キラキラ☆プリキュアアラモード #47「大好きをとりもどせ!キュアペコリンできあがり!」ペコリンの大好きが散り散りになった皆を再び一つに結びつける。




ペコリン大奮闘回。エリシオによって喜びも憎しみもない全てが無味なものになってしまった世界。全ての源になる好きな気持ちを奪われた世界で、それが必要であることの意義を説く役割をペコリンが担えるのも、ひとえにペコリンが観測者かつ傍観者的な立ち位置で、最も近い場所からいちか達とノワールの勢力による、光と闇のキラキラルの衝突を見ていたからだと思います。
確かに好きという気持ちは良いことばかりではない。時にそれを好きすぎるあまりに、その人に辛さや苦しみを与えるものにも転じうる。でも、同時にそれが幸せや救いとなることもある。ペコリンはその浮き沈みをずっと見てきたんだよね。ガミーを始めとした妖精たちの不安、キラリンとピカリオ姉弟の間に起こった確執。ビブリーを襲った孤独。そこからの彼女らの身に訪れた安息と救済。
そして、キラパティの面々と彼女らに関わった人たちの成り行きを。好きも憎しみも、光も闇も、希望も絶望も両方見てきて、その上でスイーツと大好きな気持ちに救われ、励まされ、未来に希望と夢を見出した者を一番間近で見続けてきたペコリンだからこそ、この全てが失われた空っぽで無味乾燥とした世界で、好きから生まれる喜びや希望を説くことが出来るのではないかと思う。
空っぽになった世界をペコリンのキラキラルで満たすことで、改めて世界が動き出すというのを、全ての始まりとなった初回の演出に重ねて見せてくれたのも感慨深いし、元の世界の感性をそのまま残す存在として、好きを失ったいちか達の受け皿に。彼女らを迎え入れる側になり、温かな居場所的な存在としての役割を果たせたのも、
第7話におけるペコリンの願いが叶ったように映って素敵。
切り離された感情とバラバラになりかけていた皆を再び一つに結びつけ繋ぐ。いちかと共に作ったドーナツを通じてキラパティが始動したあのときのように。プリキュアが変身するのに必ず必要な存在というわけではない。他にも妖精が多数いて既にプリキュアになっているキラリンもいる。
そんな本作の中にあって、最後の最後でようやく妖精ペコリンだから果たせる役割。伝説のパティシエプリキュアの一番近くで、スイーツに纏わる酸いも甘いも見届けてきたペコリンだから出来たこと。それを見ることが出来る回だったのではないだろうか。いよいよ物語も大詰め。余すところなく堪能して満腹に満たされて終われたら良いのう。


キラキラとペコペコはさておくとしてキュアペコリン華麗に爆誕!妖精キュアの歴史に名を連ねることになったキュアペコリンだけど、やはりパルフェに比べてマスコット寄りのビジュアルになっているのが印象深い。同一作でテレビ本編中に二人以上の妖精キュアはシリーズで見ても初のことだと思うけど、その見た目や行動の可愛さから昨年話題を攫ったキュアモフルンとの共闘が待たれるところ。春映画で叶うかな。
でも、やはり劇場版では無くテレビシリーズでプリキュアが七人も揃うと壮観ですね。画面がぎゅうぎゅうで密度が凄いし、敵対することになってしまったエリシオさんに多少の同情を禁じ得ない状況になってきたぞい。


前作のまほプリと同様に、最終回がエピローグ兼次回作への引き継ぎを兼ねる内容になるのであれば、実質的な最終回は来週ということになるのであろう。身も心も空っぽのエリシオを、いちか達は満たしてあげることが出来るのか。物理を使わずにスイーツを介して気持ちをぶつけ合ってきた本作。最終決戦でその神髄が見られたら言うことはない。一年早いなぁ…。
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