それぞれの人が過去に思いを馳せるギャルリ内から日本の音楽が聞こえてきたのに気づいた湯音。
しかしクロードは関わり合いになってはいけないと忠告する。
一方日本の曲を演奏する人間がいることを聞いたアリスは自分の家に招待しようとするが・・・。
小さな音楽会で湯音の歌が響き渡る。
ShowTimeで有料配信のTV未放映・BD/DVD第三巻収録の話につき特にネタバレ注意です。
聞こえてきた日本の曲店の掃除をしていた湯音。
その時外から聞き慣れた日本の曲が聞こえてくる。
ギャルリ内で日本の曲を演奏している者がいると気づいた湯音。
そこに看板を売りに行っていたクロードが戻ってくる。
聞いたことのない曲だというクロードに日本の歌だと説明する湯音。
逆に湯音は聞き慣れない楽器の音が気になりクロードに尋ねる。
クロードはギターと言っていますがこの時代だと日本には三味線しかないでしょうか。
少なくともギターはないと思います。
新しく聞こえてきた歌にこれも日本の曲かと聞くクロード。
ずいずいずっころばしの説明をする湯音だが上手く伝わらない。
これはクロードの気持ちの方が分かります。
日本人でも説明できない人の方が多いんじゃないでしょうか。
19世紀の日本人なら違うのかなぁ。
どうでもいいが演奏している人間と関わるなと言うクロード。
何故かと尋ねる湯音に対し
「あれはボヘミアンといって仕事もせずああして音楽を聴かせたりして金をせびる奴だ。
日本の歌をどこで覚えたか知らないがとにかく信用してはいけない連中なんだ」しかしまだ気にしている湯音に面倒事はごめんだと念を押すクロード。
夕食での会話今日のポトフは上等だと上機嫌のオスカー。
クロードの看板が売れたからだが値切られてしまったクロードは少し不満そう。
少し元気がない湯音の様子に気がついたオスカーがどうしたのか尋ねる。
クロードは今日ギャルリにボヘミアンが来てて日本の曲をやっていったと答える。
お前が近づいていくなんて騙されに行くようなものだとクロードは湯音に言う。
そんなに悪い奴ばかりとは限らないというオスカーに
最近のパリは色んな国から人が集まってくるようになっているとクロード。
「出会いを恐れていては人生をつまらないものにしてしまうぞ」「知らない国の人間なんて湯音だけで十分だ」オスカーとクロードの考え方の違いが出てますねぇ。
オスカーは海外を飛び回っているので柔軟に物事を考えるタイプですが、
クロードはどちらかというと変化を嫌うタイプの人間といえるでしょうか。
盛り上がるアリス昨日ギャルリで聞いた曲は日本のものと言われ興奮するアリス。
しかし演奏していたのはジプシーなので屋敷に招くことはできないと執事のエドガールは答える。
ボヘミアンのことをかつてはジプシーと言っていたそうですが格式高い家に、
放浪しているような人物を客人として招くことはできないんですね。
落ち込むアリスだが部屋に入ってきたカミーユを見て何かを思いつく。
アリスはカミーユにお願いがあると言うが・・・。
どうしても気になる今日も店の外から聞こえてくる曲の音。
クロードに注意されるもののやはり気になって仕方がない湯音。
そんな様子を見かねたクロードは
「そんなに気になるなら一緒に行ってやる。ただし見るだけだぞ」クロード何だかんだで湯音に甘いですねw
毎回クロードが折れている気がします。
演奏を見ていた湯音は懐かしいメロディを思わず口ずさむ。
その時、演奏している人と目が合ってしまう。
もう十分ですありがとうございますとクロードに言い慌ててその場を去ってしまう湯音。
音楽会へのご招待帰ってきたオスカーにクロードと一緒に演奏を見に行ったことを報告する湯音。
本当に上機嫌で嬉しそうです。
女性演奏家の噂を街で聞いたとオスカーが話しているところへアリスが訪問してくる。
音楽に興味があるか湯音に尋ねるアリス。
