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日刊アニログ

大好きな深夜アニメを中心に感想を書き綴りたい

Another 第10話「Glass eye -漆黒-」 感想

another10.jpg
そいつを殺す?同級生を殺せる?
災厄を止める方法が判明し死者を特定する算段も付き色々な新事実も判明しました。
恒一達が最終的に決断を下してこの方法を実行に移せるかどうかは見物ですね。
今回は気になっていた謎や疑問に対する答えが数多く明かされる展開となりました。
いくつかの新しい事実が開示され色々なことが繋がってきて全容が見えてきたかな。
さり気ない仕草や台詞にもきちんと意味があってなるほどと納得させられた点も多い。
情報量が多い回でもあったので全てをきちんと把握出来ていないかもしれないですが。

まずは恒一と泉美の出会いですがこれは時系列的に一年半前ということでいいのかな
恒一の服装が入院時のものなので四月で"現象"が始まる直前なのかもしれませんけど。
互いに顔を見合わせ自己紹介までしたのにそのことを忘れているのは当然改竄の影響で。
いずれにしても改竄の影響がある以上このシーンも見たままというわけではないのかも。
泉美が語ったどこかで会って握手をした話は理解したが夢に見てそれを思い出したのか。

この出会いがきっかけで恒一に少なからず好意を抱いているならば泉美の態度も分かる。
鳴に対して辛辣な態度を取るのも恒一と仲良くする姿に嫉妬して気にくわないからで。
皆の前で謝罪を要求したのは対策係としての責務を全う出来なかったのもあると思うけど。
でも泉美が恒一に対してハッキリ好意を示す描写ってないしこれは妄想の可能性も(笑)

次は望月君の手によって復元されたテープから判明した災厄を止めるための方法ですね。
偶然とは言えその年の増えた一人を殺害するに至った松永さんというのは予想の範囲内。
ただ死者殺しに関わらなかった者は死者が殺害された時点でその存在を即座に忘れると。
そんな新事実も判明したけど何にしてもこれで災厄を止める方法は突き止められました。

ただ災厄を止めるには見知った人間を殺害する必要があり簡単には決断できませんよね。
加えて方法は分かっても肝心の死者を特定する手段がないという事実は依然として残る。
この点をどうするのかと思っていたんですがここに鳴ちゃんの謎を絡ませて来ましたか。
鳴ちゃんの意味深な言動がどういう意図の元で行われてきたかようやく分かりましたね。

災厄は四月の時点から既に始まっていて最初の犠牲者は桜木さんではなく未咲であること。
藤岡未咲が従姉妹ではなく実の双子の姉妹であることや義眼が死の色を教えてくれること。
転校時期や義眼によって恒一が死者ではないと知っていたからこその発言だったんですね。
そして肝心の死者が誰であるのかを鳴ちゃんが既に特定していているという恒一への告白。
最後に飛び込んできた勅使河原君は自分が死者を仕留めたという感じだったがどうなるか。

次回 第11話「Makeup -惨劇-」

災厄について知る必要があった謎はほぼ判明してやるべきことも完全に定まりましたね。
残っている大きな謎は死へ還す必要がある死者が一体誰であるのかという一点のみかと。
あとは恒一達が近しい人間を殺害する覚悟を決めて実行出来るかどうかに掛かってくる。
止める方法を知っているのは今のところ4人ですが死者殺しに関わるのは誰になるか・・・。

その肝心な死者は誰なのかですが今までの話の状況証拠と今回の恒一と鳴ちゃんの会話。
これらを総合して考えていくとある程度推測していくことは可能なのかなと思います。
恒一と鳴ちゃんの会話において怜子さんが家で絵を描いていることが判明しましたね。
その時に鳴ちゃんが言っていた台詞は「怜子さん家で絵を描くんだ」という内容でした。
それに対する恒一の返答は「本人曰くそっちが本職だと思っている」という内容でした。

