日刊アニログ

傍に付き添って抱きしめる。文字通り介抱というわけですね
海人との距離を縮めるイチカに嫉妬する柑菜が最高に可愛いですね！
イチカが新たに皆の輪に入ることで今までにない変化をもたらす。

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海人のことは好きだし信頼もしている柑菜。
でもだからこそ生じる嫉妬という感情と表には出せない漠然とした不安。
柑菜というキャラは本当に王道的なヒロインで見ていて気持ちが良いです。
今でこそありがちな暴力に訴えるのではなく言葉と感情で訴えるのも良い！

困っているイチカを放ってはおけずそれ故に家に連れてきた海人。
海人のそんな行動は理解できるし放っておけないというのは柑菜も同じだと思う。
でも海人を好きという女の感情がそれを素直に受け入れることを良しとはしませんよね。
ましてや玄関先でキスシーンを見せられた直後なだけに尚のことだと思います。

帰り道に海人に送って貰ったときの柑菜の反応はこういった所から来てるはず。
でも信頼はしていてもやはり海人とイチカの急接近に不安は感じますよね。
美桜への電話シーンで不安を口にする柑菜は年頃の女子高校生らしい反応だと思う。

昨日まで影も形もなかった美人な先輩が突然思い人との間に割って入る。
不安を感じるのも当然ですがそれを海人の前で出さないのは彼への信頼感から。
もちろん同性でないと打ち明けられない話というのもあるかと思います。
幼馴染みの哲朗ではなく美桜に電話してるのもその表れかなぁと。

海人への信頼という意味では七海も柑菜と同種の描き方をされてるかなと感じました。
普通監督的な立場にある人物なら若い男女の同居って反対するパターンが多い。
柑菜もそれを懸念していたし七海お姉ちゃんもそれは当然考えたと思います。
自分がこれから家を長期間空けるとなれば余計にですよね。

それでもイチカが住むのを認めたのは一重に海人に対する信頼感からではないか。
当然口に出せない不安はあったと思うけどイチカを放ってはおけない気持ちもある。
勘違いとは言え両親がいなくて苦労した自分たちとイチカを重ねた部分もあるかも。
この考え方や海人への信頼が柑菜と七海で共通する部分があったかと思いました。

あと信頼という部分で言うと後半の映画作成の決起集会もそうだと感じました。
これは海人や柑菜のように既にある信頼ではなくこれから構築する新しい信頼関係。
1年生4人は付き合いも長く互いに信頼できる関係であると思うんです。
でも新しくこの中に入ってきたイチカと檸檬はそうではないんですよね。

これから協力して映画を撮る上で相互理解は必要不可欠のものになると思うんです。
信頼しあってわかり合う関係になるには互いに本音でぶつかることも必要。
更に全てを見通している感じの檸檬は1年生の本音も引き出したかったんじゃないかと。
1年生で言えば互いに抱いている恋愛感情と複雑な関係の把握というか。

ダイナマイトドリンク持ってきたのもそんな檸檬の思惑が見える気がするんです（笑）
いやまぁ檸檬の場合ただ楽しんでいるって可能性もあるとは思うんですけど（＾＾；
最後の柑菜の発言とそれに反応し呟く哲朗、そしてそれを聞いている美桜という構図。
これだけでも一見仲の良い四人の関係がその裏では凄く複雑であるのが見て取れます。

ただそれとは別にジュースを飲んで酔い気味ながらも全力で馬鹿やるのを楽しむ。
りのんを見て皆で笑いあい王様ゲームを全力で楽しむ仲睦まじげな様子。
年相応の高校生らしく親しい者同士で楽しく遊ぶとやっぱり仲は良いんですよね。
この表裏の人間関係の描写が本当にお見事だと思いました。

イチカ、檸檬という新たな人物の加入は否応なく人間関係に変化を生じさせると思う。
まだ若い彼らがこれから経験するであろう一夏の経験。
恋愛方面や映画がどうなっていくかこの先が楽しみです。

次回 第3話「先輩が言っちゃう･･･」

今回は互いの信頼関係や表に出せない不安や本音について長々と語りましたが。
まぁいつもながら私個人が勝手に感じた妄想なので実際は全然違うかもしれません。
でも複雑な人間関係とそれに絡んだ恋愛模様は見応えありますよね。

今回は嫉妬する柑菜ちゃん最高に可愛かったとこれに尽きる！
美桜も王様ゲームの時の様子を見ると意外にムッツリな面もあったりする？
なんて思わせてくれて要所要所でニヤニヤさせてもらいました。

イチカが不時着した経緯や何らかの風景を求めていることも語られましたね。
もっともイチカの話は専門的な用語も多くて半分も理解できてない気もします（笑）
海人の痣も首筋以外に今度は額にも出来ていたのはちょっと気になりますね。
あれは蘇生みたいなのを行う度に増えていったりするのかな。

何にしても宇宙人であるイチカがやって来たこの一夏の経験。
これが少年少女達の人生において貴重な体験になることは間違いないでしょう。
恋愛に関してもその時は悲しい経験でも時間が経てば良い思い出になることもある
楽しい思い出や悲しい思い出に関しては前回の感想で触れたとおりです。

一夏の経験と書いてイチカの名前がこの一夏から来てるのかなぁと今更気づきました。
キャラクターの名前だけとっても本当に良く考えられて作られているんですね。
本当に良い作品だと思います、あの夏で待ってる。

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第11話「行かないで、先輩。」
第10話「先輩と僕らの。」
第9話「せんぱい」
第8話「先輩がPINCH.」
第7話「先輩の気持ち。」
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第4話「先輩はすごかった。」
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