為替変動要因

日刊アニログ

大好きな深夜アニメを中心に感想を書き綴りたい

Another 第12話「Stand by oneself -死者-」 感想

another12.jpg
僕たちもこれから段々と忘れていくのかな?
狂気と混乱に満ちた合宿所内で次々に犠牲になっていくクラスメイト達。
全てに終止符を打つため覚悟を決めた恒一と鳴の二人が遂に死者と向かい合う。
火が回って倒壊する建物の下敷きとなり死亡する者や狂気に駆られた人間に殺される者。
要因は様々なれど一度動き出した事態は加速度的に混乱の度合いを強めていきました。
その中でも今回は今まで影が薄いと散々言ってきた風見君の本領発揮となりましたね。
桜木さんに思いを寄せていた彼はやはり復讐という名目で恒一に襲い掛かってきました。

実は4月から災厄が始まったとは知らない風見君が恒一を疑うのは仕方ないとも思います。
恒一が転校してきたせいで教室の机と椅子が一つ足りなくなったようにも見えますしね。
結果的に彼が来た5月に桜木さんが犠牲となったことで「ある年」になったと判断しても。
ただそれらの事情を斟酌したとしても風見君の行動は常軌を逸したものでしかなかった。

恒一を死者と疑っているにも関わらず他のクラスメイトも容赦なく手に掛ける非道ぶり。
記憶が消えずに間違っていたと分かっても気にする素振りすら見せない姿は正に外道!
しかし因果応報というかクラスメイトを理不尽に殺した彼の末路もまた同じものでした。
恒一を守るためにバールを持った赤沢さんに後頭部を二度強打され結果的に帰らぬ人に。

怒りや憎しみの感情を生徒に向けた点は管理人さんも共通していたのかもしれませんね。
彼女が突然錯乱したのは何故かと思っていましたが亡くなった高林君が孫だったとは…。
管理人の視点からすれば増えた一人の死者が高林君を殺したと言ってもいいですしねぇ。
だからといって見境なく殺すことが許されるはずもなく彼女の末路も相当に悲惨でした。
千曳さんが来なかったら望月&勅使河原ペアも相当にヤバかったし本当無事で良かった。

従兄を奪い友人達を奪い恒一すら奪おうとする災厄を止めるため鳴と対峙した赤沢さん。
皆が脱出した炎に包まれる合宿所内で向き合うとかどこの最終決戦だと思いましたがw
この期に及んでも鳴に味方し続け自分を止める恒一に赤沢さんもとうとう業を煮やした。
かわいさ余って憎さ百倍というか好意が憎悪に反転して纏めて始末を図ろうとするとは。

結果的に赤沢さんも災厄から逃れることは出来ずその最後は壮絶なものとなりましたね。
全身にガラスが突き刺さりながらも思い出を取り戻した赤沢さんの表情は安らかだった。
恒一君はこんな時ぐらいは優しい嘘をついても良いのにと思わなくもなかったのですが。
そこは赤沢さんらしく今際の際でもきちんと突っ込んでくれたし良しとしましょうか。

災厄による犠牲者をこれ以上増やさないために全てに決着を付ける覚悟を決めた二人。
死者の元へ一人向かった鳴に追いついた恒一がとうとう知ることになった死者の正体。
恒一の叔母であり副担任も務めていた三神怜子が今年紛れ込んでいたもう一人の死者!
一度は覚悟を決めた恒一でも目の前で叔母に止めてと言われれば決心も鈍りますよね。

鳴の言っていることは正しいのか、もし間違えていたら取り返しの付かない事態になる。
恒一がこう考えるのは当然ですが鳴の新証言、様々な人物が言った一年半前という時期。
何より鳴の信じてと言う言葉に背中を押され遂に恒一が死者を死へ還すことが出来た。

全てが終わった事件後のエピローグはそれまでとは打って変わって明るい色合いの世界。
ここ数話の間ずっと続いていた緊張をようやく解くことが出来て安心して見ていられた。
死者が死に改竄されていた記録や記憶は元に戻り三神怜子を覚えているのは恒一達だけ。
それも時間の経過と共に記憶の修正力が働いていずれは二人とも忘れてしまうけれども。

忘れてはいけないことって確かにあるけど忘れることが必要なこともあると思うのです。
そういう意味で鳴ちゃんの台詞は深いなと思うし記憶の修正も一つの優しさなのかなと。
まぁ災厄を引き起こしてる現象に優しさも何もあったもんじゃないとも思うんですがw