自分の家で昨日今日と演奏していた女性を招いて音楽会をやる。
一緒に演奏を聴きましょうよと誘われるが渋る湯音。
アリスはクロードも招待するからいいでしょうと更にお願いする。
勝手に決めるなと言いながらクロードが部屋に入ってくる。
嫌々自分を誘わなくても湯音だけでいいだろうと言うクロード。
思わぬ形で許可が出たのでアリスは嬉しそうですね。
本当にいいのか確認する湯音に自分達に迷惑をかける訳じゃないから好きにすればいいと答える。
はしゃぐアリスが最後に爆弾発言。
「やったわー。楽しみだわ湯音さんの歌」何も聞かされていなかった湯音は当然驚くわけでw
あらかじめ言っておいてくれればいいのに。
クロワーゼ・レ・ドアアリスの家にやってきた湯音は演奏家アンヌを紹介される。
アンヌの祖父は音楽家で音楽の研究のため日本にいたことがある。
日本の長崎にいたって聞いてるというアンヌに湯音は自分の住んでいた街ですと答える。
それなら湯音が歌える歌が多いかなと喜ぶアンヌ。
アンヌは歌わないのか尋ねる湯音だが日本の歌詞はあまり知らないから湯音に歌って欲しいと言う。
歌はあまり上手くないという湯音に大丈夫とアンヌは指を交差させた手を見せてくれる。
ギターを作ってくれた友人から教わったおまじない。
クロワーゼ・レ・ドア上手くいきますようにっていうおまじない。
それを教わった湯音は緊張が解けて思わず笑みを浮かべる。
演奏会開始アンヌが祖父から初めて教わった日本の花の歌、咲いたさくらを演奏すことに。
アリス達が見ている中で歌を披露する湯音。
突然のことでしたが肝が据わってますねぇ。
やるときはびしっとやってくれる子です湯音は。
演奏が終わってアリスはおおはしゃぎ。
「ほんわかしてるのにちょっと一筋縄ではいかない感じとか湯音さんと似てるわぁ」アリスの感想は上手いこと言ってますね。
湯音に一時間土下座で粘られた経験があるからこその感想でしょうか。
興奮冷めやらぬアリスは執事のエドガールにあるものを持ってこさせる。
それは木魚と拍子木。
日本の情緒感が出てるか湯音に聞くアリスだが湯音の言うとおり色々違うw
演奏会は続く外国の歌で日本に伝わっているものがあるという湯音。
次はその曲を歌うことにする湯音。
歌いながら色々な考えが頭を巡る。
回想に出てきてるのは湯音のお姉さん汐音でしょうか。
この歌は日本の季節が描かれているという湯音。
演奏が終わり一度でいいから日本に行ってみたいと言うアリス。
「行けるわきっと、アリスちゃんならね」カミーユがこの言葉を言ったときの表情が気になりますね。
アンヌは何かを感じ取ったようですが・・・。
姉が作ってくれた歌詞アンヌはこの曲知ってると湯音にある曲を聴かせる。
曲は知っているが正確な歌詞はしらない。
姉の作った歌詞ならと答える湯音。
回想で初めて汐音さんの声が入りましたね。
能登さんじゃないですか(・∀・)
姉が歌ってくれたことを思い出しながら自らも歌う湯音。
聞き惚れるアリス。
一端休憩を挟むことに湯音はアンヌにあの歌を知っているといいある歌を口ずさむ。
それを聴いたアンヌは驚きの表情を浮かべる。
湯音の姉が昔親しくしてくれた女の人から教わった歌。
外国の曲だったんですねと言う湯音にいいえと答えるアンヌ。
その曲はアンヌの祖父が作ったものだった。
彼女の祖母は日本人であり二人の間にアンヌの母が生まれた。
しかし周囲は二人が一緒になることを許さず別れの時に祖父がその歌を贈った。
同じ歌を歌っている。
そう思うと距離は隔てても繋がっている気がするから。
湯音の姉に歌を教えたのはアンヌの祖母かもしれない。
祖父が作った歌が人から人へ伝わり今こうして湯音とアンヌを繋いでくれている。
それは本当に凄いことだと言うアンヌ。
「そんなに愛していたなら一緒にフランスに来ればよかったのに。
