そいつを殺す?同級生を殺せる?災厄を止める方法が判明し死者を特定する算段も付き色々な新事実も判明しました。
恒一達が最終的に決断を下してこの方法を実行に移せるかどうかは見物ですね。
今回は気になっていた謎や疑問に対する答えが数多く明かされる展開となりました。
いくつかの新しい事実が開示され色々なことが繋がってきて全容が見えてきたかな。
さり気ない仕草や台詞にもきちんと意味があってなるほどと納得させられた点も多い。
情報量が多い回でもあったので全てをきちんと把握出来ていないかもしれないですが。
まずは恒一と泉美の出会いですがこれは時系列的に一年半前ということでいいのかな
恒一の服装が入院時のものなので四月で"現象"が始まる直前なのかもしれませんけど。
互いに顔を見合わせ自己紹介までしたのにそのことを忘れているのは当然改竄の影響で。
いずれにしても改竄の影響がある以上このシーンも見たままというわけではないのかも。
泉美が語ったどこかで会って握手をした話は理解したが夢に見てそれを思い出したのか。
この出会いがきっかけで恒一に少なからず好意を抱いているならば泉美の態度も分かる。
鳴に対して辛辣な態度を取るのも恒一と仲良くする姿に嫉妬して気にくわないからで。
皆の前で謝罪を要求したのは対策係としての責務を全う出来なかったのもあると思うけど。
でも泉美が恒一に対してハッキリ好意を示す描写ってないしこれは妄想の可能性も(笑)
次は望月君の手によって復元されたテープから判明した災厄を止めるための方法ですね。
偶然とは言えその年の増えた一人を殺害するに至った松永さんというのは予想の範囲内。
ただ死者殺しに関わらなかった者は死者が殺害された時点でその存在を即座に忘れると。
そんな新事実も判明したけど何にしてもこれで災厄を止める方法は突き止められました。
ただ災厄を止めるには見知った人間を殺害する必要があり簡単には決断できませんよね。
加えて方法は分かっても肝心の死者を特定する手段がないという事実は依然として残る。
この点をどうするのかと思っていたんですがここに鳴ちゃんの謎を絡ませて来ましたか。
鳴ちゃんの意味深な言動がどういう意図の元で行われてきたかようやく分かりましたね。
災厄は四月の時点から既に始まっていて最初の犠牲者は桜木さんではなく未咲であること。
藤岡未咲が従姉妹ではなく実の双子の姉妹であることや義眼が死の色を教えてくれること。
転校時期や義眼によって恒一が死者ではないと知っていたからこその発言だったんですね。
そして肝心の死者が誰であるのかを鳴ちゃんが既に特定していているという恒一への告白。
最後に飛び込んできた勅使河原君は自分が死者を仕留めたという感じだったがどうなるか。
次回 第11話「Makeup -惨劇-」災厄について知る必要があった謎はほぼ判明してやるべきことも完全に定まりましたね。
残っている大きな謎は死へ還す必要がある死者が一体誰であるのかという一点のみかと。
あとは恒一達が近しい人間を殺害する覚悟を決めて実行出来るかどうかに掛かってくる。
止める方法を知っているのは今のところ4人ですが死者殺しに関わるのは誰になるか・・・。
その肝心な死者は誰なのかですが今までの話の状況証拠と今回の恒一と鳴ちゃんの会話。
これらを総合して考えていくとある程度推測していくことは可能なのかなと思います。
恒一と鳴ちゃんの会話において怜子さんが家で絵を描いていることが判明しましたね。
その時に鳴ちゃんが言っていた台詞は「怜子さん家で絵を描くんだ」という内容でした。
それに対する恒一の返答は「本人曰くそっちが本職だと思っている」という内容でした。
ここから怜子さんの意思はともかくとして彼女の職業が絵に関するものであると分かる。
更に鳴の
家でという発言は怜子が家以外の所で絵を描くと認識した上での発言と取れる。
鳴がそれを認識していないと恒一の返答の意味が通じなくなるしこれは間違いないはず。
今作で怜子が絵を描くと鳴が知る機会や場所は限られていて学校以外はまずあり得ない。
こう考えていくと美術部に所属している鳴ちゃんの設定が途端に深いものになっていく。
美術部顧問である三神先生=怜子と考えると二人の発言や状況証拠に辻褄が合ってくる。
8話の感想で私は怜子を死者とすると災厄との関連性が不明と書いたけどこれも解決です。
この二人が同一人物であるなら2年前に3組の担任を務めた彼女は当然災厄の対象になる。
この時に死亡したなら一年半前夜見山に来た恒一の目的は葬儀になるし時期も一致する。
最近会ってないかと言っていた松永さんや法要、葬式と言う言葉とも繋がってきますね。
私は今まで死者はクラスメイトと思い込んでいましたが必ずしもそうではないかもですね。