恒一の終わったんだよねという言葉に無言で微笑み返す鳴ちゃんの仕草がまた意味深!
確かに今年の災厄についてはこれで止まり犠牲者がこれ以上増えることはないでしょう。
しかし現象そのものを止めた訳ではなくまたいつかの新学期から再び現象は始まるはず。
恒一達が後輩に託したメッセージが正しく伝わり後悔しない選択をと願うばかりですね。


毎回怖いと言いながらもそれを補って余りある面白さで惹き付けてくれた作品でした。
新しい情報が開示される度にこうかな違うかなーと色々考えることも出来ましたしね。
正直自分が当てられた事なんて殆ど何もなかったわけですがそれはそれで良いのです。
この辺のホラーやミステリーに対する個人的な見解は1話の感想で既に語ったので割愛。

ホラーはどちらかというと苦手な分類に入る私ですが特に今作では音の要素が怖かった。
もう場面毎に適した音楽や効果音を的確に使用してきて不安や緊張を煽る煽る(^^;
今回だと視点の中心になってる人物の背後から突然不意打ちで襲ってくるところとかね。
突発的な音にはビックリするけど刃物が人に突き刺り血が吹き出る描写等が加わるので。
そういう意味を含めて突然鳴り響く音という要素に1クールの間怯え続けておりましたw

夜見山で上手くやっていくための心構え4も判明ですがこれは序盤では出せませんよね。
これを公開しちゃうと怜子さんと三神先生が同一人物だと早々に分かってしまうのでw
増えた死者は誰なのか分からないというのが作品の肝でもあると思うのでこれは当然か。

災厄自体は依然として残るけど今作では今年の現象を如何に止めるかが重要ですもんね。
話自体はこれで綺麗に終わってると思うしこれ以上の展開は逆に野暮かもしれませんが。
藤岡未咲が関わる前日譚としてのエピソード第0話は話の補完として楽しみにしたいです。
鳴が最後の方で観覧車に乗るのを拒否したのはこの話と繋がってくるような気もしますし。

今期の中で最も次週の話を待ちわびて何度も見直した作品は間違いなくAnotherでした。
製作スタッフの皆様、出演された声優の皆様本当にお疲れ様でした。
こんなに素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございますの言葉しかありません。

毎回大したことも書けなかった感想もどきに最後までお付き合い頂いた皆様。
元からなかった期待を更に裏切って落胆させてしまったかと思いますが(笑)
このような記事を最後まで読んでくださり本当にありがとうございました!
これを以て私のAnother感想を締めたいと思います。

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第7話「Sphere joint -変調-」
第6話「Face to face -二人-」
第5話「Build limbs -拡散-」
第4話「Put flesh -輪郭-」
第3話「Born work -骨組-」
第2話「Blueprint -思惑-」
第1話「Rough sketch -素描-」

http://hienkyaku.blog50.fc2.com/blog-entry-2642.html
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12話3ヶ月にわたるAnother感想お疲れ様でした。
うんうん頷いたり、ニヨニヨしたり…毎回楽しく読ませて頂きました(^^)

原作では死ななかった生徒が死んでしまったり、逆に原作で死ぬ生徒が生き残ったり…
改変点も色々とありましたが、やはり何と言っても風見君が…!
4話以降の“沈黙”は意図的な演出だったということが判って納得が行った反面、やりきれなさも…

死者の正体が明かされるシーンの演出はアニメならではの盛り上がりでした(^^)
アニメ化の報を最初に聞いた時は「どうやって映像化するの?」と思いましたが、実に上手く処理しましたね…
(最初は「“現象”の影響で恒一の目には怜子さんのビジュアルで映っている」ということなのかと思ってましたが、普通にオンとオフでモードチェンジしてたんですね^^;)

あと、これは事前に仕掛けを知ってたお蔭で楽しめたネタですが…
三神先生役だった宮牧美沙代さん(怜子さん役の榊原奈緒子さんの変名)を紹介したプロダクションの公式プロフィールのページが、Another最終話の放送と同時にひっそりと消えました。
こういう細かい仕込みまで手を抜かないスタッフの姿勢が心憎いです(^^)
[ 2012/03/30 21:14 ] [ 編集 ]
Re: taraさん
taraさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

> 12話3ヶ月にわたるAnother感想お疲れ様でした。
> うんうん頷いたり、ニヨニヨしたり…毎回楽しく読ませて頂きました(^^)