海が二人を隔てたとしても来ればよかったのに」突然いつになく真剣な表情でそういうカミーユにアリスも困惑気味。
カミーユにとって何か大切な思いがあることが伺えます。
湯音を心配するクロードとオスカーそんなに気になるなら一緒に行ったらよかったんだと言うオスカー。
あの家はギャルリの敵だ行けるかと突っぱねるクロード。
湯音が日本の音楽を聴いたら日本に帰りたくなるんじゃないかと心配するオスカー。
「日本に帰りたいならそうすればいい。湯音の自由を妨げる権利はない」色々と複雑な思いを抱えてますねクロードも。
それでも許されるならカミーユの言葉に対し二人を隔てたのは海だけじゃないというアンヌ。
好きな人と結ばれるのが許されないのはいつの時代でもあること。
アンヌは自由に好きな街で好きな歌を歌って結ばれるなら愛する人と答える。
それを聴き表情を崩してそれは結構ねと言うカミーユ。
「カミーユお姉さまにはもっと大切なことがあるの。あなたや私たちとは違うのよ」アリスのこの発言が答えでしょうか。
経営者一族の長女として彼女に課せられる義務や制約は半端ではないでしょう。
アリス以上に自由が効かないことも多々あるのではないでしょうか。
それぞれの想い再び歌う湯音の声を聞きながら何かを考え込んでいるカミーユ。
それは彼女の過去にあった出来事。
この回想シーンでクロードと楽しく談笑し遊んでいる彼女の様子が見えます。
同時に落ち込むクロードを見ながら使用人に手を引かれ連れて行かれる彼女の姿も。
これまで周囲の人間に好きな人と引き離されるという話が続いていました。
カミーユとクロードも同じなのでしょうか。
本人達が望まぬ形で周囲に引き離された二人。
身分違いと言うことで彼女の両親あたりが使用人に指示したりしたのでしょうか。
クロードがブランシュ家に対して思うところがあるのはギャルリの経営ということだけでなく、
カミーユ個人に対しても思うところがあるということでしょうか。
そして海岸沿いに立って地平線を見つめる汐音。
今は遠く離れたパリにいる湯音。
この二人も離れてしまったという点では同じなのかもしれません。
本人達が望んだのかそうでないのかは別として。
日本のクロワーゼ・レ・ドアまたいつか一緒に歌いたいねと言うアンヌに日本にもクロワーゼ・レ・ドアありますという湯音。
指切り。お互いの指を交えます。日本では約束の印と教える湯音。
またいつか一緒に歌うことを誓う二人。
迎えに来たクロードに気づいた湯音。
アンヌはそれを見て街を去っていく。
去りゆくアンヌを見送る一同。
様々な人の想いを内包しつつパリの街は時間を止めることなく進んでいく。
今回使用された曲目EDテーマ曲名:遠く君へ
作詞:エリコ
作曲:笹子重治
編曲:コーコーヤ
歌:アンヌ(中島愛)
挿入歌曲名:咲いたさくら
作詞・作曲:日本古謡
編曲:笹子重治
歌:湯音(東山奈央)
挿入歌曲名:見渡せば
作詞:柴田清照
作曲:ジャン=ジャック・ルソー
編曲:笹子重治
歌:湯音(東山奈央)
挿入歌曲名:たからもの
作詞:佐藤順一
作曲:フランス民謡
編曲:笹子重治
歌:汐音&湯音(能登麻美子&東山奈央)
正直特別編ではなく本編に組み込んで欲しい。
それくらいよくできた素晴らしい話でした。
それぞれが抱える過去も垣間見えました。
何気に湯音のお姉さんも登場してましたしね。
アンヌ役の中島愛さんもよかったです。
特に挿入歌が今回のエピソードにマッチしててより一層舞台を盛り上げている。
サントラに収録されると嬉しいな~。
東山奈央さんと中島愛さんの共演。
あれ?これってかのんちゃんとランカの共演でもあるんじゃ⊂( ・∀・) ☆彡 パン☆`Д´)ノ
本編はまだまだ続きますが本当に次回が楽しみな作品です。
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