どう?いない者になった感想は?呪いへ対抗するおまじないのため鳴同様にいない者にされてしまった恒一。
同じ境遇に立たされ遂に鳴の口から今まで隠されていた事情が語られることに。
クラスメイト水野君の姉である早苗さんが死亡し3年3組の呪いは止まることはない。
事態を打開するために桜木さんの後任として委員長にも就任した泉美による提案。
対策係も務める彼女が下した決定は恒一も鳴同様に居ない者として扱うことでした。
ただクラスの皆を守るためで事前に謝罪したとおり本心からの行動でもなさそうです。
それは他のクラスメイトも少なからず同様で彼女のやり方に異を唱える者も居る。
今回恒一に事情を打ち明けようとしたところ心臓発作で死んだ高林君もそうですよね。
不本意ではあるけど決めごとは守るというルールを破れば制裁もあり得る。
まして自分や家族の身に火の粉が降りかかる可能性があれば従わざるを得ないですね。
そういった事情からクラスの決定事項として居ない者とされてしまった恒一。
不快さもあるけどそうされることで恒一も確信できる事柄がありましたね。
見崎鳴という人物はやはり幽霊でも何でもなく実在する生きている人間である事実を。
自分が鳴と同じ境遇になったことを伝えて若干柔らかくなった感じのする鳴。
彼女から説明を受けることでいよいよ隠されてきた背景事情が明らかになりましたね。
26年前に端を発する「みさき」の話ですが最初の年は良い話で終わっていました。
その年以降何かがあったことは示唆されていましたがその部分に関するお話ですね。
最初の「みさき」が死亡した翌年から3年3組で起きた奇妙な出来事。
記録上はクラスメイトの分だけあるはずの机なのに奇妙なことに一つ足りない。
記録どころか人の記憶すら何らかの影響を受けて増えた一人が誰かも分からない。
そしてそれ以降3年3組では毎年一人増え毎月のように犠牲者が出るようになった。
鳴が言うところのこの"現象"が起こるようになった理由は明らかになっていない。
しかし毎年増えているその人物は死者でありそれは過去の"現象"の犠牲になった者達。
それは他の人間と見分けが付かず記憶や人格、心を持ち自身が死者という認識もない。
つまり公式サイトにある座席表に載っている誰かが増えた一人ということになる?
そして確定事項ではないけど鳴自身が考えた独自の見解も語られましたね。
始まりの年「みさき」を居る者とし3年3組という場所が死者を招き入れる場になった。
それからクラスの中に死者が交じるということになってしまったという考え。
1話で3年3組が一番死に近いところにあると言った鳴の台詞の真意はこれで判明ですね。
勿論歴代の3年3組生徒が何もせずに黙っていたという訳でもありませんでした。
教室の場所を変えたり3組をC組と名称変更したりしたが現状が変わることはなかった。
しかし10年程前にようやく事態を打開する方法が見つかったんですね。
それを行えば毎月犠牲者が出なくなるという画期的な対処法が。
それが増えたもう一人の代わりに誰か一人を居ない者とすることだったんですね。
そうしてクラスの人数を本来の数に戻してしまえばその年の災厄は防ぐことが出来る。
今までクラスメイトが執拗に隠してきた事情を全て知ることとなった恒一。
全てを知った上で今後彼がどのように行動するのか楽しみですね。
次回 第6話「Face to face -二人-」今までクラスメイトが隠してきた奇妙な言動を取る大本の理由の判明。
それによって本作がホラーとミステリーを組み合わせた作品なんだと改めて思いました。
今までは見崎鳴という存在が超常的な存在なのかもという可能性がありました。
今回でそれは否定されたものの新しく判明した事実によって違うホラー要素が出てきた。
3年3組の呪いもそうだけどその原因と思われる増えている人間という現実的でない存在。
更に誰が増えているか記録も記憶も書き換えられるという超常的な力の働き等々。
やはりこの事件には超常的な力が働いているのか何らかのトリックがあるのか。
超常的な力を認めるか全てを人間の力で説明できるか未だに両方の可能性がある。
そういう意味でホラーでありミステリーでもあると本当に魅力的な作品だと思います。
いくつかの事実は判明したけどそれが新たな謎も生んでいますよね。
災厄を防ぐためにクラスの一人を居ない者として扱うことは分かりました。
しかし10年程前に始まったというそのおまじないは誰がどういった経緯で見つけたのか。
更に周囲にそれを徹底し浸透させるために信頼に足る何かが始めの内は必要になるはず。
この辺に超常ではなく人間の意思の介入を感じるのですが果たしてどうでしょうか。
そしてどういった基準で鳴が選ばれることになったのかはまだ判明してないですよね?
見崎の名を持っていたからなのか窓際一番後ろの席だったからなのか分からない。
その年毎に何を持って居ない者として決めているのかというのも気になる点の一つです。
転校生である恒一の存在が如何にイレギュラーな存在であるのかも分かりました。
というより恒一が転校してきたせいで鳴が居ない者として扱われ始めたのかなと。
今回鳴の話から彼女が5月1日から居ない者とされ始めたと判明しました。
入院していた恒一が泉美達と面会していたのが4月の26日でした。
そして恒一の登校初日はGW明けの5月6日で時期的にもぴったりですよね。
1話において泉美が執拗に恒一の出自を聞いてきた理由も今回で分かった気がします。
イレギュラーな彼が増えた一人かもしれないという疑いを持っていたからですよね。
ただそれにしても恒一に事情と鳴の置かれた状況を説明しないのはおかしい。
作中で鳴が言及した通り結果的にはそのせいで"現象"が発生してしまったと言えるので。
泉美が恒一の登校初日に欠席したけど別の誰かに説明させるか次の日では駄目だったのか。
それとも初日で恒一が鳴と話してしまい彼女を居る者として扱ったため話せなくなった?
図書室における恒一と千曳司書の会話も気になりますね。
恒一の母親を知っていて卒業後の動向を聞いたりよりにもよってあの年という発言。
どうも1972年の3年3組はいつも以上の何かが起きたとも取れる気がしますが。
前回の怜子さんの態度含めてこの辺りも複雑な事情がありそうな感じです。
あとは本筋と関係ないけど柔らかくなった鳴ちゃん可愛すぎ!
恒一が同じ境遇になったからか彼が粘り強く構い続けた成果なのか(笑)
予告でも二人は一気に接近してる感じだし指ペロッとする鳴ちゃん反則です。
共に居ない者とされた二人のこれからの動向はどのようなもになるのか。
そして"現象"の次なる犠牲者は出るのかこれで止まることはあるのか。
気になる点多すぎて次も楽しみすぎます。
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榊原君に事情を話せなかったのは、そもそもそれを話してしまうと鳴ちゃんが存在していることを前提として説明しなければならないからだと思います。