こう言って頂けるのが何よりやってきて良かったと思える瞬間ですよ!
こちらこそ記事を読んで貰えた上に毎回丁寧な反応が頂けて嬉しかったです♪

> 原作では死ななかった生徒が死んでしまったり、逆に原作で死ぬ生徒が生き残ったり…
> 改変点も色々とありましたが、やはり何と言っても風見君が…!
> 4話以降の“沈黙”は意図的な演出だったということが判って納得が行った反面、やりきれなさも…

風見君、原作ではここまでフィーバーしなかったんですね(^^;
報復の可能性は私も考えましたがここまでのことをやってのけるとは正直思わなくて(笑)
原作との差異の部分についてはこれから読んでみて実感してみたいなと思っています。

> 死者の正体が明かされるシーンの演出はアニメならではの盛り上がりでした(^^)
> アニメ化の報を最初に聞いた時は「どうやって映像化するの?」と思いましたが、実に上手く処理しましたね…
> (最初は「“現象”の影響で恒一の目には怜子さんのビジュアルで映っている」ということなのかと思ってましたが、普通にオンとオフでモードチェンジしてたんですね^^;)

私も現象の影響で恒一視点では自宅と学校で違って見えてるのかと思ってました(笑)
公私で女性の姿は全く変わると良く言いますが怜子さん変わりすぎですよね(^^;

> あと、これは事前に仕掛けを知ってたお蔭で楽しめたネタですが…
> 三神先生役だった宮牧美沙代さん(怜子さん役の榊原奈緒子さんの変名)を紹介したプロダクションの公式プロフィールのページが、Another最終話の放送と同時にひっそりと消えました。
> こういう細かい仕込みまで手を抜かないスタッフの姿勢が心憎いです(^^)

実は私この部分について気づいてなくて他の方の感想を見て初めて気づいたんです(^^;
宮牧美沙代が「夜見山岬」のアナグラムになっていたなんて夢にも思っていなくて。
当初からイマイチ経歴不明の方と話題でしたがこういう仕掛けがあったんですね。

普通なら気づきそうなものですが絶対何れかの声優さんの別名義だと信じて疑わなくて。
実際榊原奈緒子さんの今作用の別名義だったようですがこれはナイスな演じ分けでした。
同一人物と気づかせないくらいの声の違いは流石プロの声優さんだなと感心しきりで。

本編と同様に死者が死へ還ったら改竄されていた記録が元に戻るなんて心憎い演出ですよね!
制作スタッフさん、声優さんの所属事務所のAnotherへ対する情熱が凄く伝わって来ました。
細かい部分まで一切妥協せずあの手この手で視聴者を楽しませてくれて本当感動でした♪

また何かありましたらお気軽にコメント頂けると幸いです。
ではでは~。
[ 2012/03/31 09:43 ] [ 編集 ]
 さて、最後という事でやはり長くなりましたが(苦笑)いきます。

 本編に関しては、収まるべきところに収まったと言いますか、各々迎えるべき結末を迎えたかな、と。
 ひとつ言わせてもらえると、勅使河原&望月君、そのMDに「ヤバいと思ったら千曳さんと一緒に行動しろ、千曳さんに従え」と付け加えるべきじゃないですかね(笑)いやいや、真面目な話。冷静な状況判断が出来る人って、日常非日常を問わず必要ですよ。

 今作は本当に、『音』を使ったホラー演出が秀逸でしたね。非常に日本的と言いますか…暗く、冷たく、静かな…それでいて深い、百物語のような、怪談のような、ゾクッとする怖さ・緊張感が全編に溢れていて、正直、観ていて普通にビクッとなった事数知れず(笑)

 それだけに、11話12話の展開は…死人がたくさん出て、観ていて胃が痛くはなりましたが(苦笑)ちょっともったいなかったかな、と。
 序盤、水野さんが勤めていた病院で、ただ廊下やエレベーターが映ってるだけなのに妙に怖かったりとか、あの感じが良かったんですけどねぇ。

 キャラに関して…といっても本作に限らず、特定のキャラクターに思い入れを持つ事があまりないのですが。
 とりあえず、恒一と鳴ちゃんは生き残れて良かったですね。確か3話で水野さんに「その、見崎さんって子が好きなんだ?」とか言われて「そんなんじゃないです」と言ってた恒一ですが、どう見ても鳴ちゃん大好きだろう、と(笑)
 他はとくに…まぁ、例えばこの11話12話でいえば王子君や松井さん、金木さんが気の毒だとは思いますけど。
 赤沢さんに関しては鳴ちゃんや恒一に対してというより、千曳さんに逆切れした瞬間に醒めました。彼女の行為を正当化する口実にもなってないですし。
 それでも最後に本当の記憶が戻って、錯乱した末に訳も分からず死んだというよりは良かったのではないかな、と。

