日刊アニログ

アイドルタイムプリパラ #45「決戦！ゆいvsしゅうか」

各々が胸に抱く夢を束ねて一つの大きな夢を生み出す。
ユメハッピーでユメスマイルなプリパラを目指して！

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アイドルタイムシリーズ最後の一つ。昼のコーデを巡りゆいとしゅうかが大激突！初めて叶えたい夢を抱き強い決意と覚悟を持って臨むしゅうかと、無限に夢が膨らむゆいの真っ向勝負となりましたが、直接対決を行って勝つことが壁を越えることという古代メガネの判定そのままに、二人の性質がぶつかり混じり合い一つになることで、初めて夢が現実のものになる方向に進み出す。

信じていれば夢は叶うと良く言いますが、某作品でも言及されたように、これだけでは少し足りない。夢を信じて正しい努力を積み重ねれば高確率で夢は叶う。そう、夢を叶え現実のものとするためには、信じることに加えて正当な努力。行動が伴わなければならないのです。勝負に向けて必死に努力するしゅうか、ユメ妄想に走るゆいは故に対照的で、だからショウゴの警告はゆいに突き刺さる。

でも、それを誰よりも自覚してるのもまたゆいなのだと思います。パパラ宿プリパラを盛り立てたいという思いから始まったゆいの夢。色々な苦労を乗り越えながらも、それが現実のものになったのは、ひとえに彼女がそうしたいと願い行動した結果だ。夢を語り行動するゆいの姿勢に感化され、プリパラに集った皆が彼女を後押ししてくれるのも、夢を追うゆいの道に行動が伴っていたことを象徴してくれている。

夢は努力し行動しなければ叶わない。でも、叶えたい夢を見つけて熱い思いを胸に抱き、それを叶えようと妄想願望を膨らませなければ始まらない。そう、どちらが欠けても駄目なのだ。目標に向けて着実に努力を重ね、願いを即座に実現し夢を抱くことのなかったしゅうか。妄想が先行することの多かったゆい。二つが揃って初めて夢は夢となり、そして現実のものになっていく。

しゅうかの執念を感じさせるステージに、ゆいは改めて大切なことを痛感したけど、それは逆もまた然りなのだと思います。直ぐに叶う夢は夢じゃない。そして夢はより大きく、より難しいものほどでっかく膨らみ、大きな力を生み出してくれる。ガァララのことだけじゃない。しゅうかもガァララも含めて、誰も悲しくなく寂しくない。みんなが幸せなプリパラを作り出す。

ゆいの語る新しい夢に、しゅうかが魅せられ遂にユメってしまったのも、夢が持つ力。それを叶えようとする者が生み出すエネルギー。それを身を以て知った今だから、より大きな夢を語り実現しようと動くゆいに賭けてみたくなったからだと思う。しゅうかが居たからゆいが気付けた新しい大きな夢。ゆいが居たからしゅうかが気付けた、より大きく皆が幸せになれる夢。

夢に向かう二人の姿勢と願いが融和したことで生まれた。大きな一つの夢。ぶつかり合い高め合うことで、自分になかったものに気付かされ、それを認識することで、今までの自分では出来なかった夢という名の希望。可能性を生み出す。壁を越えることで切り開かれた一筋の光明。夢を実現する為に必要となる二つの大きな要素を、それぞれ持っていた二人。

時を遡る為の昼のコーデをゆい、時の祠を開ける為のキーをしゅうかが手にしたところからも、どちらが欠けても駄目であり、双方が揃うことで初めて夢は現実のものになる。夢が叶うと言うことを実感出来る。影響を与え合い膨らむ夢。それらが一つになることで生まれるより大きな夢、切り開かれるユメ溢れる希望への道という筋書きが痛快でありました。

強い願いと覚悟を秘めたマイドリームの三人が、古代プリパラへ赴き行動に移す。全ては皆が幸せになれるユメハッピーでユメスマイルなプリパラを実現する為に！アイドルタイムの物語もいよいよ佳境。誰もが幸せになって笑い合える未来が訪れることを願っている。





厳しいことを言いつつも妹の勝利を誰より願っているショウゴお兄ちゃん最高か。第20話で描かれたように、ゆいがアイドルを目指し、そこに夢を見出したのも、元々は先にデビューしていたショウゴが居たからだ。全ての始まりはそこにあって、ショウゴは夢に向かって行動するゆいの歩みを、最初からここまで影ながら見守り応援してくれてもいたんだよね。

そんな彼がゆいに対して待っていた。大舞台で良く頑張った。WITHのショウゴとしてではなく、兄として妹の成長を素直に讃え認めてくれることの意義よね。ユメ妄想を膨らませている。口先だけだった彼女じゃない。しゅうかのステージに感化され、本気で叶えたい夢の為にステージ上でしっかりそれを表現する。行動して見せてくれたからこそ出た言葉だと思います。

もうお兄ちゃんの真似をするだけの妹じゃない。自分のやりたいことや叶えたいことを見つけて、自身の確固たる意思に基づいて歩き出す。兄に導かれるエスコートのその先へ。以前のものよりそれが感慨深く映るのも、あの時よりも更に成長したゆいがいることを感じられるからだ。夢川兄妹、やっぱり最高を越えている。






一つ一つは小さな夢。それでも夢が多いのなら、それらを一つの大きな夢にしてしまえばいい。ゆいの中だけでなく、しゅうかを始めプリパラに集うアイドル達に託された思いを背負い、一つの大きな夢を生み出す。枝葉の如く分かれている各々の夢が、一つの道筋に合流して生まれる大きな夢。その流れはまさに川のように。それを束ねて導く存在がゆいなのかもしれません。

新主人公である夢川ゆいというキャラの名前に込められた意味。願いがここに来てようやく分かったような気がします。


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