カードキャプターさくら クリアカード編 #14「さくらと神社と動物園」さくらの願いが強い力になる。




懐かしの月峰神社を舞台にした一騒動。さくらの願いに呼応するように力を発動していた幻影のカードが相手でしたが、さくらと小狼が取り込まれるところや、小狼が魔力消費の激しい時間を止める魔法を行使して助力してくれるところ等、かつての要素を踏襲したと思える内容にもなっていて印象深く映る。動物姿となった皆の可愛さとは裏腹に、比較的シリアス度高めな回でもあった。
それらの事実が、知世が以前指摘した通りクロウカードとクリアカードの密接な結びつき。それを改めて想起させるところでもある。また、大切な人を思う気持ちが強い力を生み出すということも、さくらと小狼の双方から感じられる内容でした。夢の力が始動キーにもなっている今のさくら。その力の根源。それがどこから生み出されるのかを改めて考えさせられる。
強い願いが強い力を生む。大切なさくらを思い、彼女を守る為に苺鈴曰く無茶な修行をやってのけ、体に負担が掛かる術式を厭わず行使する小狼の力も、強い願いや思いに起因したものですし、さくらの力の源が大切な人を守りたいという純然たる願いから生じているものであることは、クロウカード編やさくらカード編においても一貫して描かれていたことでもある。
カード空間内で寄り添い支えてくれた小狼の「大丈夫」という台詞は、本作を象徴する一言であることは言うまでもないことだろう。さくらの強い願いが込められた「絶対大丈夫だよ」こそが、どんな事態も何者をもはね除ける無敵の呪文。それを引き出してくれるのは、さくらにとって一番大切な小狼であり、彼だけでなく大切な友人たちと過ごす平穏な時間を守りたいという純粋な願い。
その決意を改めて固めることで、さくらは強く在れるのだと。大切な人と共に過ごす何気ない時間。それぞれが大切にしているものと各自が胸に秘める決意や覚悟。大切な人に向ける思い。それらの要素が持つ重みと尊さを改めて噛みしめられる。願いの延長線上にある夢。それが一つのテーマになっているクリアカード編の指針が見えてくる回でもあったんじゃないかなと。



苺鈴ちゃんの反応が逐一可愛すぎて堪らない。さくらだけでなく以前はいがみ合ってばかりだったケロちゃんとも何だかんだ仲良くしていたりして和む。さくらの寝起きを目力で攻めてくる冒頭のシーンとか凄い好き。
名門李家に生まれながらも魔力を持たないことを今でも気にしているけど、以前のように小狼と並び立てるようにとか自分を大きく見せたいとかいう理由ではなく、大切な友を直接的に守る力が自分にないことを悔しがってというのも、彼女の優しさが伝わってくるところで良いなぁ。小狼が言ったように魔力がなくても、さくらと小狼にとっては大きな支え。苺鈴ちゃんの存在感は増す一方なのだ。



髪型が変わったさくらちゃんを前にしたときの小狼くんの反応が初々しくてニマニマ。すかさず撮影に入る知世ちゃん程とは言わないが、何か言えるような小狼くんにこれからなれれば良いよね。でも、照れ屋で血圧の上がらない小狼くんは小狼くんではないかもしれないだけに。いつまでも純粋なままでいて欲しい思いも捨てきれない(笑)
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