 あと、これはアニメというより原作がですけど、「死者は誰か」という謎解き、その伏線が巧いなぁと。
 今にして思えば、飼ってる九官鳥の名前が「レーちゃん」っていうのもおかしな話ではあるわけで。だって例えば「花子」って名前の娘がいる家で、飼ってるペットに「花ちゃん」とは名づけないわな、と(笑)
 鳴ちゃんの左眼もあくまでホラー的補強に過ぎず、状況証拠から推理可能、と。
 「最初からあれで死者を見つけていればこんな惨劇には」という人もいるかも知れませんけど、それはいわゆる「『探偵』もの」のミステリーで犯人が捕まったり死んでしまったりしてから「もっと早く探偵が捕まえていれば」と言うようなもので、無粋と言いますか(笑)それに鳴ちゃん自身も言っていたように、「義眼で死が見える」なんて話、信じないのが普通ですしね。

 『another』という作品として考えると、これは綾辻さんが自分の新しい代表作だというのも納得と言いますか。
 「犯人当て」や「犯行方法の証明」だけがミステリーではないと、まさに新しいミステリーの形ではないでしょうか。
 「事件」そのもの(今回でいう『現象』)は完全に超常現象・オカルトですが、そこに縛りとなるルールを設け、その中で謎解きをする…「死者を当てる」なんていう、それこそ通常のミステリーではありえない推理をする楽しみ、本作ならではですよね。
 それでいて「事件」そのものは未解決のままだから、ルールを引き継ぎ、次の物語を作る事も可能…まさしく「ホラーミステリー」、「新本格」ミステリーの旗手、綾辻さんの新境地。
 是非続編も執筆して頂きたいですし、それをアニメ化もしてほしいところです。

 5話まで観て「これは最後まで観よう」と決めて以降、ネタバレを避けるため本編視聴と公式サイト、このブログ以外は見ないようにしていましたが、楽しめました。
 他作品のすべての記事を読んでいるわけではありませんが、雪光さんはどの作品も肯定的に評価なされているのが好印象です。
 私がここにコメントしようと思ったのもそれが理由ですし。まぁ、毎回長いコメントで「この人ウザいわぁ」と思われてるだろうなと思いつつ(苦笑)

 また春の新番組も始まりますが、どうか無理はなさらずに。
 ご自分が楽しめる範囲でブログ運営なさって下さい。
 コメントが長い人は拒否するのも一手かと(笑)
 それでは、お世話になりました(礼)
[ 2012/03/31 22:44 ] [ 編集 ]
>原作との差異

合宿の盛り上がりに関してはアニメに軍配に上がりますが、原作は伏線とミスリードが絶妙なのでアニメ視聴後でも読み応えがあると思います。
あと、アニメでは尺の関係でカットされたり説明不足に終わった部分も少なからずあるので、読むと色々と補完されるかと…(^^)
綾辻さんの中では続編とスピンアウトの構想もあるそうなので、今後の展開が楽しみですね♪

まずは5月の0巻発売が待ち遠しいです…(^^)
[ 2012/03/31 23:27 ] [ 編集 ]
Re: ミサヲさん
ミサヲさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

>  本編に関しては、収まるべきところに収まったと言いますか、各々迎えるべき結末を迎えたかな、と。
>  ひとつ言わせてもらえると、勅使河原&望月君、そのMDに「ヤバいと思ったら千曳さんと一緒に行動しろ、千曳さんに従え」と付け加えるべきじゃないですかね(笑)いやいや、真面目な話。冷静な状況判断が出来る人って、日常非日常を問わず必要ですよ。

現象はあくまでその年の死者に関する記録と記憶を改竄するんですよね。
なので確かにもうちょっと具体的な対策案を示しても良かったのかなとは思いました。
それとも本編で出てないだけでMDの中にはそういったことも吹き込んだのかも(^^;

