日刊アニログ

何でもは知らないわよ。知ってることだけ
月火と羽川さんの話から見えてきた火憐と貝木の間に起こった出来事。
純粋な意思に基づく正義と悪の違いとは一体どこにあるものなのでしょうか。

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この期に及んでもまだ話をはぐらかそうとする月火にお怒りの暦さん。
しかし腰にタオル1枚撒いた姿が何ともシュールで締まらないですね（笑）
結局月火ちゃんに上手いこと誘導されて過去の後悔を話してしまいましたし。
今は友達がいるというのは良いとしてそれが全部女性というのは流石だぜ！

月火と羽川さんの話から見えてきた火憐と貝木との間に起こった出来事の全容。
居場所を突き止め殴る気満々で乗り込んだは良いものの貝木は全く意に介さない。
もうこの二人のやり取りは正に子供対大人であって勝負にすらなりませんでしたね。
火憐を一目見て協力者の存在や背景を見抜いた貝木との人生経験の差と言いますか。

己の価値観に基づく信念を曲げないという点で火憐と貝木は似てるかもしれない。
でもより異質な考えを持ち貫く貝木の異様な雰囲気に飲まれた時点で火憐の負けですね。
善行を積むことで己の心を満たす火憐と悪行を詰むことで己の通帳を満たす貝木。
純粋で善意に基づく正義と純粋で悪意に基づく悪行に如何ほどの差もないのかも。

貝木は詐欺師であることに誇りすら持っていると感じさせてくれますよね。
行動目的は金のためであり子供を相手にするのも騙しやすいという合理的な理由で。
そんな彼に対し暴力は何の意味も持たず彼を動かすのは金と言葉だけであって。
結果として火憐は何をすることも出来ず貝木に対して敗北を喫してしまいました。

でも火憐の心が折れることはなく立ち向かおうとする意思も揺らぐ事はなかったですね。
正義は正しいことではなく強さが大事だと火憐だって言われずとも理解している。
結果的に負けたけど精神的に負けてはいなくて勝つまでやるし勝てなくてもやる。

この点に関しては火憐だけではなくて暦だって同じなのかなと思う。
たとえ勝算がなくたって自分の周りの人が困っていたら放ってはおけない。
羽川さんの言ったとおり中身において暦と火憐達はやっぱり似ているのだと。

次回 第6話「かれんビー 其ノ陸」

火憐が暦の見えないところで貝木と何をしていたのかが分かった回でした。
一流で本物の詐欺師である貝木の悪と正義ごっこでしかない火憐の正義。
ある意味ここも本物対偽物の戦いであったのかなと思わなくもなかったりしますが。

やっぱり今作においては会話が重要な要素の大変を占めていると感じますね。
火憐と貝木のシーンにおいても基本は己の信ずるところの語り合いとせめぎ合いで。
単純な武力という意味では火憐の方が貝木よりも勝っているのかもしれないけど。
それでどうにかなるほど甘くはないというのが伝わってきたと言いますか。

何しろ相手はガハラさんも認める一流の詐欺師である意味会話のスペシャリスト。
こと喋りや会話という点においては今作の中でも最強クラスなのではないのかと。
それだけに貝木と直接対峙する羽川さんという構図は見たかったかもしれない（笑）

暦と羽川さんの会話も安定してるというか一種独特の空気がありますよね。
他の個性派ヒロインとの会話も凄いけどこの二人にしか出せないものというか。
羽川さんの何でもは知らないわよ。知ってることだけという決め台詞も聞けましたし。
今回はもうこれだけでも満足かなぁと個人的に思ってたんですが。

後半はまたしてもエロ物語というか汗ばむ火憐の身体を拭く暦さんマジ羨ましい。
前回後半の忍ちゃんとのお風呂も良いけどこういう看病シチュも堪らないです。
普段気の強い火憐が見せる弱さというか気怠げな様子が良さをより引き立てていて。
うーん本当にその立ち位置代わって欲しいなぁと思わずにいられない（＾＾；

物語的には火憐の囲い火鉢を別の人間に移せる可能性が忍から教えてもらえました。
そのために必要なのは火憐とキスすることという凄い気になる終わり方でしたし。
もう続きが気になるし早く次回を見たいですね。次もどうなるか楽しみです。

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