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魔法陣グルグル 第24話「世界の命運を分けるニケとククリの恋するハート!素敵で無敵な大団円!」

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魔法陣グルグル #24「発動!恋するハート!」

終わりよければすべてよし!ありがとうグルグル!
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遂に迎えた魔王ギリとの最終決戦。緊迫感の漂う白熱したバトル展開!というわけではなく、どこか締まっているようで締まりきらない。世界の運命を左右する重要局面で何よりも便意を堪えることに悶える勇者ニケだったり、初めての共同作業たるケーキ入刀のノリで二人で持たないと使えない勇者の剣だったり、封印後も出たり入ったりを繰り返す魔王ギリだったり。

グルグルの妙というか神髄を最後の最後まで貫いて見せているところが流石としか言いようがない。そもそも今作の旅の究極にして最大の目的だと思われていたギリの討伐ですら、ミグミグ族のククリがニケに告白する為の舞台装置=恋するハートによってもたらされる副産物的な扱いであり、あくまでもメインは旅を通じて育まれたククリのハートがニケに正しく伝わること。

ルンルンの言葉を借りれば壮大な純愛の方にあるのだ。魔王との決戦以上にククリの告白に重きが置かれるのも、本作の性質を思えば至極当然の成り行きなのですね。ジミナ村を旅立ってから今日までに出会った人たちとの結びつき。その人達と交流し繋がりあうことで生まれた輪。その輪がグルグル最強魔法「恋するハート」を生み出す魔法陣になる。

原作ではルンルンと総裁の合流後に、ニケ達の助っ人として参戦したのは、爺ファンタジーの四人だけなんだけど、今回アニオリ展開で今までの旅で出会った仲間、そして敵対したモンスター含めて、全員があの場に集結しての総力戦の様相を呈したのは、恋するハートの性質、完成に至るまでの経緯を鑑みても良い改変だったのではないかな。味方だけでなく敵もいたから今のククリが居るのだから。

勇者とグルグル使いとしてではなく、ただのニケとただのククリ。一人の男の子と女の子として気持ちが通じ合えた喜びに勝るものはなく、その感情の昂ぶりが二人を天界へと押し上げてくれる。期せずして果たされた両親とミグミグ族との再会。安住の地での平和な時間。でも、ミグミグ族が好奇心旺盛で一所に留まれない気質なように、ニケとククリもやはり一所に留まることを良しとしない。

アラハビカのシーンで完結した原作でしたが、そこに付け加える形で続編2の導入部を少し改変して入れてくれたのも良かったと思う。勇者ニケにはククリっていうグルグルが一番。まだまだ続いていくニケとククリの冒険。二人にとっての出会いと始まりを再現し、新たな冒険に向かう旅立ちを描いて締めてくれたのが、とても気持ちのいい終わり方でした。

恋するハートが発動した時に、満を持して奥井亜紀さんの「Wind Climbing ~風にあそばれて~」を投入してくれた粋な計らいも物凄く嬉しかったなぁ。アニメ第一作をリアルタイムで視聴していた層にとっては、これ以上に響く曲も他にないだろう。最終回らしく潤沢な作画リソース、出演陣の熱演。あらゆる要素が最後の盛り上がりを彩ってくれていて最高でした。

やっぱり王道冒険譚の結末はハッピーエンドに限る!何よりグルグルの物語をアニメで完結まで描ききってくれたことに最大限の感謝を。終わりよければすべてよし!ニケ達の物語とグルグルは永遠に不滅なのです。

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今回は本当に大満足な最終回だったんだけど、唯一残念だったのがキタキタおやじが魔王ギリにキタキタ踊りを布教しに行くシーンが変えられていたところかなぁ。どこへ行こうと良くも悪くも安心安定なのがおやじの強みで、実際今回も場の空気とかお構いなしに踊りまくっていたんだけど、原作のギリ戦でも当然のように乱入してくるおやじのシーンって本当面白かったので。

