カードキャプターさくら クリアカード編 #15「さくらのおもいで鑑賞会」在りし日の自分の姿に悶えるさくらちゃん可愛い。




大道寺家シアタールームで振り返る在りし日の出来事。今より少しだけ幼い小学六年生時代のさくらの姿や、自身の過去を鑑賞される羞恥プレイに耐え悶えるさくらの姿が微笑ましい。当時の小狼や今の小狼に思いを馳せるさくらの気遣い。彼を思いながらも踏み込みすぎることは出来ず、それでもさくらが彼をどれだけ大切に思っているかも改めて伝わってくる。
でも、測りかねていて時に遠慮してしまうこともあるからこそ、苺鈴のようにグイグイ背中を押して、物事を押し進めてくれる存在がいることが有り難い。自分の知らないさくら達の過去に興味がありながらも、自分から積極的に踏み込んでいくことは出来ない。大道寺家への訪問にも遠慮を見せていた秋穂がいたが、やはり本質的なところで二人は似通った一面を持っている。
苺鈴曰く「気にする人」でもあるさくらと秋穂の二人だが、そんな二人が相手だからこそ、多少強引でも物事を押し進めてくれる苺鈴や知世のブレなさが良い方向に作用するし、二人にとっての相性の良さも際立つのではないだろうか。奥ゆかしさや配慮はとても素敵で尊いものだが、時には勇気を出して素直な気持ちを面に出すこと。踏み込むことも重要なのだと。
心の底から思っていることを言っているような…という秋穂の演劇を見ての評価。それが全てを物語ってくれていたような気もする。
さて、今回は過去の演劇鑑賞をする最中、当時地震によって中断されてしまった演劇を、秋穂が最後まで見てみたいと思ったところで、その願望を反映し当時の状況を再現するかのように、さくら達の身を大きな揺れが襲ったわけだけど、このタイミングの良さはやはり気になる。冒頭で前回の事件のことを、それと意識することなく無邪気に語る秋穂の件もあるだけに尚のこと。
彼女が体験したことが本に記述されていくのか。それとも無意識下の彼女の願望が、カードを通じて現実になり、それを観測することで本に追記されていくのか。いずれにしろ秋穂の見る夢と彼女が持つ本の内容。それらが一連の出来事やカードと密接に結びつくものであることが、強く明示されてきているので。海渡の関与がどこまでのものかも気になるよね。
大きな揺れというと、クロウカード編の最終盤に当たる最後の審判。その直前に捕獲した最後のカード「地」を彷彿とさせるところだが、果たして今回の騒動は物語場の大きな転機となるかな。予告を見た感じだと割とアッサリ次の展開に移行してるのであれかもしれないが。でも、仮に四大元素の一角である「地」が元になっているとしたら、その強大さと影響範囲は折紙付き。どのように捕獲するのか。それも楽しみである。

家は揺れても知世ちゃんのさくらちゃんに対する熱い思いと、撮影に対する情熱は揺るがない。今回はいつも以上に激しくテンションが乱高下する知世ちゃんの浮き沈み具合が面白かった。撮影出来なかったことを嘆くときとはまたちょっと違う。ここまで露骨にテンションガタ落ちする知世ちゃんも珍しいかもしれない。
それでも緊急時の対応。自分の立場をしっかりと弁え、愛するさくらちゃんの迷惑になるようなことや、足を引っ張るようなことは決してしないところは流石なのである。これでケロちゃんの撮影がまたブレようものなら…考えただけでも恐ろしい(笑)
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