閉鎖された村の因習に振り回され・・・村の外からやって来た教師の千波野。
些細な出来事から徐々に村の住人に排斥され孤立していく。
精神的に不安定になっていった千波野は自分と同じ境遇の阿幾と接近していき・・・。
分かってはいましたがとにかく重い回になりました。
瀬能千波野との出会い阿幾の後釜で暗密刀の隻となった枸雅篤史。
色々と気に入らない阿幾へ仲間と共にちょっかいを出すも阿幾にはまともに相手をされず。
仲裁に入ってきた千波野の制止の声を聞かずに暗密刀で阿幾を攻撃しようとする。
しかし匡平が玖吼理を使って割って入りこの場を収める。
篤史の暗密刀の操縦は案山子を動かすだけでも精一杯といった感じ。
現在の詩緒や桐生が幼いながらいかに優秀な隻であるかが分かりますね。
助けた犬の面倒を見ろと阿幾に言う千波野とそれを無視する阿幾。
そして外からやって来た先生に一目惚れした匡平。
普段と違う様子の阿幾匡平を様付けで呼ぶ靄子ですが尊敬とかではなくからかいでやってますね(笑)
犬と散歩している阿幾と出会い匡平も靄子も驚く。
あの女に押しつけられたという阿幾を見て靄子はいつもと雰囲気が違うと評する。
匡平はいつもあんなもんだと言ってますがこの時点で匡平にだけはまだ心を許してるのかな。
靄子はこの頃から阿幾のこと意識してたんですね。
立ちこめる暗雲ちょっかいを出してきた篤史に手を挙げてしまう千波野。
お社を司る枸雅家と日向家はこの村においては絶対的な存在。
忠告を受けるものの外から来た千波野は実感がなくあまり深刻だとは思ってない感じです。
父に詰め寄る匡平悪いのは篤史なのに咎められたのは先生だけなのが納得いかない匡平。
しかし相変わらず親父は事なかれ主義で隻なんだから自分で何とかしろという。
父親も村の因習に従っているだけで結局ルールを自ら破れないという点では匡平も同じかも。
このあたりは村で生まれ育っただけに簡単には破ることができないのかもしれませんが。
徐々に孤立していく千波野落ち込む千波野に隻である自分が先生を守るという匡平。
特権を振りかざす匡平を窘める千波野。
匡平も無意識で言ってしまうあたりやはり村の人間であるという事実からは逃れられませんね。
魔性の存在と忌み嫌われいつも一人でいる阿幾。
道から外れた者には冷たいところとこの時点で村への嫌気は抑えきれない。
千波野もそんな阿幾を見て何かを感じている様子ですね。
隻なら直接言えばいい学校でも直接的な嫌がらせを受けるようになった千波野。
飛び出した先にいた阿幾に迫りますが少しずつ病んできてますね。
入れ替わりで来た匡平に先生のことで何とかならないか相談される阿幾。
直接言えばいいと言うが隻が他の隻に何か言えるのは案山子絡みの時だけと渋る匡平。
案山子無しじゃ何も出来ないのかと阿幾に馬鹿にされる。
そして接近する阿幾と千波野篤史に迫られていたところを助けた阿幾。
篤史は阿幾の義理の兄だったのか。
そもそも空守村へ来ることになったいきさつを阿幾に語る千波野。
教え子の親との不倫でそれを見た子供が事故に遭い死にかけ居場所がなくなった。
その時の子供と同じ眼をしている阿幾に腹いせと称し肉体関係を迫る千波野。
どこか二人で遠くへ行きたいという千波野。
しかし阿幾はこの村でどうしても暗密刀を取り戻さねばならないと拒否する。
精神的に追い詰められ千波野は似た境遇の阿幾に救いを求めたんでしょうか。
年相応の青春無邪気に犬と遊んでいる阿幾を見ている靄子。
この二人の今後を知っているだけにこのシーンは何か切ないものがありますね。
匡平は千波野に告白しようとするが遮られるようにあのセリフを言われる。
