アイドルタイムプリパラ #28「いっちばーんがやってきた!」プリリズシリーズのファンにとっては嬉しい仕掛け満載の回帰回。
伝説の神アイドル・セインツの一角が遂に本編降臨!




プリパラが前身であるプリリズシリーズの諸要素を受け継いだ作品であることは、既に周知のことかと思われますが、これまで間接的に仄めかされる程度に留められていた伝説の神アイドル・セインツのメンバーの一人でもある華園みあの登場にあたって、プリリズシリーズでお馴染みのキャラや諸要素を随所に配置し、ふんだんに盛り込む形で彼女を送り出しているところに制作陣の粋な計らいを感じる。
プリリズシリーズから追っているファンにとっては懐かしさと共に嬉しさがこみ上げるサービス要素満載の回でしたが、一方で同シリーズを知っていないと楽しめないのかと言われたらそうではない。プリパラから入った人にとっても、無印初回の冒頭で当代の子供たちが憧れる伝説のアイドルとして存在を示唆されており、セレパラや神アイドル編でも、折に触れて示されてきた。
故にみあの登場は、今シリーズから入った人にとっても大きな転機となる回だと思うし、勿論プリリズを知っている人にとっては、それに加えて更に特別な意味を持つ回になっていたと思います。そして、作中のらぁらやゆい、ドレシの面々や他のモブキャラの反応を見ても明らかですが、あのひびき様をして敬意を表する程の相手。それが伝説の神アイドル・セインツなのです。
そんなセインツの一角たるみあの存在は、当代の全てのプリパラアイドルたちの憧れであり、原点でもあるのですよね。つまり今回は原点回帰の回でもあったのだと思います。それは前身のシリーズで主人公を務めたみあが、名字と立場と形を少し変えて登場したこともそうだし、晴れてドロシーとレオナの元に帰還し、チームを再結成したシオンもそう。
シオンに小さな夢と指摘され今より更に昔。幼少期の原点の頃に抱いた最初の夢を思い出そうとしていたにのもそう。極めつけは全てのアイドル達の憧れで大元たる伝説の神アイドルの再登場もそう。みあが出てきて彼女と接し刺激を受けることで、今回は多くのプリパラアイドルたちが自分の原点と向き合うことになっていた。作品的にもキャラ的にもまさに原点回帰の回なのである。
みあに負けた際のシオンの「勝ち負けを超越した世界のお方」という評価は、作品感を飛び越えてきた彼女に対するメタ的な評価でもありましたが、シオンが用いた初志貫徹は、原点回帰を果たす今回の話のテーマに合致するし、自分の信念を貫き大胆に思い切りよく事を成すことを表す剛毅果断も、華園姉妹の気質を表すのと同時に、再スタートを切るプリパラアイドル達にとって大切な指針を示してくれていたと思います。
ということであらゆる意味で原点回帰を感じさせてくれた今回のお話。久しぶりに「みあがいっちばーん!」を沢山聞けたし、正直サブタイのコールの時点で今回は極まっていましたが、暫く本編に関わり続けそうなだけにね。全てのアイドル達の憧れにして始まりのアイドル。ゆい達の活躍も勿論気になるが、伝説の存在であるみあの活躍にも期待したい。そう思えた今回のお話でした。


今回はみあだけだと思っていたのに、歴代主人公を務めたあいらとなる、そしてなると今も一緒にいるべる様の近況が知れた喜びといったらもうね。いや、あくまで別世界だしパラレル的な認識でいた方がいいとは思うんだけど、それでもテンションマックスになっちゃうし昂ぶらずにはいられない。
今までもシルエットで誰なのか判別は可能でしたが、シルエットが薄くなって顔の表情も分かるくらいに解禁されたセインツのライブシーンも出ているし、みあ以外の他の二人が本編に参戦する可能性も…とどうしても期待してしまう。あくまで主役はプリパラアイドルでパパラ宿アイドルのゆい達メインなのは変わらないが、今後どこまでやるか密かに楽しみにしながら見ていきたい。


今回は勿論みあたち歴代プリリズ主人公の動向に目が向くんだけど、それ以外にも随所にプリリズシリーズ要素が散りばめられていて見ていて楽しい。特にみあが主人公を務めたシリーズ第二作『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』の諸要素が色濃く表われていた。プリズムジャンプめいたものも何気に披露してくれていたし、本当に旧来のファン的には堪らない回でもある。
阿世知社長や純さんに始まり、モブキャラの中にPrizmmy☆やPURETTYの面々が多数紛れ込んでいるし、ペンギン先生や山田さん、ペアチアマスコットにペアチャム等々。同作でお馴染みだったキャラやアイテムが、画面の中に所狭しと並んでいてニマニマしてしまう。しゅうかのライブを見ていたファンの中にビフチキまで入れてくるんだからもうね。お腹一杯。
要所でチビ化するみあなど演出面でも同作を意識していたと思しきシーンが散見していて懐かしさに感動せざるを得ない。プリリズシリーズを知らなくても勿論楽しめるが、知っていれば更に楽しくなること間違いなしなだけに、もし未視聴で興味がある人には、是非とも同シリーズを見て欲しい。きっと沼に嵌まること請け合い。
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