ここから怜子さんの意思はともかくとして彼女の職業が絵に関するものであると分かる。
更に鳴の家でという発言は怜子が家以外の所で絵を描くと認識した上での発言と取れる。
鳴がそれを認識していないと恒一の返答の意味が通じなくなるしこれは間違いないはず。
今作で怜子が絵を描くと鳴が知る機会や場所は限られていて学校以外はまずあり得ない。
こう考えていくと美術部に所属している鳴ちゃんの設定が途端に深いものになっていく。

美術部顧問である三神先生=怜子と考えると二人の発言や状況証拠に辻褄が合ってくる。
8話の感想で私は怜子を死者とすると災厄との関連性が不明と書いたけどこれも解決です。
この二人が同一人物であるなら2年前に3組の担任を務めた彼女は当然災厄の対象になる。
この時に死亡したなら一年半前夜見山に来た恒一の目的は葬儀になるし時期も一致する。
最近会ってないかと言っていた松永さんや法要、葬式と言う言葉とも繋がってきますね。

私は今まで死者はクラスメイトと思い込んでいましたが必ずしもそうではないかもですね。
死者は過去の災厄の犠牲者だし災厄の対象は3組構成員である担任副担任も含まれている。
であるならば増えた一人が教師であっても何ら不思議ではないしあり得なくはないかなと。
災厄を止める方法が判明した際に同級生を殺せると再確認したのも一種の叙述トリックで。

死者はあくまで同級生の中にいるというミスリードを誘っている台詞でもあるのかなって。
もちろん顔見知りを殺害しなければならないし恒一が覚悟を問うのも当然なんですけども。
まぁあっさり思い込まされていた私がそう言ったって滑稽以外の何物でもないですね(笑)

三神先生=怜子=死者が真実であるならば鳴ちゃんが所々で見せた反応も説明が付きます。
死者が来てるかという話の際に手をピクッとさせたり死者が誰か問う恒一に言い淀んだり。
怜子が死者ならば甥の恒一は叔母を殺めなければならなくなるしそりゃ言い辛いですよね。
恒一君を常に気遣う鳴ちゃんはやっぱり正ヒロインの座に相応しい優しい子ですなぁ。

これだけ長々と妄想を語って外していたらもう恥ずかしすぎて戻ってこられない(^^;
状況証拠に基づいた妄想だし確定した証拠がある訳ではないので外す可能性も高いです。
ただ今回も和久井君が搬送された後の三神先生と恒一の話し方は何か親しげでしたしね。
8話で怜子に見惚れていた望月君の反応も同一人物であるなら当然の反応だしどうかな。

あと前回感想で冗談半分に触れた風見君が再登場して僅かながら台詞もあって安心した!
と思っていたら終盤恒一と鳴が会話してるシーンの合間に差し込まれたカットが不穏で。
勅使河原君が誰かと口論していて風見君は何か怪しげな動きを見せていたんですけども。
最後に彼がやっちまったと言い雨の中横たわっていた相手って風見君ですよね(^^;
せっかく再登場したのにこんな最後を迎えたとしたら何て報われない扱いなんだろうか。

更に脱線しちゃいますがヒロインの鳴ちゃんと泉美の可愛さは本当安定してますよねw
泣きながら空き缶を蹴り飛ばして土手を転げ落ちる泉美の姿と言ったらもう反則ですよ。
そんな泉美に負けまいと写真撮影の際に恒一に寄り添って部屋に招待する鳴ちゃんもね。
あんな上目遣いで部屋に呼ばれてしまったら別のことを想像しても仕方ないじゃないか。

物語も終盤で次回はそんな馬鹿な事を言っていられない展開になりそうなんですけども。
サブタイトルからして惨劇とこれ以上ないくらいの直球ですし一体何人死ぬのだろうか。
死者が誰かもそろそろ判明するでしょうし恒一達が決断を下せるかも本当に見物ですね。
完結に向かって盛り上がるとどうしても怖い内容になると思うけど次回も凄い楽しみ。

