までは目立たずに、何故か料理修業を始めたニケも、ここ一番のところで火の王に認められ、光魔法の最高峰キラキラの本来の力を引き出すことに成功している。
このように今回は個々の特性が色濃く表われているシーンが散見していた。しかし、その強烈な個だけでは今回の状況を打破することが出来なかったのも事実。お頭だけでは魔法関連の罠や攻撃に対処出来ないし、ルンルンだけでは火力が不足するし、ジュジュも一人では無闇にトランスを使えない。ニケとククリも他メンバーのサポートがあって初めてその力を存分に振るうことが出来た。
他のパーティーメンバーがそれぞれの強みを存分に活かすことで、結果として誰かにとっての弱点を補い合う形が出来ていたからこそ、各々が持つ力を最大限に発揮することが出来たのだと思います。強烈な個や強みを活かすための支え合い。これこそがパーティーを組む最大の利点でもあり、コパール編における集団対集団を鍵となる要素だったと改めて感じるのです。
本作では勇者が使う光魔法の象徴とされるキラキラも、バナナムーンを手にしたニケがホラ話に出ていたギャグ技で印象を自ら上書きするなどもしていて、相変わらず真面目な要素とギャグ要素の塩梅も絶妙だったかなと思います。アダムスキーとトマも秘密兵器こそ間に合わなかったけど、潜入時に兵を無力化するアイテムは譲渡しており、まさに今回はパーティーで掴み取った勝利だと思います。
さてさて、国を揺るがしたコパールの騒動も一段落してパーティーも解散。再びニケとククリの二人だけとなって迎える新展開。これまでは騒動の収束と同時に次の指針が示されていたけど、何も情報を得ないまま旅だった二人はどこに行ったらいいか分からない。そんなニケとククリを待ち受ける新天地での冒険が如何なるものになるのか。二クール目も楽しみ!



コパール編のルンルンは原作を読んでいた当時から魅力全開で印象深かったのだけど、やはりエキゾチックなお姉さんは良いものだなぁと改めて思わせてくれる。こんなルンルンやミルカ姫に憎からず思いを向けられているお頭は本当羨ましいぞい。



二人のクーちゃんが仲良くしている姿は、まさに夢のような空間でありました。ククリの衣服を補修するためにジュジュが縫い付けたハート生地は、原作ではククリ以外のメンバー全員に内心「だせえ」と思わせた力作。でもそれを表立っては言えず、喜ぶククリに同調した他のメンバー全員に縫い付けられる事態に発展してましたが、そこはアニメではカットされていましたね。
幼少期の自身の呼び名でもあったクーちゃん呼び。ここから先のククリに対するジュジュのスタンスは、とても意味深なものが多くなっていくけど、その片鱗が表われ始めたところでもあったのだなぁと今だから思える。なかなか真意を測れないジュジュ。その思いの向く先や如何に。
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大臣を倒しバナナムーンを取り返すことができましたね。
ニケの火の剣がなくてもジュジュだけでよかった気もしますが。
ニケが火の剣を使えるようになりました。
今回でパーティーを解散してまたニケとククリの二人旅に。
なんかさみしくなっちゃいましたね。