死者を死に!疑心暗鬼に陥り極限まで思い詰めると人はここまで変わってしまうものなのか。
武器片手に合宿所内を徘徊する三人の女性キャラは怖かったですね((((;゚Д゚))))
自分が死ぬかも知れない恐怖や大切な人を奪われたことに対する行き場のない怒り。
様々な負の感情が蓄積して鬱屈していた中で災厄を止める方法が判明すればどうなるか。
ある意味大義名分を得たことで冷静さを欠いた者が遂に抑えきれずに動き始めましたね。
更に管理人のお婆さんが突然錯乱し生徒達を襲い始めて状況悪化に拍車を掛けることに。
ただまぁ我先にと動いた勅使河原君や杉浦さんの気持ちも分からないでもないんですよ。
今まで打つ手なしの状態だったけど自分達の手で止めることが出来ると分かったらねぇ。
これ以上の悲劇を食い止めるために自分がやってやるって思うのも無理はないというか。
それでも死者が誰か分からないと動けないけど二人には心当たりが出来てしまったから。
自分の記憶と今認識できる事実の齟齬はこの状況下で二人を後押しするのに充分すぎた。
勅使河原君は自分との思い出を語れずに挙動不審の風見君への不信感が極限まで達して。
赤沢さん杉浦さんの対策係コンビは互いの情報から齟齬が発生すると誤認してしまった。
鳴が藤岡未咲の話を誰にもしておらず杉浦さんが未咲と同級生と不運も重なりましたね。
それぞれに死者を決定した二人が動き始めてからは連鎖反応で色々ありすぎて凄すぎた。
姿を消した風見君を捜し始めた恒一達が負傷した前島君と食堂の中の凄惨な光景を見て。
火事と管理人の片割れの死をクラスメイトに伝えている間に今度は杉浦さんが襲来して。
杉浦さんがテープの内容と誤認情報を拡散したことで収集不能な事態になってしまった。
クラスメイトの多くが鳴を死者と決めつけ攻撃しようとして庇った三神先生が負傷して。
怒りの感情を復讐という形で鳴に向け追跡してきた小椋さんと杉浦さん怖すぎです(笑)
更に合宿所内では別の騒動が同時進行していて勅使河原君と望月君も追われている状況。
恒一達と望月君達の二組が追われるという話の進行はホラーの王道だけに凄い怖いです。
結果的に狂気に駆られてしまった小椋さんと杉浦さんは壮絶な死を遂げることとなった。
小椋さんの頸部強打による死亡も十分惨たらしい死に方ですが杉浦さんの方が凄すぎて。
失禁描写とかはなかったけど頸部圧迫による絞死は最も醜く辛い死に方の一つと聞くし。
クラスメイトのそんな壮絶な死を目の前で見た鳴が受けた衝撃は相当のものでしょうね。
恒一と鳴は本物の死者を殺し全てを終わらせることが出来るかどうか次が楽しみすぎる。
次回 第12話「Stand by oneself -死者-」サブタイトルの通り追い詰められた人間達によって合宿所に惨劇の嵐が吹き荒れました。
話も終盤で既に推理することは殆どないと思うのですがそれでも気になる点は多かった。
何より肝心要の死者が誰であるのかはまだ作中で言及されておらず最終回に持ち越しで。
ここに来てどんでん返しの予想を超える展開もまだあり得ると思うと気を抜けないです。
前回の感想で怜子=三神先生=死者と書きましたがその三神先生が今回負傷しましたね。
先生が負傷して気を失っただけなら良いけどあれで死亡したとなるとこの説は破綻です。
倒れた後も災厄は止まらず犠牲者は出続けているので死者ではないことになってしまう。
ここの部分に関しては次回を見ないともうこれ以上言えることはないと思うんだけども。
それとは別に鳴ちゃんを庇った時の三神先生の様子は何かおかしいところがありました。
鳴が死者ではないと確信しているのかそれとも死者を殺すだけでは駄目と思ってるのか。
いずれにしても恒一達が未だに知らない何かを知っていることは間違いないのかなぁと。
今回は今までで一番クラスメイトが死んだ回だったと思いますが何人犠牲になったかな。
確実に死亡したと思われる描写があったのは杉浦さんと小椋さんと王子君の三人かな?
重傷の前島君はまだ助かる可能性があるかもですが管理人が死亡したのも含めると四人。
でも本編内の見えないところで死亡してしまっている人間もいるのかもしれませんね。
というのも恒一達を追ってきた杉浦さんと小椋さんの返り血はどこで付いたのかなって。
勅使河原君と望月君を追っていた管理人は足を引きずっていてどこかで負傷したようで。
杉浦さんはあのババァと言っていたし恒一達の所に来る前に一戦交えたのかもしれない。
小椋さんは恒一から腹への膝蹴りを喰らったとはいえそれで顔面に血は付着しないはず。
その後ドアを破る際にどけぇ!と言ってたしそこまでの過程で同行者を殺したのかなと。
姿を消してテープを持ち去ったと思われる風見君の安否がどうなっているかも気になる。
テープを杉浦さんが再生した以上は恒一達と一度接触した後に風見君と会ったはずだが。
共闘関係にあったのなら良いけどそうでないなら杉浦さんが風見君を始末した可能性も。
風見君の動向と安否については個人的に次回気にしておきたい点の一つと思っています。
もう一つ気にするべき点を挙げると突然錯乱して夫を殺害し生徒を襲い始めた管理人か。
彼女が何でいきなりそういった行動に及んでしまったのかはまだ分かってないですよね。
追われてる勅使河原君と望月君がどうなるかも含めてこっちも気に掛けないと駄目かな。
あとは脱線というかどうでも良いことになりますが女性陣のガードスキルは半端ないw
転落した小椋さんや腰を抜かした赤沢さんの見えそうで見えないアングルはズルイです。
特に小椋さんなんてあのブリッジ体勢なのにそれでもスカート捲れないとは恐るべしだ。
個人的に小椋さんがお気に入りキャラだったのでこの死に方は酷すぎるとも思ったけど。
クラスメイトから最大の悪意と憎悪を向けられてなお表情が変わらない鳴ちゃん凄いよ。
自分が襲われても平静でいた鳴ちゃんが大きく表情を動かしたのは恒一君が負傷した時。
この状況下でも主人公を気遣える鳴ちゃんはやっぱり本作における正ヒロインですなぁ。
さて次々に死亡するクラスメイト達を見て今まで渋っていた鳴も遂に決意を固めた様子。
これ以上クラスメイトから犠牲者を出さないためには本当の死者を殺すしか方法はない。
杉浦さんの死で遂に冷静さを失った赤沢さんから逃れて鳴ちゃんは目的を達成できるか。
負傷してしまった恒一は鳴を追い死者殺しに関わり全てに終止符を打つことが出来るか。
いよいよ最終回ですしここまで楽しませてもらった本作がどう終わるのか本当に楽しみ。
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いつも以上に25分が長く感じられて、Aパート終了の時点で「心臓がもたないからもう止めて!」とか思っちゃいました(汗)
(前島君が恒一の足をつかむシーンは本気で心臓が止まりそうになった^^;;)
暴走が暴走を生んでる阿鼻叫喚状態ですが、ここに来て未だに動きが見えない風見君の動向は本当に気になりますね。
勅使河原に殺されかけ、テープの内容を知り、今の彼が何を考えているのか…
まだ何かありそうです(^^;)
次回どんな風に着地するのか…
そもそも残り1話で着地させられるのか…
正座してクライマックスを待ちたいと思います(^^)