魔法陣グルグル #18「咲け!花の国!」実際に自分で見聞きしないと分からない事ってあるものだ。



エットル村から花の国での一騒動までを描いた今回のお話。冒頭のチョコレートの件や、甘い物で評判のエットル村にあるチョコレート販売店コメット屋。美しい花の女王が治める花の国等々。こうして箇条書きにすると一見してファンシーだったり甘い雰囲気を連想させるところを、しかし今回の本編中で起こった数々の騒動は、その真逆を突き進んでいるから面白い。
コメット屋を営む店主タルトンと娘のメルシィは、甘さとかファンシーとは無縁の血の気の多さを如何なく発揮しているし、伝聞から荘厳なイメージを抱かせたプラナノは、のっけからボケ倒してきてニケ達にペースを掴ませない。森を騒がせていた偽の精霊たちに関しても、明らかに本来のそれとはかけ離れたタテジワネズミ渾身の変装でしたし。
初めて食べたチョコの味に溶ける特性。エットル村の古き良き風習の変遷。花の国の実態やプラナノの厄介な性質。今までの旅でもそうだったかもしれないが、旅立ちのときに魔法オババが言ったように、実際にその地を訪れて自分の目で見て耳で聞いて。そうすることで初めて分かること。変化する認識というものがあるのだと思います。未知なるものを既知なるものへ。これこそが冒険譚の醍醐味。
奇しくも赤子となったプラナノの世話をすることになったニケとククリの子育ても、それをすることで植物界への理解が深まり、キラキラが自然界と密接に結びついてるものだとニケに改めて痛感させてくれたし、伝聞で二人に子供が出来たと聞いてショックを受けたレイドも、実際にニケと対峙することで誤解が解かている。自分で見聞きして体験して初めて分かる事ってあるのだ。
良くも悪くも人の成長は何がキッカケになるか分からない。好意を持つ相手へ良いところを見せたい思いが成長を促すこともあれば、恋敵への対抗心でそれが成されることもあるだろう。本当に人間は何がキッカケで開花するか分からない。だから様々な物へ興味を持ち、未知を恐れず見識を広めることが重要なのかなと思います。満開に咲く花のように。いつか自分を開花させる可能性を少しでも高めるために。
そういう意味でニケ達と再会する度に新たな闇魔法を習得してくるレイドも、自分の可能性を広げる為に頑張り続ける一人なのだと思います。ポーズは相変わらずだけど珍しくまともな効果を発揮したレイドのドラゴン化。ダサすぎるポーズに目を奪われ、効果が出るまでどんな魔法が見当も付かないレイドの魔法も、実際に体験しないと分からないことの一つ。
それを目の当たりにした今、ニケの次なる行動は如何なるものになるだろうか。知らないことを知ることで広がる世界と認識の変化と拡張。その先に人間的な成長、レベルアップがあるのではないかと改めて思わされた今回のお話。まずは地の剣を封じられたニケの次なる行動に注目したい。



今週もククリちゃんは可愛い。ウニョラー化しても損なわれることのない魅力。勿論メルヘン妄想に浸っても泣き顔を見せても反則級に可愛い。貫禄のメインヒロインなのでした。
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