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ハナヤマタ 第6話「正式メンバーのなる達3人とヤヤの温度差や距離感の描写が絶妙であった」

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ハナヤマタ #06「トライ・トライ・トライ」

明暗分かれた二つの活動。
どちらにも関わるヤヤちゃんは何を想い何を感じるのか。
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名前を貸してるだけとは言いつつも、よさこい部におけるヤヤの占める役割は既に非常に大きなものになっている。確かになる達もそれぞれがそれぞれに出来ることをしようと頑張っていました。チームのシンボル決めに振り付け、使用する楽曲の用意等々。しかしイベントまでの残り期間をしっかり見据えて今やるべきことを示し牽引していくヤヤの姿は実質的なリーダーのようにも見える。

ハナが理想や勢いでみんなを引っ張るタイプなら、ヤヤは現実的で厳しいことも言いつつ地に足を付けて引っ張るタイプとでも言いますか。今回はそんなリーダー的な立ち位置でみんなを引っ張っていたヤヤですが、同時に一歩引いたような姿勢も多く見受けられたように感じます。

なる、ハナ、多美の3人と異なり、ヤヤはまだよさこいに対して本気で取り組もうというところにまでは至っていない。揺れてはいるけど未だ自分が本心から情熱を傾けて頑張りたいものという気持ちにはなっていない。ここがなる達とヤヤの間に温度差を生み出していて、なる達3人が盛り上がる時に一緒になって乗り切れないことに繋がっているところかなと感じる。

これを念頭に置いて今回を見てみると、なる達3人とヤヤという構図が非常に多く見受けられる気がします。
常に3人一緒に固まっている「よさこい部」のメンバーと少し距離を置いて立っているヤヤの微妙な距離感。
よさこいに対する取り組み姿勢の差が生み出している無意識の距離感でもあるのかなと感じたところです。


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今回はなる達や「よさこい」とは関係のないところで、ヤヤが周囲からどう見られているのか、どのような立ち位置にいるのかということが描かれていたように思います。バンド活動に関してもヤヤは精神的な支柱であり、みんなを引っ張るリーダーで中心にいる人物だと言ってもいい。バンドメンバーからの信頼の厚さも見て取れる。

しかしバンドの方はバンドの方で他の三人とヤヤの間に、これまた一定の距離感が生じていると思しき描写が散見される。他の三人が一塊となり少し離れてヤヤが立つという分かれ方をしている。そのように見ていくと、よさこい部とバンドメンバー全員が集合してる場面でヤヤを中央に全員が微妙な距離を保っているようにも見えてくる。これも現状どちらにも付かず離れずで掛け持ち状態になっているヤヤを示しているのではと言うのはこじつけがすぎるかな(笑)

よさこい部にしてもバンドにしても別に険悪だとかハブってるからとかそういうことで生じている距離感ではなくてですね。自分の情熱の全てを一つのことに注力しているみんなと、よさこいとバンドの間で揺れているヤヤとの意識の差とでもいうのかな。その意識の差を視覚的に捉えやすいように描写しているところなのかなと思えたところです。

よさこい部もバンドもこの部分に関しては徹底されていたのではないかと感じる。


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ヤヤに対する信頼の厚さが見て取れるシーンとしてもう一つ他の一般生徒からの反応というものがありました。1話2話の勧誘では胡散臭い物を見るような反応をしていた一般生徒が、ヤヤが関わっていると知ったらこうなるのです。これに関しては副会長の多美お姉ちゃんが加わったということも大きいかもしれませんけど。いずれにしてもヤヤが関わっているなら安心、見てみたいと思わせるくらいに彼女に対する人気や信頼の厚さが窺い知れるところではないかと思う。

そしてこのよさこいをみんなの前で披露するシーンにおいても、当然のように他3人とヤヤという区切りのようなものが存在していた。踊っている時は少し離れたところで鳴子を鳴らし、間の回想でも練習をしているのはなる達3人、サリーちゃん先生にイベント参加を認められるときも一歩引いたところに立っている。ヤヤも楽しそうではあったけど、やはり真剣に取り組むなる達との間に決定的とも言える温度差がある。

この回だけでそこかしこに見える本当に微妙な距離。
しかし見た目以上に大きな意識の差が表れているように思えて切なくもなってしまう。
初めて演舞を披露し感動の共有、そして一体感を得たであろう、なる達の輪に早く加わって欲しい!