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第12話「Stand by oneself -死者-」
第11話「Makeup -惨劇-」
第10話「Glass eye -漆黒-」
第9話「Body paint -連鎖-」
第8話「Hair stand -紺碧-」
第7話「Sphere joint -変調-」
第6話「Face to face -二人-」
第5話「Build limbs -拡散-」
第4話「Put flesh -輪郭-」
第3話「Born work -骨組-」
第2話「Blueprint -思惑-」
第1話「Rough sketch -素描-」
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物語も(そして雪光さんの考察も)大詰めですね…
残り2話でどう収束させるのか、目が離せません(^^)

原作を一応読んでる立場から見て、今回気になったのは二点…

一つは合宿参加者の増量。
原作だと合宿に参加した生徒は男子9人女子5人の計14人なんですが、女子はほぼ倍増ですね(^^)
人数が多いとそれだけ次回の“惨劇”が派手になる可能性が…(汗)
誰がどういう役割を果たすのか全く予想がつきませんが、個人的には小椋さんの思い詰めた表情が少し気になりました(前回あんなことがあった直後だけに…)

もう一つは赤沢さんの謝罪要求。
ここは原作にほぼ忠実なんですが、アニメでの赤沢さんは“おまじない”の失敗にも理解のある所を示していたので若干の違和感が…
原作では鳴ちゃんだけでなく恒一も糾弾されるんですが、その部分がなかったということは単に鳴ちゃんへの敵愾心ゆえ…?(「恒一君は渡さないわ!」的なw)

あと、冒頭の夢のシーンで恒一が入院時の服装だったのは“1年半前の記憶と4月の記憶が混じってる”という演出なんじゃないかと思いました。
回想ではなく夢ですし、まだ赤沢さんが1年半前の記憶を取り戻したわけではないようなので…
[ 2012/03/16 23:34 ] [ 編集 ]
 そうではないかという予測はしてましたが、やはり災厄を止める方法は「死者を還す」という事でしたね。まぁ思春期の子供が同級生をその手に掛けたとあれば、尋常ではない罪悪感に苛まれるというのも当然でしょうか。
 しかし、死者がいなくなった時点で『現象』が解けるとあっては、千曳さんが残していた記録で15年前の死者が不明だったのも納得です。誰も死者の事を憶えていないわけですし、唯一(しばらくは)記憶を留めていた松永さんにしても、こんなテープを残すくらいですから他では話していないでしょうしね。

 それから前回のコメントで私も危惧していましたが、果たして死者を特定出来たとして、その人を殺せるのかという疑問。
 本当に「怜子さん=三神先生=死者」であるなら、恒一は叔母の死を『二度』経験する事になる。後のほうはいずれ忘れてしまうとはいえ、今、これからの彼の心的負担は耐え難いものでしょう。公式サイトのキャラ紹介によれば、いくらか彼女に対する憧れもあるみたいですし。
 これまで人の『死』に触れても、それなりに衝撃を受けつつもわりと冷静でいられた恒一ですが、さすがに彼女の『死』には取り乱すかも。

 赤沢さんは…単純な嫉妬心なんですかね。私としては、兄を喪った時の事を夢で見て改めてこの理不尽な現象に対する怒りが湧いて来て、その矛先に鳴ちゃんを選んだという気がしますが。
 これも前回コメントしましたが、クラスの中でも現状に対するやり場のない憤りが鬱積してるわけで、それをぶつける先をみんな欲していたわけで。ああしてスケープゴートを仕立てあげ、その人を糾弾する事で共同体としての連帯感とカタルシスを得るというのは現実によくある事ですし、思春期という彼女たちの年齢を考えると生々しくもあるわけですが。
 だからこそ「不毛ね」と切って捨てた鳴ちゃんは恰好良かった。恒一や勅使河原まで鳴ちゃんを庇い始めて結局謝る事になりましたけど、謝ったそばから犠牲者が出そうになりましたからねぇ…彼、まだ死んではいませんけど、時間の問題でしょう(酷)
 そういえば望月君、無事にテープの修復が出来て良かったですね。

