HUGっと!プリキュア #14「はぎゅ~!赤ちゃんスマイルめいっぱい!」ルールーちゃんに張り合おうとするさあやちゃんの変貌ぶりが面白い。




育児をテーマにしている本作ならではの保育士体験エピソード。人の心は十人十色で一律に図ることは難しい。大人であっても人間は不可解な生き物であるからして、未発達故に言語による意思疎通を図れない赤ちゃん相手なら尚のこと。しかし、プリキュアの力の根源。人の心とは何たるかを知ろうとしているルールーだから赤ちゃんを相手にすることで見えてくる物。感じる物があるのだろう。
人間を相手にしたときに絶対の正解なんてものはないし、全てがマニュアル通りに進行しないのも然り。向き合う人によって相手の応対。反応だって変わってくる。だから、一人ひとりと向き合って、その人を知っていくことが肝要になる。育児も見方を変えれば究極的には人付き合い。興味を持ち相手を知り交友を深めていく。そこに大人や子供の垣根はないのかもしれない。
未知の物に対する興味。反応という意味ではルールーと赤ちゃん達に大差はなく、分からないから興味を引かれるという側面も共通していたと思う。分からないから知りたい触れたい確かめたい。人の心は複雑怪奇で分かりにくいが、一番純粋かつ自身と重なる側面を持つ赤ん坊と触れ合ったことで、ルールーもまた一歩知りたかったものに近づけたのではないかと思う。
ルールーの中に芽生え始めている人間らしい心や感情。それを感じさせてくれる表情や仕草の細かな変化が堪らないし、自らが生み出したオシマイダーを前に立ちはだかるという自己矛盾。その非合理的な行動こそが、ルールーの中で何かが変わり始めていることの証だよね。時に周囲どころか自分ですら思いも寄らない行動にひた走る。それもまた人間であり、心を持つ生き物ならではの有り様だ。
ルールーに対抗心を燃やしていたさあやの意外な一面も、その人間らしさや複雑な心を強調するのに一役買ってくれていた。色々な人と対面し触れ合っていく中で見えてくる様々な一面。はなやほまれを相手にしたときには見せない意外な表情。二人どころかさあや自身も自覚してないかもしれない一面。そこからも人や心の難しさを感じさせてくれる。
少しずつ、だけど確実にルールーの中で何かが変わり始めている。彼女が人の心の何たるかを理解するに至ったとき。求めてやまないものを手に入れたときにどうなっていくのか。論理的矛盾や非合理性。そこから生じる葛藤を乗り越え受け入れて、その上で確固たる自己を確立していくことが出来るのか。引き続き注目して見ていけたら良いなと思う。


周囲から天使と称される彼女にも負けず嫌いな一面があって、はなやほまれを相手にしているときには見せない別の顔を持っている。ということでルールーちゃんに張り合うさあやちゃんが面白かった。喋り方も変われば身に纏う雰囲気も変わる。普段の清楚で理知的というイメージから少し離れた意地っ張りな顔。でも、それも確かにさあやの中にある一面で、それによって彼女の人間味は更に深まったようにも感じる。
知識欲。未知な事柄に対して強い興味を引かれてしまう。知らないことを知らないままではいられない。そういう性質を備えているさあやとルールーって実は似た一面を持つ。似た物者同士な二人なのかもですね。ともあれ対抗心メラメラさあやちゃんもまた魅力的。見る者を惹きつけ虜にしてしまう魅力的な笑顔。決して威圧感のある笑顔ではないのです。さあやちゃんマジ
怖い天使。

人の心は十人十色。個性や性格も千差万別。なればこそカップリングだって一つに決まるものではなく、無限の可能性を秘めている。ということでここに来てほまさやに新たなる可能性を見たシーンでした。これはこれで味わい深し。


はなちゃんの寝起きから就寝までを見守っているルールーちゃん。この点においてもうママと言ってもいいのかもしれない。子供の成長が早すぎる!
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