匡平だけはずっと阿幾の友達でいてあげてほしいと。
このシーンでは千波野の表情が一切映りませんね。
阿幾と関係を持った彼女は一体どんな顔をしてこのセリフを言っているのでしょうか。
囚われた千波野阿幾との関係を写真に撮られ村を去ることになった千波野。
そこに現れた篤史に囚われてしまう。
救援に駆けつけた阿幾が見たのは乱暴を受けた千波野の姿。
妾腹であり本来自分がなるはずだった隻の座を奪った阿幾を激しく憎む篤史。
この状況で挑発をする阿幾に我を失った篤史は暗密刀で阿幾を攻撃。
阿幾を庇おうとした千波野が刺されることに。
そして遂に惨劇が・・・色々と狂った村ですが人殺しはやはり御法度のようで。
取り乱す篤史と取り巻き一同。
証拠隠滅のため阿幾を始末しようとするが暗密刀の制御を阿幾に奪われてしまう。
騒ぎを駆けつけた村人たちをまとめて殺す阿幾。
彼が流した血の涙一滴が阿幾の心中を全て物語っている気がします。
匡平と阿幾の関係が壊れた瞬間駆けつけた匡平が見たのは惨殺現場に立ち尽くす阿幾の姿。
そこで阿幾が放つ意味深なセリフ。
「これでようやく元通り。ようやくお前と二人で・・・。だろ? 今度こそ。なぁ匡平」この一件で阿幾は座敷牢に幽閉され匡平は隻を降りることになったんですね。
時は現代に戻りあの事件で変わったのは匡平と阿幾だけでなく周りの人全てが変わらざるを得なかった。
詩緒は匡平の代わりに隻を継ぐことになり靄子も阿幾への思いを封じて器師になる。
後に阿幾が千波野を直接殺したわけではないと聞かされた匡平。
阿幾へ向ける怒りの中には自分への無力さに対する怒りも含まれているように思えます。
事情を説明し終わった匡平。
全ての話を聞いた日々乃は涙を浮かべます。
この話を聞いて日々乃さんも変わらざるを得ないでしょうね。
今回使用された曲目EDテーマ曲名:夏の庭
作詞・作曲:石川智晶
編曲:西田マサラ
歌:石川智晶
次回 第08話「神様の役割」今回予想していたとはいえやっぱり重くて暗い話になりました。
村の悪しき風習に運命を翻弄されることになった匡平、阿幾、千波野の三人。
村の外から来た千波野の存在は良くも悪くも様々なものに影響を与えずにはいられなかった。
村の因習により孤立する阿幾。
そんな自分と似た境遇の阿幾と深い関係になった千波野。
阿幾も彼女を特別な存在と思っていたことは殺害時のセリフや涙からも見て取れます。
孤立する千波野を守りたいと言った匡平。
匡平も村の風習に嫌気が差し疑問を持ちつつもそれを破ることはせず
無意識に受け入れているところがありました。
阿幾に案山子がなければ何も出来ないのかと言われた匡平。
しかし案山子という力があっても好きな人一人守ることは出来ず。
匡平が案山子や争いを極端に嫌う理由はここから来てるんでしょうね。
今回ようやく匡平と阿幾の過去が明らかになりましたがまだ謎の部分もありますね。
阿幾が隻を辞めたのは今回の一件が原因だと思っていたのですが、
回想が始まった時点で阿幾は既に隻でなくなっていました。
そして惨殺現場で阿幾が匡平に言った意味深なセリフの真意は?
この辺は今後明かされていくことになるのかな。
とにかく暗いお話でしたが次回は東京に戻るようで。
事情を知った日々乃さんは今までのようにただ巻き込まれるというわけにはいかないはず。
彼女が自らの意思でどのように事態に関わっていくのか。
現在の阿幾は今後どのように動いてくるのか。
このあたりに注目しつつ次回を待ちましょう。
今回和めたのは神様ドォルズ講座だけだったなぁ(笑)
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