 鳴ちゃんの出自についてはなるほどなぁと。霧果さんとの距離が微妙なのもむべなるかなと言いますか。「仕方ない、私はあの人のお人形」って、死産した子がいるのは分かったけど鳴ちゃんだって娘だろうと思ってたら、そういう事情だったのか、と。
 でももし、藤岡の家が「鳴を引き取る」と言い出したらどうするんでしょうね。いや、霧果さんは絶対認めないでしょうけど。
 あぁ、だから彼女は人との『繋がり』が自分にはないと言うんですね。実の親のところには行けない。唯一会えた、一緒にいられた未咲は喪ってしまったわけで…左眼を塞いでいたのも頷けます。

 その左眼ですが、思ったよりもオカルティックと言いますか…前回「人形の眼であり云々、思考や感情の影響云々」と自慢気に語って「真実はこれだ」面してたのが痛々しいですね(苦笑)
 や、そういうのも含めての考察型アニメの楽しさですけどね、えぇ。

 そして風見君、久々の登場と思いきや、早速退場。
 「死者を見つけてソイツを消せば良い」という事で、桜木さんがいない以上、彼にとってはもう誰が死者であっても同じ、死者に当たるまで手当り次第に殺してやる、まずは勅使河原だー! という流れかと一瞬思いましたが、まだこの情報は恒一たち四人しか知らないはずですしね。
 あと考えられるのは、恒一が鳴ちゃんと接触するのを積極的に阻止しようとしなかった勅使河原たちが悪いとかいう逆恨みで、おいおいそりゃ筋違いだろうとか言い争ってるうちにああなったか…
 そこの経緯は次回で語られるのでしょうけど、勅使河原はいい奴だと思うので退場してほしくないなぁ。

 と思っていましたが、次回予告や公式サイトの11話場面カットの雰囲気から、次回はかなり凄惨な内容となりそうで、もしかしたら「死者を消せば災厄が止まる」という情報が洩れてしまい疑心暗鬼に陥ったクラスで殺し合いが始まるんじゃないかと。で、その情報をうっかり喋ってしまったのが勅使河原だったりするのかもなぁと、今ふと思いました。

 ところで今更ですけど、鳴ちゃんって何属性なんでしょうね。『ロリ』というのが近い気もしますがどうもしっくり来ない…肌が白くて赤目という事で『アルビノ』ですかね。『病弱』というわけでもないですし。

 そういえば「凄惨」と「清算」って韻が同じだよね、というわけで、次回は「『凄惨』な『精算』」となります!
 …おあとがよろしいようで。
[ 2012/03/17 21:55 ] [ 編集 ]
Re: taraさん
taraさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

> 物語も(そして雪光さんの考察も)大詰めですね…
> 残り2話でどう収束させるのか、目が離せません(^^)

まぁ私の適当も良いところな考察もどきの感想のことは置いておくとして(笑)
残りの2話で物語をどうやって終わらせるのかは本当に気になりますし楽しみですね。

> 原作を一応読んでる立場から見て、今回気になったのは二点…
>
> 一つは合宿参加者の増量。
> 原作だと合宿に参加した生徒は男子9人女子5人の計14人なんですが、女子はほぼ倍増ですね(^^)
> 人数が多いとそれだけ次回の“惨劇”が派手になる可能性が…(汗)
> 誰がどういう役割を果たすのか全く予想がつきませんが、個人的には小椋さんの思い詰めた表情が少し気になりました(前回あんなことがあった直後だけに…)

物語の大筋は原作通りの進行のようですが細かいところで違いがあるようですね。
人数が増えたことによって規模を増す惨劇とか想像するのも恐ろしい事態(^^;
小椋さんは身内を失ったことで変に自暴自棄になったりしないと良いのですが・・・。

> もう一つは赤沢さんの謝罪要求。
> ここは原作にほぼ忠実なんですが、アニメでの赤沢さんは“おまじない”の失敗にも理解のある所を示していたので若干の違和感が…
> 原作では鳴ちゃんだけでなく恒一も糾弾されるんですが、その部分がなかったということは単に鳴ちゃんへの敵愾心ゆえ…?(「恒一君は渡さないわ!」的なw)

屋上の会話でクラスメイトの反応はともかく自分は一応の理解を示す旨の発言してましたもんね。
私もそこは若干違和感がありましたが原作に忠実な流れだったんですね。
対策係としての責任とは別にやはり恒一と仲良くなるのは許せん的な感情があったのでしょうか(笑)