死者は過去の災厄の犠牲者だし災厄の対象は3組構成員である担任副担任も含まれている。
であるならば増えた一人が教師であっても何ら不思議ではないしあり得なくはないかなと。
災厄を止める方法が判明した際に同級生を殺せると再確認したのも一種の叙述トリックで。
死者はあくまで同級生の中にいるというミスリードを誘っている台詞でもあるのかなって。
もちろん顔見知りを殺害しなければならないし恒一が覚悟を問うのも当然なんですけども。
まぁあっさり思い込まされていた私がそう言ったって滑稽以外の何物でもないですね(笑)
三神先生=怜子=死者が真実であるならば鳴ちゃんが所々で見せた反応も説明が付きます。
死者が来てるかという話の際に手をピクッとさせたり死者が誰か問う恒一に言い淀んだり。
怜子が死者ならば甥の恒一は叔母を殺めなければならなくなるしそりゃ言い辛いですよね。
恒一君を常に気遣う鳴ちゃんはやっぱり正ヒロインの座に相応しい優しい子ですなぁ。
これだけ長々と妄想を語って外していたらもう恥ずかしすぎて戻ってこられない(^^;
状況証拠に基づいた妄想だし確定した証拠がある訳ではないので外す可能性も高いです。
ただ今回も和久井君が搬送された後の三神先生と恒一の話し方は何か親しげでしたしね。
8話で怜子に見惚れていた望月君の反応も同一人物であるなら当然の反応だしどうかな。
あと前回感想で冗談半分に触れた風見君が再登場して僅かながら台詞もあって安心した!
と思っていたら終盤恒一と鳴が会話してるシーンの合間に差し込まれたカットが不穏で。
勅使河原君が誰かと口論していて風見君は何か怪しげな動きを見せていたんですけども。
最後に彼がやっちまったと言い雨の中横たわっていた相手って風見君ですよね(^^;
せっかく再登場したのにこんな最後を迎えたとしたら何て報われない扱いなんだろうか。
更に脱線しちゃいますがヒロインの鳴ちゃんと泉美の可愛さは本当安定してますよねw
泣きながら空き缶を蹴り飛ばして土手を転げ落ちる泉美の姿と言ったらもう反則ですよ。
そんな泉美に負けまいと写真撮影の際に恒一に寄り添って部屋に招待する鳴ちゃんもね。
あんな上目遣いで部屋に呼ばれてしまったら別のことを想像しても仕方ないじゃないか。
物語も終盤で次回はそんな馬鹿な事を言っていられない展開になりそうなんですけども。
サブタイトルからして惨劇とこれ以上ないくらいの直球ですし一体何人死ぬのだろうか。
死者が誰かもそろそろ判明するでしょうし恒一達が決断を下せるかも本当に見物ですね。
完結に向かって盛り上がるとどうしても怖い内容になると思うけど次回も凄い楽しみ。
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関連エントリー第12話「Stand by oneself -死者-」第11話「Makeup -惨劇-」第10話「Glass eye -漆黒-」第9話「Body paint -連鎖-」第8話「Hair stand -紺碧-」第7話「Sphere joint -変調-」第6話「Face to face -二人-」第5話「Build limbs -拡散-」第4話「Put flesh -輪郭-」第3話「Born work -骨組-」第2話「Blueprint -思惑-」第1話「Rough sketch -素描-」
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残り2話でどう収束させるのか、目が離せません(^^)
原作を一応読んでる立場から見て、今回気になったのは二点…
一つは合宿参加者の増量。
原作だと合宿に参加した生徒は男子9人女子5人の計14人なんですが、女子はほぼ倍増ですね(^^)
人数が多いとそれだけ次回の“惨劇”が派手になる可能性が…(汗)
誰がどういう役割を果たすのか全く予想がつきませんが、個人的には小椋さんの思い詰めた表情が少し気になりました(前回あんなことがあった直後だけに…)
もう一つは赤沢さんの謝罪要求。
ここは原作にほぼ忠実なんですが、アニメでの赤沢さんは“おまじない”の失敗にも理解のある所を示していたので若干の違和感が…
原作では鳴ちゃんだけでなく恒一も糾弾されるんですが、その部分がなかったということは単に鳴ちゃんへの敵愾心ゆえ…?(「恒一君は渡さないわ!」的なw)
あと、冒頭の夢のシーンで恒一が入院時の服装だったのは“1年半前の記憶と4月の記憶が混じってる”という演出なんじゃないかと思いました。
回想ではなく夢ですし、まだ赤沢さんが1年半前の記憶を取り戻したわけではないようなので…