日刊アニログ

さぁ楽しい楽しい映画制作を始めましょう
夏休みに入り始まる表面的には仲良く楽しげな映画制作。
しかし時折各人の思いが見え隠れして複雑であるのと同時にやはり切ない。

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好きな人が明らかに自分を見ておらず他の人を意識している。
それが分かってしまうときの切なさと言ったらもう半端じゃないといいますか。
そして逆に自分への気持ちに気づかず無意識に相手を傷つけてしまっている言動。

気づいているからこその行動と気づかないからこその行動。
この真逆とも言える行動描写の対比がお見事と言いますか。
同一人物が同じ回でこの真逆の行動を両方取るというのがまた凄いです。

映画撮影を通して柑菜は海人がイチカしか見ていないのを改めて実感しました。
何とかしたいという思いはあるけど既に二人の間には独特の空気が形成されていて。
意を決して海人の家を訪問したときも二人の仲の良さを見せつけられる形に。
その時も海人の目は常にイチカを向いていて柑菜の方には向かないんですよね。

海人とイチカが無自覚ながら柑菜を傷つけてしまっている形になっている。
それは当然柑菜に影響を与えて他のメンバーにも波及していくことになりますよね。
仲の良さを見せられても柑菜にだって二人の間に割って入りたい思いは当然ある。

映画でイチカの相手役は誰がとなった時に哲朗を強く推したのもこの思いが影響して。
柑菜もそれででどうにかしようとか何とかなるとは考えていないとも思います。
ただ無意識ながらに二人の間に誰かが入って欲しいと言う願望の表れにも見える。

そんな柑菜の思いは当然彼女を意識する哲朗を無自覚ながらに傷つけている。
幼馴染みが自分の思い人を知ってるというのを知り応援してくれとの無自覚な発言。
そして仮に哲朗に好きな人が出来たら自分も応援するという追い打ちをかける台詞。

幼馴染みであるが故に柑菜の中では哲朗が恋愛対象として入らないんでしょうね。
その意識が自分に向けられることや誰かに向くことが今は想像することが出来ない。
小さいときから付き合いがあり知ってるから気づかないって事も当然あって。
人を好きにならないと分からないという発言もこういう考えがあるからだと思うわけで。
ここでも柑菜が気づかない所で哲朗を傷つけているという構図が出来上がる。

そんな柑菜を応援し自分の気持ちを押し殺す哲朗を常に見守る美桜も辛いですね。
哲朗が彼女の気持ちに気づいているかどうかは別として応えることは今はない。
柑菜を気遣う彼の姿はそのつもりがなくても美桜を無自覚に傷つけてしまっている。
一方通行な思い故に連鎖反応を起こし色々な所で同じ構図が出来てしまうこの切なさ。

誰かが幸せになれば誰かが傷つき報われないというどうしようもない事実。
今の段階でこれら全ての事情を把握し何とかしようとしてるのが檸檬先輩なのかなと。

イチカの正体を知っているとしか思えないような脚本と言動。
そしてメンバーの人間関係を嫌でも意識せざるを得ないような配役決定等々。
いずれはそれぞれが互いの気持ちを知り何かを選択し受け入れないといけない時が来る。
その時のための心の準備というか下準備を行ってくれているようにも見えてくるんです。

映画の影響ではないけど最後には哲朗が動き出し海人とイチカがある思いを知りました。
この一方通行の思いだらけの中で全ての起点になっているとも言える二人がですね。
他者の思いを知れば影響を受けないわけにはいかずそれは他のメンバーにも波及する。
良い雰囲気になりつつあった海人とイチカの距離もまた変わらざるを得ないでしょう。
この哲朗の発言がどのような影響を与えどんな出来事に繋がっていくことになるでしょう。

次回 第6話「先輩にライバル。」

うーむ毎回のことながら切なくて報われないですねぇ。
最後の哲朗の発言は衝撃的だったし先も気になって早く続きが見たい！

哲朗が柑菜の思いを勝手に伝えるのは柑菜にしてみれば頼んでないし余計なこと。
ただおそらくですが当の哲朗だってそのことは理解した上での行動だとも思うんです。
それでも自分が好きな柑菜が何も言えずもがき苦しむ姿をこれ以上見てられないのではと。
閉塞した今の現状を何とか打開したいのではとそう思わずにはいられないわけです。

本筋と若干ズレるかもしれないけど美桜ちゃんの自室での姿は凄かった！
あれどう見ても何も着てなくて全裸待機状態だったと思うんですけど。
裸族とは言わないですがそれでも見た目に反して自宅ではかなりラフなんだなぁと（笑）
重く切ない話の中でちょっと突然のことだったのでビックリしました。

さて次回はどうやら海に行くというお約束の水着回になるんでしょうか。
柑菜の気持ちを知った海人とイチカの関係はまた何か変かを迎えるでしょうか。
イチカはさり気なく身を引こうとしそうですし海人はそれでもイチカを追うのか。
そして自分の知らぬ所で本心を伝えられてしまった柑菜がこの事実をいつ知るのか。
気になることばかりで次回が待ちきれないくらい楽しみです。

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