>  今作は本当に、『音』を使ったホラー演出が秀逸でしたね。非常に日本的と言いますか…暗く、冷たく、静かな…それでいて深い、百物語のような、怪談のような、ゾクッとする怖さ・緊張感が全編に溢れていて、正直、観ていて普通にビクッとなった事数知れず(笑)
>
>  それだけに、11話12話の展開は…死人がたくさん出て、観ていて胃が痛くはなりましたが(苦笑)ちょっともったいなかったかな、と。
>  序盤、水野さんが勤めていた病院で、ただ廊下やエレベーターが映ってるだけなのに妙に怖かったりとか、あの感じが良かったんですけどねぇ。

序盤は作品の核心部分に関する全てが謎で特に不気味な雰囲気漂ってましたもんね。
序盤の閉鎖的空間、特にエレベーターは私の中でもトラウマ空間になりました(笑)

>  キャラに関して…といっても本作に限らず、特定のキャラクターに思い入れを持つ事があまりないのですが。
>  とりあえず、恒一と鳴ちゃんは生き残れて良かったですね。確か3話で水野さんに「その、見崎さんって子が好きなんだ?」とか言われて「そんなんじゃないです」と言ってた恒一ですが、どう見ても鳴ちゃん大好きだろう、と(笑)
>  他はとくに…まぁ、例えばこの11話12話でいえば王子君や松井さん、金木さんが気の毒だとは思いますけど。
>  赤沢さんに関しては鳴ちゃんや恒一に対してというより、千曳さんに逆切れした瞬間に醒めました。彼女の行為を正当化する口実にもなってないですし。
>  それでも最後に本当の記憶が戻って、錯乱した末に訳も分からず死んだというよりは良かったのではないかな、と。

一応恒一を守るって名目はあるけど止めるにしてもやり方は選ばないとですね。
極力傷つけないよう行動し鳴ちゃんを守りきった恒一は主人公の鏡ですよ本当(笑)
赤沢さんの最後はある意味綺麗な死だったけど報われなかったですねぇ。
恒一は最後の最後まで正直すぎました(^^;

>  あと、これはアニメというより原作がですけど、「死者は誰か」という謎解き、その伏線が巧いなぁと。
>  今にして思えば、飼ってる九官鳥の名前が「レーちゃん」っていうのもおかしな話ではあるわけで。だって例えば「花子」って名前の娘がいる家で、飼ってるペットに「花ちゃん」とは名づけないわな、と(笑)
>  鳴ちゃんの左眼もあくまでホラー的補強に過ぎず、状況証拠から推理可能、と。
>  「最初からあれで死者を見つけていればこんな惨劇には」という人もいるかも知れませんけど、それはいわゆる「『探偵』もの」のミステリーで犯人が捕まったり死んでしまったりしてから「もっと早く探偵が捕まえていれば」と言うようなもので、無粋と言いますか(笑)それに鳴ちゃん自身も言っていたように、「義眼で死が見える」なんて話、信じないのが普通ですしね。

鳴ちゃんの義眼に関しては序盤彼女をより不可思議な存在に見せる一要素だったと思ってます。
私も違う方向に考えちゃいましたが見崎鳴は実在するのかしないのかは序盤の一つの鍵だと思っていて。
起こってる現象自体が超常的故に今作を現実的なことだけで説明可能か否かを惑わす要素もあったのかなと。
まぁ最初から鳴ちゃん出張ればと言い始めるとそこで物語が終わっちゃいますもんね(^^;

>  『another』という作品として考えると、これは綾辻さんが自分の新しい代表作だというのも納得と言いますか。
>  「犯人当て」や「犯行方法の証明」だけがミステリーではないと、まさに新しいミステリーの形ではないでしょうか。
>  「事件」そのもの(今回でいう『現象』)は完全に超常現象・オカルトですが、そこに縛りとなるルールを設け、その中で謎解きをする…「死者を当てる」なんていう、それこそ通常のミステリーではありえない推理をする楽しみ、本作ならではですよね。
>  それでいて「事件」そのものは未解決のままだから、ルールを引き継ぎ、次の物語を作る事も可能…まさしく「ホラーミステリー」、「新本格」ミステリーの旗手、綾辻さんの新境地。
>  是非続編も執筆して頂きたいですし、それをアニメ化もしてほしいところです。

公式サイトの製作者談話を見たけど本当に今までとは別の切り口の作品ですよね。
死へ誘う舞台装置として作品をを作り込み後は色んな人が自由に話を動かせる点も魅力的で。
アニメで原作では死なない人が死んでも矛盾が生じない作りに原作の時点でなってるんですね。
アニメ化するに当たってもある程度自由が効く部分もあってやりやすいところもあったのかなと思いました。

