一人じゃない。みんなとならきっと保育園や学校のことなど色々重なっていたところへ追い打ちをかける退去勧告。
思考がパンクしかけた祐太だったけど最後は人の情がものを言ったんじゃないかな。
管理人の佐和子さんは融通が利かないけど彼女なりに心配はしてくれていたんですね。
現実問題として年端もいかない女の子三人を一介の大学生が面倒を見るのは限界がある。
途中で育児放棄する可能性だってあるしそれならば然るべき施設でと考えるのは自然。
でもその人にとって何が幸せかを決めるのは他人ではなく他ならぬ本人であるのも事実。
佐和子さんが案じたことは祐太の親戚や叔父叔母が危惧したことと同じことですよね。
実際に四人だけで生活を成り立たせることが出来るのかという問題は常について回る。
今回だってひなの保育園、空や美羽の学校と祐太自身の限界が目に見える形で表れてる。
大人が心配したようにお世辞にも彼らの力だけでやれているとは言えません。
でもそこで大切なのは決して自分達だけでどうにかしようとせず周りを頼ることかなと。
もちろん最初から他人の力を借りることを当てにするという意味ではなくってですね。
自分たちでやれる限りのことをして頑張った結果それでも駄目なら周りの力を借りる。
これは何も悪いことではないし恥ずべきことでもないというのが個人的な考えです。
今回祐太が言った一人じゃないみんなとならきっとという台詞からもそれを感じました。
一人で問題を抱えて悩みに陥っている祐太を励まし支えたのは他ならぬ三姉妹でしたし。
立ち退きを迫られ焦る祐太の力になろうとしてくれたロ研の面々だって思いは同じです。
家族や仲間のため力になってあげるというのは特別なことではなく当たり前なのかなと。
本作は家族愛や人との情や繋がりがテーマなんだと改めて感じさせられますね。
祐太達四人で形成するのが家族の基本体ですがその範囲を近所にまで広げてもいいかも。
生活する上で必要なコミュニティの意味合いで家族を考えると地域と言い換えてもいい。
佐和子さんが言っていた問題は全て解決された訳ではなく依然として残った状態のまま。
それでも彼女の固い考えを動かしたのは祐太達の家族を思う気持ちと結束を感じたから。
最大の要因はひなちゃんの可愛さにしてやられたというのもあるかもしれないけど(笑)
祐太達がやっていけるかどうか自分が見守ればいいという思いもあったのかなと感じた。
自分だけの力で生きているつもりでも実際は多くの人の力を借りているのは誰でも同じ。
実感する機会って中々ないんだけど一人だけで生きていける人間なんてどこにもいない。
互いに助け合うのは人間の根幹でそれ故に社会という枠組みは維持されていると思うし。
一人じゃないみんなとならきっとは誰にでも当てはまることなんだと改めて思いました。
次回 第9話「ちょっとマイウェイ」管理人佐和子さんの温情もあり当面の危機は回避されましたね。
まさか三姉妹に親切にしてくれたおば様が大家さんで彼女の母親とは思わなかった。
世間は狭いなぁと感じるのと同時に思わぬ所で人の繋がりを感じることもあるなと。
うん今作に関してはご都合主義という言葉を使うのは野暮だと思うんだ(笑)
莱香さんや仁村君、佐古先輩も祐太のために尽力してくれましたね。
仁村君は過去の女性宅巡りで佐古先輩に関しては自分の欲望丸出しだったけど(^^;
佐古先輩の案は祐太と二人きりになれるから空ちゃん的には少し揺れたのかな(笑)
さてさて次回はどうやら美羽ちゃんの登板回になりそうな感じですね。
保育園や家の問題も一段落がついてこれからようやく学生パートも入って来そう。
祐太の前では決して見せない年相応な美羽や空の姿も見られるのかもしれません。
オシャレで人気者の美羽ちゃんの話がどんなものになるのか今から楽しみですね。
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