> あと、冒頭の夢のシーンで恒一が入院時の服装だったのは“1年半前の記憶と4月の記憶が混じってる”という演出なんじゃないかと思いました。
> 回想ではなく夢ですし、まだ赤沢さんが1年半前の記憶を取り戻したわけではないようなので…

改竄の影響によって記憶が混濁して色々混ざってしまっている状態ですか。
災厄を止めるか卒業の日を迎えないとやはり記憶が正常に戻ることはないと。
赤沢さんも次回予告を見ると何気にやばそうな気もしますが一体どうなるか・・・。

また何かありましたらお気軽にコメント頂けると幸いです。
ではでは~。
[ 2012/03/17 22:07 ] [ 編集 ]
Re: ミサヲさん
ミサヲさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

>  そうではないかという予測はしてましたが、やはり災厄を止める方法は「死者を還す」という事でしたね。まぁ思春期の子供が同級生をその手に掛けたとあれば、尋常ではない罪悪感に苛まれるというのも当然でしょうか。
>  しかし、死者がいなくなった時点で『現象』が解けるとあっては、千曳さんが残していた記録で15年前の死者が不明だったのも納得です。誰も死者の事を憶えていないわけですし、唯一(しばらくは)記憶を留めていた松永さんにしても、こんなテープを残すくらいですから他では話していないでしょうしね。

唯一の記憶保持者だった松永さんもその後しばらくして記憶をなくしたようですしね。
殺害直後にもう死者の顔は思い出せなくなっていましたし記録にも残しようがないと。
死亡記録のこともそうですが細かいところでもしっかり伏線が張られていると実感します。

>  それから前回のコメントで私も危惧していましたが、果たして死者を特定出来たとして、その人を殺せるのかという疑問。
>  本当に「怜子さん=三神先生=死者」であるなら、恒一は叔母の死を『二度』経験する事になる。後のほうはいずれ忘れてしまうとはいえ、今、これからの彼の心的負担は耐え難いものでしょう。公式サイトのキャラ紹介によれば、いくらか彼女に対する憧れもあるみたいですし。
>  これまで人の『死』に触れても、それなりに衝撃を受けつつもわりと冷静でいられた恒一ですが、さすがに彼女の『死』には取り乱すかも。

クラスメイトも近しい人間であるのは間違いないですが身内はやはり特別な存在ですよね。
転校したての恒一にとってはクラスの人間は半年にも満たない付き合いしかありませんし。
期間の長さはともかくとして憧れすら抱く叔母を自分の手でとなると平静ではいられないですよね。
うーん三神先生=怜子が本当なら恒一にとっては何て辛い決断になるんだろうか(^^;

>  赤沢さんは…単純な嫉妬心なんですかね。私としては、兄を喪った時の事を夢で見て改めてこの理不尽な現象に対する怒りが湧いて来て、その矛先に鳴ちゃんを選んだという気がしますが。
>  これも前回コメントしましたが、クラスの中でも現状に対するやり場のない憤りが鬱積してるわけで、それをぶつける先をみんな欲していたわけで。ああしてスケープゴートを仕立てあげ、その人を糾弾する事で共同体としての連帯感とカタルシスを得るというのは現実によくある事ですし、思春期という彼女たちの年齢を考えると生々しくもあるわけですが。
>  だからこそ「不毛ね」と切って捨てた鳴ちゃんは恰好良かった。恒一や勅使河原まで鳴ちゃんを庇い始めて結局謝る事になりましたけど、謝ったそばから犠牲者が出そうになりましたからねぇ…彼、まだ死んではいませんけど、時間の問題でしょう(酷)
>  そういえば望月君、無事にテープの修復が出来て良かったですね。

これは自分には思いつかなかったというか嫉妬以外の要素をまるで考えようとしてませんでした(^^;
確かに兄や友人を奪った理不尽な現実に対する怒りは赤沢さんの性格的にも考えそうなことですね。

