さばげぶっ! #07「しゅりょうぶっ!/オトコってやつは/HENTAI」やろうと思えば真面目な内容だってやれるのです。
それがさばげぶっ!



のっけから3日間も遭難してることからしてまずおかしいんですけど、それ以上に突っ込みどころが満載であった。普段のさばげ部の面々なら動物が哀願しようが問答無用で撃ちそうなもんだし、困っている村人を見捨てることに何の躊躇いも見せないはずではと誰だって思うでしょう?
でもこの話に関しては、さばげ部の面々が普通に良い人で年頃の美少女集団になってて逆に困惑してしまうという謎現象が発生していたのである。3日間も山中で遭難してる間に消耗してしまった影響でも出たのであろうかと疑ってしまうのも無理ないというかなんというか。



害獣に関する現代問題やハンターの減少等々、思わずこれ「さばげぶっ!」か?と言いたくなった方も多いのではなかろうか。普通に為になるエピソードでどう反応していいものか非常に迷ってしまったのも事実。しかし思い返すとこれまでにも豆知識的なものは合間合間に挟んできていたので、今回のこれはその部分をピックアップして凝縮したものだと思えばいいのではないかなと。
『鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律』を学べるアニメにはそうは出会えない。さばげぶっ!だって真面目にやろうと思えばこれくらいやれるよ?という制作側からのメッセージなのかもしれない。それにしてもオチは年齢制限で駄目という至極まっとうな理由。美煌はこういう時こそ得意の金にモノを言わせる行動を取ってくれと声を大にして言いたくなったエピソードであった。



男に舐められないようにとの理由から、男装をすることになった一同ですが如何せん普段の言動が男以上に男らしい面子しかいないので、こっちの方がビジュアルと中身が一致すると言ってもいいような気もする。見た目だけなら美少女が揃っているという現実は認めなければならないものであり、悔しいことに男装姿も様になっている。
特に男装モモカは女子生徒が陥落するのもまぁ分かるかなという気になってしまう。かよのメイクによるところも大きいだろうけど。自分の趣味が活かせるとなるとかよの饒舌さは止まりませんね。前回会長にコスプレさせたときもそうであったように。でも同好の士となり得る人物を見つけたときにテンションが上がってしまう気持ちはよく分かる。




直ぐに調子に乗ってしまうのがモモカがモモカたる所以であり、ここぞとばかりに男装姿の自分を活かそうとゲスい面を発揮するのは今更である。だが誤算であったのはイケメンを前にした女子たちの行動力。女子高に放り込まれた羊を巡って暴走し始める狼の群れを前にしては、我らのモモカも形無しである。
当たり前のようにモモカ救出にヘリを使っているけど、こんなことに使うならハンターの養成とか害獣問題にでも金を使えばいいのにと思わずにはいられない(笑)かくして梧桐学園高校の新たなる伝説となったモモカ様。自業自得ではあるが、図らずも「うんらら」事件の時とは逆の立場に立たされてしまったのは因果応報としか言いようがない。




世界の共通言語となりつつある「HENTAI」は今作においても強かった。強すぎた。せっかく手に入れたM134 7.62mmガトリング銃を容赦なく使える相手が現れたことに喜ぶ美煌を筆頭に、それに喜んで乗っかるさばげ部員たちの姿にはもう何も言うまい。曲者揃いのさばげ部員を次々に屠りモモカまで破った時には、モモカがママン以外に初敗北だなと思っていたんですが、まさかこの変態の正体がママンとはね。
年頃の娘を気遣って変装してきた母の言葉を聞いたモモカの余計恥ずかしいわ!という発言に今回ばかりは同意せざるを得ない。何はともあれ母は強し。改めてママン何者だよ…と気にしたら負けなのだろうか。
モモカを本気で怯えさせて涙目に出来るのは世界広しと言えどママンだけかもしれない。女子集団に追いつめられてた時も泣いてたけどアレは最早別のナニかだし…。涙目モカリン可愛かったけどね。モモカに武力で勝てるのはママンだけなのであった。
ということで真面目な内容あり、モモカが複数の場面で敗北する描写ありと、今までとは一風変わった回であったのではないかと思う。特に狩猟エピソードに関しては何でさばげ部のみんながそんな普通に良い子になってるんだとずっと違和感を抱えたまま見ていたのです。基本誰かの為に頑張るなんてことはない。自分に利益がないなら見て見ぬ振りがいつもの彼女たちの姿。だから絶対最後にゲスい方向に走ると思ったのに最後まで良い人のまま終わってなんか悔しかった。
男装と変態エピソードに関して言えば普段とはビジュアルが大きく違う部員たちの姿を見られたのが良かった。特にママンの手によって弄られた美煌は悔しいけどお嬢様なんだなと改めて思わされるくらい…。今回悔しいしか言ってないな(笑)本能を剥き出しにした女子軍団と正体不明の変態に本気で怯えて泣いているモモカのレアな姿も見られたし言うことないね!多分二度とは見られない光景だろう。
やろうと思えば真面目な内容だってお手の物!さばげぶっ!の可能性は無限大でありどこまでも広がっていく。でもこんな感じのエピソードをやるのは今回限りであるのは、玄田さんのナレーションや次回予告がなくても何となく察することが出来た。うん。
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