スター☆トゥインクルプリキュア #12「さよならララ!?映画監督は宇宙人☆」星を越えた四人の友情が決まりごとや固定観念の覆す力となる。



嘘から出た真というかアブラハム監督の介入にひかるの咄嗟の機転が加わったことで前回終盤からのシリアスムードから一変。面白おかしい劇中劇が展開された今回のスタプリ。ひかるとララの大根役者っぷりに完璧を履き違えポンコツ具合が加速するまどかが面白く、頼れる人がえれなしかいないという状況でしたが、ネタ要素に溢れる話の中でも本作のテーマはしっかりと描かれていた。
異星間交流による価値観の変遷は本作の肝でもあると思うのだけど、当初は決まり事に倣い地球人から身を隠し過剰な介入を良しとはしなかったララが、宇宙法に抵触することを承知で地球残留を望み今後もより広義な意味で積極的に交流の意思と姿勢を示したこと。これも一つの決まり事や固定観念を覆したことだと思うし、定められた台本の筋から意図的に外れたこともその一つと言えるだろう。
その意味ではガチガチに固められた台本に完璧に倣うまどかの姿も、定められたことに従うだけが絶対ではなく正しいとは限らないことを示す一助となっていたように感じる。ノットリガーに拘束された状態から脱する描写にしても、固定されたものからの脱却を思わせるし、今回の映画撮影を通して固定観念に捕らわれない柔軟な発想。良い意味での自由さの重要性を改めて示された気がした。
人の価値観や物事の見方を揺さぶるのは人の本気の思いに触れたとき。ひかるたち四人の友情が監督やプルンス達の琴線に触れ心を揺さぶったように。様々な物に触れ自分たちなりに考え正しいと思えることを成す選択。ひかララのお別れシーンを筆頭に今回の顛末に込められたものは、全体の指針を示すのと同時に今後まどかが父親と相対するときに求められることを示唆していたように映った。
ともあれ無事に星空宇宙連合とまどか父の追求を躱し当面の危機を脱することができて何より。半ば公然に地球滞在が認められたララちゃん改め羽衣ララが、更に深く広く交流の輪を広げていくことで周りにどんな化学変化をもたらすか。まずは恒例の転校生イベントで何をやらかし見せてくれるのか楽しみにしたい!


みんながいっぱいっぱいだった状況下で演者としてもプリキュアとしても華麗な立ち居振る舞いを見せてくれたえれなお姉ちゃんの存在感が光る!まどかさんとララちゃんが基本ポンコツでひかるちゃんが天然になっちゃうとどうしたってえれなお姉ちゃんに頼らざるを得ないし掛かる負担は大きくなる。太陽あっての生命や月と考えると観星中の太陽が頼りになるのも必然なのかもしれない。



ひかララコンビもプロポーズが成立し晴れて公認の仲として今後の生活を共にすることが認められて何より!ただ二人のお別れシーンの顛末は最終回付近でやってもおかしくない内容でもあるだけに、この話が後々効いてくるってこともあるのかもですね。
ララが地球で本格的に生活していく上で必要な彼女の名字。それをひかるが自らの思いを込めて贈るというところに無限の尊さを感じつつ。まぁいずれはどちらかが羽衣ひかるか星奈ララになるのでしょうが、当面は羽衣ララさんの地球での楽しくも騒がしい生活を温かく見守っていけたら良いなと思う。
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