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さばげぶっ! 第6話「石動会長は生まれてくる世界を間違えたと言わざるを得ない」

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さばげぶっ! #06「生徒会長石動やよいの復讐!/呆れるほど仁義なき戦い」

まともな思考や良心を持っている奴は生き残れない。
今更だけどそれがさばげぶっ!
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学校の部活動である以上は当然活動の実績を部活動会議で報告する義務があるわけですが、我らのさばげ部にまともな活動実績なんてあるわけなかった!それどころか器物損壊は当たり前、傷害を含め警察からの厳重注意があろうとも金にモノを言わせて黙らせる徹底ぶり。これを悪びれもせずにサラッと言ってのける美煌の神経の図太さに改めて呆れ…感心した次第である。

普通なら他の部長からも忌避されたり顰蹙を買いまくりそうなものですが、美煌が学校の人気者であるという設定を本気で忘れていました。美煌も悪気があって言ってるわけじゃなく全部本気で言ってるから尚更性質が悪いのはもう言うまでもないことですよね。そりゃ会長が怒るのも無理ないよ、いやマジで。


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真面目にやっている自分の居場所をやりたい放題の美煌が奪う。ならば今度は自分が美煌が大切にしている居場所を今度は自分が奪い取る。会長がそんな観念に捉われるのもある意味自然な流れであって、むしろ応援してあげたい気持ちになってしまうのは、普段のさばげ部の無茶苦茶ぶりを見ているからか。

しかし部員を取り入れ切り崩そうにも相手は変人揃いのさばげ部メンバー。相手の趣味や弱みを事前に調査しそこを突くってのは悪くなかったけど如何せん相手が相手だからね。行動が悉く裏目に出る上に他でもない復讐相手の美煌に救われ彼女の評価が上がるんだから会長は本気で報われない。

そんな厄介なメンバーの中で今回とりわけ常軌を逸していたのが意外と言ったらあれかもしれないけど麻耶だったと思う。美煌の悪行を聞いて謝る辺りさばげ部メンバーらしからぬ唯一の良心持ちかもしれないけど流血するまで謝り通すとは…。麻耶は麻耶でやっぱりさばげ部メンバーに相応しい常人にはない変態性を持ち合わせていることを確認出来るシーンであった。


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仏の境地に立って良心を持てば勝者になれると思ったか?甘い、甘いぞ!そんなわけねぇよ!
美煌相手に一度は優位に立ったように見えたけど、周りから見たら大好きな美煌に盛ってるようにしか見えないよね。食事の好き嫌いが激しいあたりに美煌のお嬢様らしさが垣間見えるなぁなんて細かいところは置いておくとしてですよ。結局は復讐相手の美煌と公認のカップルに認定されるというとことん報わることのない会長なのであった。

余談ですがうららは美煌と会長がカップル認定されて喜んでいたけどもうモモカ一筋ってことでいいのかな。
幼馴染で憧れの美煌のためにこれまでずっとさばげ部に入ってくる人間を排除し続けてきたというのに。
そのうららの新たな崇拝対象になって羨望の眼差しを一身に集めるモモカってやっぱり凄いなと改めてね。


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意に沿わぬ映画を見せられて文句を言いつつ影響はガッツリ受けてしまう。それがさばげ部メンバーだ!
でもね、ヤクザ映画よりも裏切りと硝煙が似合う美少女って正直どうなのよ…。
同盟を持ちかけ弱小勢力を劣勢に追い込み、最終的には全員始末する。
映画のように油断もしない、やるからには全員殲滅!それが園川モモカの流儀だ!

Aパートで比較的まともに行動させられた鬱憤をここで一気に晴らすと言わんばかりの輝きっぷり。
水を得た魚のような活き活きとした言動を見るに、演じてる中の人も絶対楽しんでるよここ(笑)
本性を現し、やさぐれて荒んでいるときの方が真価を発揮するのは如何にも今作らしいところ。

最終的には因果応報。ゲスい行動を取ったモモカも自滅し『そして誰もいなくなった』。
しかし地味に今回も最初に脱落してしまったのは麻耶なんですよね…。
メンバーの中では比較的まともで良心のある彼女が真っ先に脱落することが多いのは致し方ないことなのか。


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今まであえて触れてこなかった風呂ノルマなんですが、今回の担当は石動会長となりましたね。個人的にエロどうこうは置いておくとして、やよいが周りにプカプカ浮かべているおもちゃが気になった。部屋にぬいぐるみ飾っていたしモモカに近づくために使ったマイナーマスコットも実は以前から持っていた物なんじゃないかと思ったりね。

普段は厳格で真面目な生徒会長だけど実は可愛い物が大好きという乙女な面も併せ持つ石動やよい。
ますます『さばげぶっ!』に出てくるキャラとは思えなくなってくるね!
作戦を抜きにしてモモカとは意外と仲良くなれるのではないかと思ったり…。無理か。


ということで生徒会長石動やよいの登場回であったわけですが、基本的に奇人変人が勝者となってしまうこの世界において、会長のように割とまともな思考を持っているキャラは最終的に良い思いは出来ないのが無情である。美煌に執着するあまり周りが見えなくなり、周囲から見た場合に下手したら奇行としか思えない行為に走っている会長が、果たしてまともなのかという議論はなしです。あくまでこの世界に置いてはまともな部類であるという話なのですよ。

だってさ、胃薬を常用してて心労が祟って入院するなんて明らかにこの世界のキャラとしては異端ですよ。一見強気だけど相手が強く出てくると途端に弱気になるくらいの繊細さを併せ持っているし。個人的には会長みたいに一見キリっとしてるのに、弄られて振り回されるキャラは大好きなんだけどね。自分の目的を達成するためになりふり構わずバカげた行為にも律儀に付き合ってくれるところなんかは非常に好印象ですし。

ただそんな新キャラである会長が登場した割にはAパートに然程の勢いを感じなかったんですが、その理由は単純明快。このパートにおいては、さばげ部のメンバーが会長の行為に対して若干ズレた反応を返したものの、誰一人としてゲスい行為に走っていないから物足りなさを感じたんだと思われる。

まぁ美煌が金にモノを言わせたと思しき描写こそあったけど、あれは既に終わったことであって本編内での買収ではなかったので。会長も報復のためにあれこれと動いてはいたけど如何せんやることなすこと全てが裏目に出て痛い目に遭ってるもんだから会長からはゲスさとか全くと言っていいほど感じられなかったんですよ。

そして何よりゲスさにかけては右に出る者がいないと言っても過言ではない筆頭のモモカが、外面モードのまま終わってしまったせいで被害者らしい被害者が出なかったのが何よりも大きい。会長が2回も病院に搬送されたけど直接的な暴力が原因じゃなかったしね。こんなこと感じるくらいには自分もこの作品に毒されてきてるんだなと実感してしまう今日この頃。

逆に短めではあったものの、さばげ部メンバーの本性をそのまま剥き出しにしたようなBパートは凄い面白かった。やってることはいつもと大して変わらないかもしれないけど、明らかにキャラが活き活きとしていたもの。裏切りが当たり前のように横行する硝煙の匂い漂う荒んだ世界観。

見た目は美少女が揃ってるのになんて様になってるんだと感じるのは、そういうことなのかなと思わずにはいられなかった『さばげぶっ!』6話であった。

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