新十郎、探偵辞めたりしないよね?戦争テロで亡くなった英雄達を讃える像の除幕式で起こった殺人事件。
島田白朗に対して複雑な感情を抱く新十郎は推理の目を曇らせ判断を誤ってしまい。
風守から因果との関係性を問われ自分の考えを見つめ直した新十郎。
新十郎は事件の真相を暴くために再度事件関係者を集めることに。
今まで謎だった新十郎と因果の関係についてようやく触れられた回となりましたね。
戦時中、島田率いる日輪の会の決起集会で起こった爆弾テロ。
その身を挺して危機を救った三人の若者を称える像の除幕式に招待された新十郎達。
新十郎のために余所行きのドレスを用意した風守ですが早速振り回されてますねw
新十郎も全く意識してないわけでもないですし(^^;
戦争の最初の犠牲者だった若者達と関係があり麟六に挑んでいる新十郎。
白朗はその点を高く評価しているようだが新十郎が敗戦探偵を呼ばれているに不満があり。
あれは敗戦ではなく停戦という白朗の言葉に新十郎は珍しく怒りを見せて。
風守からあなたは自分のことを隠すと指摘された新十郎。
そんな風守に新十郎は自分が暴きたいのは汚らしい嘘だけだと告げて…。
英雄達のブロンズ像を作った葉子と出会った新十郎。
葉子は白朗と対立する山本の言葉を借り英雄の話はでっち上げで、
白朗が支援金を金塊に変えてどこかに隠していると話し始め。
葉子が新十郎の足下が血で汚れているのに気づき像の所へ戻った新十郎と爾郎。
敵対する山本もいる中で像の下から血が流れているのを発見した一同。
こじあけた先には二つの死体があってそれは山本の部下だった!
父親のやり方にかねてから不満を持っていた息子の爾郎。
二人の部下に金塊を見つけるよう協力を請われ葉子にも協力を頼み。
そこで像の下に入って潜入し記念館の中を捜索しようとしたんですね。
前日の夜に記念館にいた人間には全員にアリバイがあり単独行動を取った者はいない。
しかし島田白朗のみどこで何をしていたのかは不確かで。
英雄に祀り上げて稼いだ金を守るために殺したのなら絶対に許されないと語る新十郎。
戦場にあるのは虚しい死だけで美談もなければ英雄もいない。
そう言う新十郎は因果の力を使って爾郎から昨夜何を見たのかを聞き出し。
しかし新十郎の予想に反して爾郎が語ったのは白朗の無実を証明するもので。
新十郎が狼狽えた表情を見せたのは今作で初めてかもしれません。
新十郎のらしくない早とちりと自分が引き出した証言で無実を確定させたこと。
これには麟六も僅かながらも驚きは隠せないようで。
麟六は犠牲者二人が分け前で揉め同士討ちになったことにしようとして。
その企みを聞いていた梨江は新十郎の元へ。
戦争を肯定し命を捨てることは素晴らしいと語る白朗を許せない新十郎。
だから最初から彼以外が犯人である可能性を考えなかったと梨江に指摘され。
人が他人のために命を捨てることが出来ると信じられなかった新十郎。
人は心の中に言葉にならないものを隠していてそれを暴くのが自分のすべきこと。
でも実際はそうではないのかもしれない。
目に見えない壁を打ち壊してくれるかもしれないと期待していた梨枝は落胆して去り。
勝手な期待をするなと言う新十郎は愚かで無力で人のために何も出来ないと言い。
新十郎の弱さがようやく見えたシーンではないかと思います。
新十郎が因果と共にいる理由を気にして因果にその理由を聞いたという風守。
新十郎は因果に人を殺させないために御魂=真実を与えることを条件にした。
因果に取り憑かれることを分かった上でそれを受け入れた新十郎。
それは先ほど新十郎が否定した他人のために命を捨てる行為ではないか。
風守の指摘が冴え渡りましたが小さな人形でくねくねしててイマイチ締まらない(笑)
迷いを吹っ切り改めて事件関係者を集めて新十郎が真実を語り。
二人の犠牲者は搬入前に既に殺されていてそれが出来たのは葉子だけと告げる新十郎。
死体を見つけやすい状況においたのも発見時の白朗の動きを追うためだったんですね。
タイミング良く泉と速水も現場に駆けつけ事件は無事に解決♪
梨江も新十郎が立ち直ったのを見て一安心のようですね。
人は他人のために命を捨てられることもあるが偉いのは自分でも白朗でもない。
偉いのは、美しいのは死んだ彼らだけだと語る新十郎。
自分たちは卑小で愚かで猥雑で地面に這いつくばって必死に生きているだけ。
最後は白朗の隠していた金塊を暴いて立ち去った新十郎。
自分のすべきことと語っていたことを最後にきっちりやっていきました。
次回 第6話「あまりにも簡単な暗号」新十郎の人間らしさや行動原理が垣間見えて。
そして新十郎と因果の関係が明かされた回となりましたね。
戦争を肯定し他人の犠牲を英雄として扱う白朗に怒りを覚え推理の目を曇らせて。
新十郎のいかにも人間らしい部分が見えたことは大きいと思います。
彼だって時には判断を誤るし感情に左右されることだってある。
でも当然ですよね、だって必死に生きている人間なんですから。
感情に左右されずに冷静な判断を促すのは因果や風守の役目。
こういうところでも役割を分担できているのかなぁと。
単に推理の補佐だけでなく内面や精神的な部分でも支えになる。
正に良いチームなのではないかと思いました。
今回は話の構成も面白いと感じました。
今まであまり感情を出さなかった新十郎の怒りを描きそれによって判断を誤って。
その理由が他人のために命を捨てることが出来るという人間はいない。
新十郎のこの考えから来ているものでした。
今まで明かされなかった因果との関係を明かす際にこれを絡めてきましたよね。
新十郎がいないと考えていた他人のために命を捨てられる人間。
他ならぬ新十郎がそうではないのかという風守の指摘に気づいて。
そして曇った目を払拭しての再度の真相解明。
こうしてみると風守がやっぱり重要な役目を背負ってると思います。
人間ではない世界のあらゆる知識を持つR.A.Iである風守からの客観的な指摘。
だから新十郎の心に響くものがあったのではないかと思います。
話を理解できているとは言い切れないですがどんどん面白くなってきてます。
今回白朗が言っていた戦争の最初の犠牲者である若者達と関係があった新十郎。
戦争を経験し国外に行っていたという彼の過去がどんなものかは気になります。
次回以降どんな展開になるか楽しみですね。
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