恒一達以外のクラスメイトは災厄を止める方法があるなんて今の所知りませんもんねぇ。
唯一である居ない者対策が失敗に終わり自分に死が迫るとなれば鬱屈するのも無理はありません。
誰が悪いわけでもないけど未熟な子供である彼ら彼女らには一つでも多くの安心材料が欲しいでしょうし。
そう考えると赤沢さんが合宿初日にあの場で行動に出た理由も納得は出来る行動に見えてきます。

>  鳴ちゃんの出自についてはなるほどなぁと。霧果さんとの距離が微妙なのもむべなるかなと言いますか。「仕方ない、私はあの人のお人形」って、死産した子がいるのは分かったけど鳴ちゃんだって娘だろうと思ってたら、そういう事情だったのか、と。
>  でももし、藤岡の家が「鳴を引き取る」と言い出したらどうするんでしょうね。いや、霧果さんは絶対認めないでしょうけど。
>  あぁ、だから彼女は人との『繋がり』が自分にはないと言うんですね。実の親のところには行けない。唯一会えた、一緒にいられた未咲は喪ってしまったわけで…左眼を塞いでいたのも頷けます。
>
>  その左眼ですが、思ったよりもオカルティックと言いますか…前回「人形の眼であり云々、思考や感情の影響云々」と自慢気に語って「真実はこれだ」面してたのが痛々しいですね(苦笑)
>  や、そういうのも含めての考察型アニメの楽しさですけどね、えぇ。

鳴ちゃんの眼に関しては確かに超常的な力と取れて賛否両方あると思いますが。
問題となってる災厄自体が既にオカルティックな現象ですしヒントはありましたもんね。
私はヒントや伏線なんて全部見逃していたので何も言えないんですけども(^^;
ほぼ完璧に当てられていたミサヲさんは凄いんじゃないかと思います。

>  そして風見君、久々の登場と思いきや、早速退場。
>  「死者を見つけてソイツを消せば良い」という事で、桜木さんがいない以上、彼にとってはもう誰が死者であっても同じ、死者に当たるまで手当り次第に殺してやる、まずは勅使河原だー! という流れかと一瞬思いましたが、まだこの情報は恒一たち四人しか知らないはずですしね。
>  あと考えられるのは、恒一が鳴ちゃんと接触するのを積極的に阻止しようとしなかった勅使河原たちが悪いとかいう逆恨みで、おいおいそりゃ筋違いだろうとか言い争ってるうちにああなったか…
>  そこの経緯は次回で語られるのでしょうけど、勅使河原はいい奴だと思うので退場してほしくないなぁ。
>
>  と思っていましたが、次回予告や公式サイトの11話場面カットの雰囲気から、次回はかなり凄惨な内容となりそうで、もしかしたら「死者を消せば災厄が止まる」という情報が洩れてしまい疑心暗鬼に陥ったクラスで殺し合いが始まるんじゃないかと。で、その情報をうっかり喋ってしまったのが勅使河原だったりするのかもなぁと、今ふと思いました。

再登場後あっさり退場になったっぽい風見君はですねぇ。
何か前回面白半分で期待とか言って凄い申し訳ない気分なんですが(^^;
私は放送終了後に公式を見るようにしてるのでここに関しては次回を見てからですね。
勅使河原君は口が軽くてお調子者ではあるんでしょうけど何か憎めないですよね。
鳴ちゃんを庇ったり転校当初から恒一を気遣ったりと根は良い奴なんですよね間違いなく。

>  ところで今更ですけど、鳴ちゃんって何属性なんでしょうね。『ロリ』というのが近い気もしますがどうもしっくり来ない…肌が白くて赤目という事で『アルビノ』ですかね。『病弱』というわけでもないですし。
>
>  そういえば「凄惨」と「清算」って韻が同じだよね、というわけで、次回は「『凄惨』な『精算』」となります!
>  …おあとがよろしいようで。

鳴ちゃんの属性は何でしょうかねぇ(笑)
個人的には電波ではない不思議系というかミステリアス少女というか。
いやそのまんますぎてアレなんですがちょっと既存のカテゴリーには当てはめづらいですね(^^;