>  5話まで観て「これは最後まで観よう」と決めて以降、ネタバレを避けるため本編視聴と公式サイト、このブログ以外は見ないようにしていましたが、楽しめました。
>  他作品のすべての記事を読んでいるわけではありませんが、雪光さんはどの作品も肯定的に評価なされているのが好印象です。
>  私がここにコメントしようと思ったのもそれが理由ですし。まぁ、毎回長いコメントで「この人ウザいわぁ」と思われてるだろうなと思いつつ(苦笑)

そう言って頂けるとやってきた甲斐もあるというものです。
作品に対して肯定的なことしか書かないのは悪いことでもあると自分で思ってますが。
せっかく見る以上は何か一つでも良いところを見つける方が有意義じゃないかなというのが自分の考えです。
批判することで訪問者の方と要らぬトラブルになるのを避けるって意味合いも大きいですけど(笑)

>  また春の新番組も始まりますが、どうか無理はなさらずに。
>  ご自分が楽しめる範囲でブログ運営なさって下さい。
>  コメントが長い人は拒否するのも一手かと(笑)
>  それでは、お世話になりました(礼)

春の新番組に関しては現時点で何を見るか未定なんですよね(^^;
これ書いてる時点で既にいくつかの作品がスタートしてしまってるんですが・・・。
まぁ無理はしない程度に細々とこれからも書きたいことを書ければいいかなと。
こちらこそ毎回コメントありがとうございましたm(_ _)m
ではでは!
[ 2012/04/01 09:26 ] [ 編集 ]
Re: taraさん
taraさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

> 合宿の盛り上がりに関してはアニメに軍配に上がりますが、原作は伏線とミスリードが絶妙なのでアニメ視聴後でも読み応えがあると思います。
> あと、アニメでは尺の関係でカットされたり説明不足に終わった部分も少なからずあるので、読むと色々と補完されるかと…(^^)
> 綾辻さんの中では続編とスピンアウトの構想もあるそうなので、今後の展開が楽しみですね♪

原作小説に関してはこの後時間が取れ次第読もうかと画策中であります♪
感想書き終わってから数日後に知ったんですが綾辻先生も続編や番外編の執筆に前向きな様子で。
この世界を作り上げた他ならぬ綾辻先生が手がけるとなればやっぱり楽しみです。

> まずは5月の0巻発売が待ち遠しいです…(^^)

ちょっと期間は空きますが私も待ち遠しいですね><
本編が始まる前の鳴ちゃんと未咲、二人の物語に期待して待ちます♪
ではでは!
[ 2012/04/01 09:38 ] [ 編集 ]
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Another 第12話 「Stand by oneself -死者-」
第12話 「Stand by oneself -死者-」 最終回でも容赦なくバッタバッタと死んでいきます。 疑心暗鬼に取り付かれた生徒たちは追う者、追われる者に。 火事で外に逃げ出そうとした4人
[2012/03/28 09:06] いま、お茶いれますね
Another 第12話・最終回 感想「Stand by oneself -死者-」
Anotherですが、燃えさかる洋館の中でバトルロワイヤルは続きます。 見崎鳴が死者だと思われており狙われますが、榊原恒一は何とか止めようとします。(以下に続きます)
Another 12話
遂に死者が明らかに…!
[2012/03/28 07:31] 10+1次元の世界
Another・アナザー 第12話「stand by oneself -死者-」(最終回)
凶夢伝染(2012/01/25)ALI PROJECT商品詳細を見る  シャンデリアが落ちて、柱は倒壊し、生徒数人が一気に死亡しました。最終回も死人がでまくりです。何よりも驚いたのは、風見 智彦の暴走
[2012/03/28 07:25] 破滅の闇日記
「Another」第12話(終)
“もう一人”は… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201203270001/ Another(上) (角川スニーカー文庫) 綾辻 行人 いとう のいぢ 角川書
[2012/03/28 06:38] 日々“是”精進! ver.A
Another 第12話 「Stand by oneself -死者-」 (最終回)
「そんな…この人が、もう一人……」 明かされる全ての真実、3年3組に紛れ込んだ死者の正体とは!?そしてその者を死に返し現象を止めることができるのか。怒涛の最終回、今物語
[2012/03/28 06:36] ムメイサの隠れ家
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相変わらずアニメばかり見ております。最近は全日帯アニメに回帰しているような気も。

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