夏休みが始まる前日奇跡は私たちの前に突然現れた幼い頃に交わした約束や夢を信じ続けるって大人になるほど難しい。
それでも4人には夢を信じ続け仲の良い友人同士のままでいて欲しいと思えた。
信じ続けていれば夢が叶うって安易なことは言えないし現実は厳しいことも多いけど。
それでも夏海達くらいの年代の子供にはまだ現実的な視点を持って欲しくないですね。
確かに中2ともなれば子供と言い切ることは出来ないけどやっぱりまだ子供なんですよ。
まだ自分の可能性を無限に広げていけるのに自分から道を閉ざして欲しくないというか。
考え方や人間的に一番移ろいやすい時期でもあるこの年代の子を主人公に据える意味。
多感で色々なものに影響を受けて揺らぐのは自分の中に確固たるものが築けていない故。
ただそれは決して悪いことではなくむしろ良いことでもあると私は思っていますけども。
色々な人と交流し経験を積み人間的に成長出来るのはこの時期特有のものだと思ってる。
ただ揺らぎやすいから些細なことですれ違ったり時に間違った選択をすることもあって。
意識が移ろいゆく時期だけに個々人で現実的な思考をするまでに差が生じると思います。
親しかった間柄の友人と疎遠になり始めるのはこういう認識の差から来るのかと感じた。
一方は子供の時の夢や約束が叶うと信じ一方はそれは叶わないと感じれば至極当然です。
メイン格の4人の中で一番早く思考的に大人になったのが紗季だったのかなと思います。
勿論彼女にも家庭の事情やら引っ越しなど友人を遠ざける理由もあったようですけどね。
他の三人に比べていち早く夢や約束と言ったものを忘れようとしたのが紗季なのかなと。
いつまでも子供のままではいられないし叶わぬ夢など見ずに現実を見ないといけないと。
子供の時の夢が叶うと信じる側とそれは叶わないと考える両者の認識の差から来る距離。
でも両者を繋ぐのはやっぱり約束や夢であって御岩様の願いという形で表れてしました。
仲の良い4人が思いを同じにして願わないと叶わないという伝承のようなものにですね。
叶わないと思いつつもやっぱり夢が叶うと信じたいという気持ちは確かに存在している。
夏海が言っていたもう子供じゃないという台詞も深く聞こえてくる気がするのです。
子供ではないと周囲にアピールし自覚を持とうとしてもや捨てきれないのかなと感じる。
大人になり夢や約束を諦めてしまったら親しかった友人達との関係も変わってしまうと。
色々言っていた紗季だって夏海や優香や凛子と一緒でいたいという願う気持ちもあった。
だから皆の気持ちが一緒になって空に浮かぶという現象となり表れたんじゃないかな。
次回 第2話「ココロかさねて」幼い頃の夢や約束について子供から大人になる過程で何を思いどう行動していくのか。
これを描こうとした時に中学2年生という時期はぴったりなのかなと思ったわけなのです。
紗季が冷たく当たり今は不安定な皆の関係ですが後悔のない選択をして欲しいですよね。
中学生の彼女達はまだこれから色々な出会いと別れを繰り返し人間関係も大きく変わる。
微妙なまま別れてしまってはそれが決定的な別離となってもおかしくない年代なだけに。
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