気をつけた方が良いよ。もう始まってるかもしれない・・・眼帯を取るだけのシーンをここまで怖く感じさせてくれるのが凄い。
まだ表立って何も起きてないけど様々な要素が恐怖心を増大させてくれますね。
特に今回は音を上手く使って感じさせられた恐怖が半端じゃなかったです。
理由も聞かされず遠ざけられるから余計に近づきたくなる。
周りの人間に秘密にされるから知りたくなる。
恒一が鳴の秘密を探って近づこうとする気持ちも分かる気がします。
鳴が授業に出ていなくても誰も気に止めず話題にも出すことがない。
しかし恒一が近づこうとすると皆して牽制の言葉をかけてくる。
鳴も自分のそんな扱いをまるで気にする素振りも見せず恒一を突き放す。
更に鳴への対応が同年代のクラスメイトに限らないから余計にですよね。
担任教師もそうだし第二図書館の司書を務める千曳もそうでした。
目の前に鳴がいるはずなのにまるでそこにいないかのように振る舞う。
恒一がクラスメイトが隠していることと鳴の正体を探ろうとするのも当然だと思う。
ただ共通して隠し事をするクラスメイトも一枚岩ではなく温度差はある様子。
何か一定のルールというか鉄の掟みたいなのがあるのは間違いない。
恒一に対してどこまで語って良いのかその境界線を掴みかねていると言いますか。
クラスメイト同士が互いに監視しあっているのもこれがあるからだと思う。
クラスメイト全員にそのルールを強いている筆頭が対策係の泉美なんでしょうね。
怜子が言っていたクラスの決めごとは絶対守るというルールもこれなのかな?
個人より集団が大事というのは学校だけでなく街全体なのかもしれない。
クラスメイトの中でもこういうことをするのは嫌だと思ってる方が多いのかも。
望月君が語った見ない振りをしていても仕方ない、皆もきっとそうと言う台詞。
これがクラスメイト達の本音を代弁している台詞に聞こえて仕方ないですよね。
ただ上述の通りここではクラスのルールは絶対守るという決まりが存在する。
違反した者にはおそらく何らかの制裁が下るのは間違いないと思います。
泉美の立案と執行と言う言葉も深刻さを実感させる深いものになっている。
クラスからの排斥程度のものなのかそれ以上のものかはまだ分かりませんが・・・。
今回も特に目立った問題や大きな事件が起きたわけではありませんでした。
しかし要所で怖さを感じさせるシーンや演出が光ってましたね。
鳴の素性を探ろうと深夜の病院にやって来た恒一が乗るエレベーターも怖かった。
前回の印象があるだけにエレベーターシーンが既に怖さを感じさせてくれるんですが。
水野さんと会話するまで恒一の顔が映らず誰がやって来たか分からないのも怖いです。
病院や鳴を尾行し見失うシーンでも無音とBGMの使い方が秀逸でした。
病院のシーンでもそうでしたがホラーにおいて音の使い方は重要な要素の一つ。
水野さんから鳴の調査結果を電話で受けるシーンも音が上手く使われていました。
ノイズ混じりに掠れて聞こえる声と肝心なことを聞いた直後に途切れる電話。
そして電話が切れてツーツーと聞こえる音が恒一と視聴者の不安を煽りますよね。
鳴について調べ回った水野さんに何かあったのではといらぬ想像もしてしまいます。
更に不安を高めたあとにあの不気味な人形工房に入るから余計に緊張感を高める。
そんな緊張感高まる中で不気味な老婆と人形ひしめく工房での鳴とのやり取り。
鳴そっくりな人形を前にして気になっていた眼帯の内側披露は本気で怖かった。
やろうとしているのは目の前でただ眼帯を取るだけなんですけど(笑)
下準備的な直前のシーンがあったからこそ感じた恐怖かなぁと思いました。
次回 第3話「Born work -骨組-」先の展開がこれほど気になる作品も他にない気がします。
怖いんだけど早く何か起こらないかなぁという期待もあったりして。
怖いもの見たさの期待だから実際に何か起こると本気で恐怖すると思うけど(^^;
最後に出てきた人形工房の老婆の言動もかなり気になりました。
恒一が夜見北の生徒であると知ると入場料を半額にして他に誰もいないと言いました。
しかし実際には工房の中に鳴がいたんですよね。
このことから鳴に関するルールは3年3組だけでなく街全体に及んでいる可能性がある。
となると鳴のことを嗅ぎ回って余所者の恒一に情報を流した看護師水野さんピンチ・・・。
何て妄想も出来るんですが実際今回の彼女は死亡フラグ立てまくってた気もするし。
上で触れた電話ブツッの流れも彼女の身に何かあったんじゃないかと勘ぐってしまって。
怖いんだけど面白いし次がどうなるか色々妄想できて楽しいです。
水野さん好きなキャラだし何事もなく無事でいて欲しいですね。
あとは鳴の眼帯の中が一体どうなっているのか勿論気になります。
来週もどうなるか期待半分、恐怖半分で待つことにしましょう。
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