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みんなの前でよさこいを踊り終わって一つの充足感を得ているよさこい部の3人と、一つの現実を突き付けられ落ち込みを隠せないバンドの3人。あまりにも対照的なその姿。そしてそのどちらにもヤヤの姿は映り込まない。ここも正に今のヤヤの状態を示しているのではないかと感じられる。

確かにヤヤは頑張っていた。どちらに関しても実質的に先頭に立って引っ張っていたし、特にバンドの方に関しては精神的な支柱として重責を担っていたとも思う。しかし悪く言えばどっちつかず、中途半端なふわふわした状態とも言えるのかもしれない。だからどちらにとっても一つの結果が出たその瞬間にヤヤの姿が映らなかったのではないかと思えてならないのです。


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様々な感動や苦悩、葛藤。それらを得て成長する若者たちの姿を大人勢はしっかり見守っていますよ!
大人には大人の苦労があるものなのですがそれを若い人に見せたり悟られてはいかんということで。
色々と文句を言いつつサリーちゃん先生は生徒の真剣さに対して真摯に向き合ってくれる良い人だし。

娘の急成長に振り回され戸惑っているなるパパの姿には図らずも非常に癒されてしまったのです。
今までの厳格なイメージが飛んで一気に親しみのもてるお父さんキャラに変貌してしまったなぁと(笑)
しかしパパが56歳でママ3917歳ですか。それなりに年の差婚であると言えるのではないかな。

なるママのご尊顔は一度拝んでみたいなと強く希望するのです。
なるちゃん推しの自分としては成長した彼女の姿を反映してそうなママさんのお顔はですね。
そりゃ見てみたいと思ってしまうのですよ。


よさこい部とバンドの活動。どちらも重大イベントに向けて頑張っていましたが、その結果は正反対のものでした。よさこい部は花彩祭りに向けての活路を切り開き、バンド活動は厳しい現実が突きつけられ一つの道が閉ざされた。今回は唯一そのどちらにも携わっているキャラであるヤヤの存在感、頼もしさが目立った回であったように感じた。

途中まではどちらの活動も順当にこなしていて、このまま普通に掛け持ちで行けるんじゃないかと焦ったんですよ。よさこい部とバンドメンバーの間でヤヤを巡って険悪になるどころかみんなで集まって凄い楽しそうにしていたし。前回の感想のラストで自分が言ったとおり盛大に外してしまったと恥ずかしい気持ちになっていたことは内緒です。それ故にと言ったら変ですけど今回の終盤の展開は自分が思い描いていた以上のものでもあって安心したのも事実。

なるちゃん評のヤヤちゃんは美人で何でも出来て頼りになる完璧な女の子。周囲の多くの生徒もおそらく似たような印象を抱いている。でも実際はその責任感の強さから周囲の期待に応えられるように頑張っているだけにも見えるのですよね。そしてその責任感の強さゆえに今回バンドが不合格になったのは中途半端だった自分のせいと一人で抱え込みそうな気もする。

次回予告を見るだけで次が大変な山場を迎えそうであることは想像に難くない。
普段は頼られる側であるヤヤちゃんが悩み苦しむ側になった時、それを助けてあげられるのは…。
我らのなるちゃんがヤヤちゃんを救う「王子様」になることを期待しつつ次を楽しみに待ちたいと思う。

会長もう折り返しの6話まで来てますよ!早く仲間に加わろうよ!
と焦りにも似た何かを感じてしまっている今日この頃。


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