凄惨っていうのは正直見ていて辛いでしょうけど。
でもそうなった以上は全てを清算して無事に終われることを祈るのみだ!(笑)

また何かありましたらお気軽にコメント頂けると幸いです。
ではでは~。
[ 2012/03/17 23:44 ] [ 編集 ]
補足
 すみません、私のコメントの最後、「『凄惨』な『清算』」というのが説明不足と言いますか、あまりに投げっぱなし感が強いので(笑)補足させてもらいます。

 ここまで事態が進行している現状において、「『誰が』悪い」というのを論じるのが無意味であるのは明白です。そもそもこの『現象』の特異性・理不尽さを考えれば、かつて千曳さんが話した通り、「『誰が悪い』というわけでもない」。
 しかしながら今回、鳴ちゃんにはその非があったとして皆の前で告発されました。

 果たして、彼女に責められるべき謂われがあるのでしょうか?

 鳴ちゃんは彼女にとって唯一でさえあったかも知れない心の支え、未咲を今年最初の災厄の犠牲者として亡くしています。つまり彼女は「今年は『ある』年だ」という事をいち早く察知し、更に「『いない者』のおまじないは手遅れである」という事も知っていた。

 この点だけを取り上げれば、この事を皆に早く知らせるべきだったという非はあるかも知れません。
 しかし、始まってしまった災厄に対して有効な対処法がない事がはっきりしている以上、それを知らせてもクラスの空気が悪くなるだけですよね。

 そして鳴ちゃんは、それに意味がない事を知りつつも『いない者』を引き受け、恒一からの接触も当初は極力避けようとしていた。

 これには今回彼女自身が語ったように、未咲が亡くなったのがこんな理不尽な災厄のせいだなんて認めたくないという思いがあっての事でしょう。
 「人が死ぬというのは悲しい事」と恒一に話したり、あまり表に出さないだけで彼女にも『現象』に対する遣り切れない思いがあるのは確か。
 左眼に関しても「これで見ていれば未咲を助けられたかも」「結局助けられなかったんだ、今更」とか、認めたくない気持ちもあったりして、塞いだままでいたかったのかな、とも。

 鳴ちゃんの心境に関しては本当に推測するしかありませんが、それでも彼女は「『誰か』のせい」にしたり「『誰か』が悪い」と言ったりしていないのは確かで、彼女に責められるべき非などない。
 『いない者』の不徹底についてはむしろ対策係とクラスメイトが解決すべき問題だったというのも明白。
 とはいえそれも不毛な追求にすぎず、繰り返しますが「『誰が』悪いというわけでもない、『誰を』責めるべきでもない」。
 被害者は『現象』に巻き込まれた全員。

 …それなのに。

 今回、「ありもしない『罪』をでっち上げ」、「それを他人になすりつけ」、「『罰』しよう」とした人がいましたね?
 そう、『彼女』です。

 確かに『彼女』は親しい人を災厄で亡くした被害者です。でもそれは鳴ちゃんだって同じ。『いない者』扱いされる事を粛々と受け入れ従っていた事を考えれば、『彼女』の行いはヒステリーの八つ当たりにすぎません。
 ばかりか先に自らの謝罪を行い、免罪符を得た上で鳴ちゃんを告発したあたり、穿った見方をすれば明確な悪意があったとも言えます。「対策係としての失態」なんて、『彼女』の言葉としても物語としても詭弁ですからね。

 それでもまぁ、単純にただこれだけの事なら思春期の少女の不安定な感情の暴発という事で、『彼女』もそれほど悪いとは言えません。

 しかし今回の場合、場所とタイミングが悪かった。
 『彼女』の言葉はクラスメイトの被害者感情を煽り立て、「なんで自分がこんな目に」「誰のせいでこんな事に」といった思いを炙り出した。
 和久井君の一件でうやむやになりましたが、あのままいけば鳴ちゃんを中心としたメンバーが「見崎さんのせいでこんな事になったんじゃないか」「なんでそんな奴を庇うんだ」と責められる展開になった事は明らかですよね。