ニケとククリがギリの実体が居るあの闇の空間に飛び込み、ルンルンが「ギリと戦えるのはあの二人だけ」と言った直後に、あの空間に闖入してキタキタ踊りの布教をし始める異質さ。魔王相手でも全く揺るがない自由奔放さ。

ある意味でキタキタおやじが他の誰にも真似出来ないことをやってのける今作のオンリーワンの存在であることを改めて実感するシーンでもあるし、おやじを毛嫌いしているジュジュをして「本当にギリに教えに行くとは、悔しいけどアンタ男だよ…」と認める貴重なシーンでもあっただけに。

ともあれ魔王の一撃を喰らっても基本無傷。いつでもどこでも頼れるナイスガイ。アドバーグ・エルドル(52)。物語を面白おかしく激しく彩ってくれた男は、今もこれからも色褪せることのない存在として、永遠に皆の心に刻み込まれ語り継がれるのだ。リリックの記録上も「魔王ギリキタキタ踊りで封印される」で決定してしまいましたし(笑)


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本当に楽しい時間はあっという間で半年に渡って放送されたグルグルの物語も無事に完結。放送前は今この時代にグルグルを再びアニメ媒体で見られる喜び。過去の二作では描かれなかったアラハビカよりも後の物語もアニメ化ということで、ここ最近の中でも事前の期待値は凄く高かったんだけど、終わってみれば本当に自分が期待していた以上のアニメ版リメイクになってくれて本当に嬉しい。

開始当初は進行ペースの早さや、小ネタのカットの多さもあって不安も少なからずあったんだけど、ペースに関しては次第に慣れていったし、回収されなかったネタはぷちアニメ劇場で可能な限り回収し、公式サイドで原作の無料公開といった補完も積極的に行っていて、今作でグルグルに初めて触れた人にも楽しんで貰おう。原作の良さを知って貰おうという制作側の意気込みも伝わってきました。

初回の感想でも書いたけど本作は自分にとって本当に思い入れが深い作品。それを今こうして再び触れる機会を与えてくれたことに感謝しかないし、面白いものは自分の中でいつまで経っても色褪せないということを、改めて認識させてくれるアニメ化にもなりました。そう思えたのも本作の出来映えが本当に素晴らしかったからこそだと強く思います。

衛藤ヒロユキ先生の描く独特なギャグと世界観を現在の映像技術で巧みに描いてくれたアニメ製作の皆様。過去二度に渡って放送されたアニメで、事前にある程度の下地や印象が出来上がっていた中で、新たなキャラクター像を表現し命を吹き込んでくれた出演陣の皆様の熱演。全てに感謝を捧げながら感想を締めたいなと思います。本当に楽しい時間をありがとうございます!グルグル大好きだ!

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雪光さん、こんばんは。

グルグルついに終わりましたね~。
魔王ギリを恋するハートで封印成功。
ククリの告白も成功。

キタキタおやじはラストバトルなのに
相も変わらず踊りまくってましたなあ。
総裁の元の姿見たかったかも。

二週間後にもはや新魔王が登場してましたね。
ニケとククリの冒険はまだまだ続くと。

大団円でいい終わり方だったと思います。
過去作はもうあまり覚えてなかったので
ほとんど新作を見るような感じでした。
なかなか楽しめました。よかったと思います。
[ 2017/12/22 21:46 ] [ 編集 ]
Re: 諸葛鳳雛さん
期待を裏切らない素敵な最終回を迎えられて大満足でしたね~。
総裁の元の姿はぷちアニメ劇場の方で回収されていましたが、
ワンチンの顔と同じで割と普通のおじさま顔なので軽く流されてました。

原作の連載やアニメ第二作の終了から結構な期間が経過していたので、
記憶が薄れるのも無理からぬことかと思いますが、
それはそれで新鮮な感覚で楽しめるので良かったのではないかと思います。
今見てもやっぱり面白い。こうして再び作品に触れる機会に恵まれて嬉しかった!
ではでは、コメントありがとうございました!
[ 2017/12/23 19:37 ] [ 編集 ]
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