 「『誰が』悪いのか」なんて追求しても仕方ないのに、『彼女』の言葉はその方向に皆を向けてしまった。この状況で「死者を消せば災厄が止まる」なんて情報が流布した日には、地獄絵図となるのも確定といえるでしょう。

 『彼女』がどこまで思って、考えてあんな告発をしたのかは分かりません。真意はともかく、『彼女』は人為的な惨劇--次回のサブタイトルですね--の引き金を引いてしまいました。
 惨劇の引き金となる言葉を発した『彼女』と、『彼女』の言葉に扇動された者たち。
 「『誰も』悪くない」はずなのに、その『罪』を清算させられるのは果たして…といったところです。

 補足のはずが、長い内容になってしまいました。
 すみません(二度目)。
[ 2012/03/18 16:58 ] [ 編集 ]
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[2012/03/15 09:44] HARIKYU の日記
[Another]Another 第10話 『Glass eye -漆黒-』 【TOKYO MX】
10話の個人的まとめ 赤沢さんのために字幕テロと戦った( *`ω´*) ふんす! 写真を鳴タソが撮っていれば……… よく無事にテープ修理できたな 鳴タソの左目は本物の写輪眼魔眼だった An...
[2012/03/15 08:50] 日々是深夜アニメ
「Another」第10話
死者を、死に帰せ… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201203130002/ Another(上) (角川スニーカー文庫) 綾辻 行人 いとう のいぢ 角川
[2012/03/15 06:36] 日々“是”精進! ver.A
Another  ~   第10話 Glass eye -漆黒-
Another (アナザー)  ~   第10話 Glass eye -漆黒- 1998年、春。夜見山北中学校に転入してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を...
Another 10話
待望の、そしてきっと戦慄の合宿が遂に…!
[2012/03/15 04:58] 10+1次元の世界
Another 第10話 「Glass eye -漆黒-」 
「後で来てくれる…?私の部屋同室の子が居ないから…」 鳴ちゃんの大胆なお誘いキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!! とテンションが上がったのも束の間。いよいよ死者の正体にも...
[2012/03/15 01:48] ムメイサの隠れ家
Another 第10話感想
Anotherの第10話を見ました。 それでは感想を書きます。
[2012/03/15 01:05] アニメに首ったけ
Another 第10話 「Glass eye -漆黒-」 感想
クライマックスの幕開け、です。
[2012/03/15 00:50] Little Colors
Another 第10話「Glass eye-漆黒」
『恒一たちは旧校舎で松永が残したテープを見つけたが、犠牲者はさらに増えてしまった。成す術がないままクラス合宿が始まり、3年3組の生徒たちは副担任の三神と千曳に引率され、宿
[2012/03/15 00:44] Spare Time
Another 第10話 「Glass eye -漆黒-」
第10話 「Glass eye -漆黒-」 夜見山神社への参拝は効果があるらしい・・・ そんな噂が流れ、合宿が始まります。 赤沢は以前恒一に会っていた?赤沢が号泣していたのは兄が死んだ...
[2012/03/15 00:30] いま、お茶いれますね
Another 10話
見えてんのかよ!!! というわけで、 「Another」10話 そういうことは早く言えの巻。 やるべきことは確定した。 偶然の過失致死がもたらした、再殺という対処法。 不自然すぎる...
[2012/03/15 00:24] アニメ徒然草
Another 第10話 感想「Glass eye -漆黒-」
Anotherですが、最悪回避への一縷の望みをつないで、榊原恒一や見崎鳴たちは神頼み合宿に行きます。 学校の宿舎は企業の研修所をもらったそうで、まるで洋館ですが、持て余すにも程
Another 第10話 「Glass eye -漆黒-」 感想
やっぱり死者は、三神先生 = 怜子 なんじゃないかな。 今までもそう推理してきましたが、今回でますますそう思うようになりましたよ。 恒一たちは旧校舎で松永が残したテープを見...
[2012/03/15 00:14] ひえんきゃく
Another:10話感想
Anotherの感想です。 合宿開始、そして…。
[2012/03/15 00:08] しろくろの日常
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雪光

Author:雪光
相変わらずアニメばかり見ております。最近は全日帯アニメに回帰しているような気も。

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