さばげぶっ! #08「純白防衛線/白銀の狩人たち。―麻耶、散る」流れが良くても決して良い話のままでは終わらせない!
それがさばげぶっ!



乗り気じゃないのに金が絡むとやる気を出し、注目されると悪い気がしない。モモカの現金すぎる性格については最早何も言う必要はないであろう。今までの感想でも繰り返し言ってるけど見た目だけなら、黙っていれば美少女であるモモカにある程度の需要があることは認めなければならない事実なのである。実際真の姿を知らないカメコ達の反応はすこぶる高評価であった。
だからゲーセンであれほどのエグイ仕打ちを受けたレモン氏がモモカ様を崇拝するのもある程度は仕方ないのだと思う。多少酷い目に遭わされても見た目は可愛い現役JKと仲良くできるならいいや的な感じでね。うららとは別の意味での友好的な姿勢。
ただ、からあげ☆レモン氏は基本熱くて良い奴ですなぁ。オタに必要とされるマナーを重視し身体を張ってモモカ様を守るその姿は漢であると言わざるを得ない。モモカ自身はレモン氏と仲良くなってプリクラ撮ったことを消し去りたい過去と認定してるけど、こんな友人二度とは手に入らないかもしれないよと。まぁ最後は死のカメラマン三人衆と他のカメコに混じってモモカのパンモロ撮ってたけどね。男だからね。そこは仕方ないよね。




パンチラを撮ることに全力を尽くす男たち。通称『死のカメラマン』。視聴者的には彼らの無駄に凝った設定や、何故こうなったのかという経緯に関してはそこまで詳しくやらんでもという突っ込みが聞こえてきそうな気もするが、細かいことは気にしたら負けです。
犯罪と芸術は紙一重ということもあるけど彼らの行為も普段のさばげ部のメンバーの行為も紙一重なんですよね。あの清々しいまでのゲスさはある意味芸術的と言っても差し支えないと思いません?そう考えると「さばげぶっ!」という作品そのものが常に紙一重のギリギリのラインを渡り歩いていると思えてくるよ。
珍しく至極まっとうな意見を述べているモモカの姿に違和感しかないのは普段の彼女がやってる所業を知っているが故だろう。まさしく「お前が言うな」状態なのである。まぁこのエピソードに関して言えばモモカさん純然たる被害者なんだけどね。か弱い乙女とか言う印象とは対極の位置に存在する我らのモモカ様だから被害者にはどうしても見えなかったんよ。
以前自分には変態を呼び寄せる何かがあるのではないかと嘆いていたモモカでしたが、やはり変態を集めてしまう性質があるんだろう。もう逃れられないんだこの運命からは…。


珍しくまともにサバゲーやると思ったら、相手がこれまでの中でも最高クラスにまともじゃない奴らだった!
変態カメコとは別のベクトルでとんでもねぇ変態集団だぜ、全く!
純白清純女子大という大学名とは真逆の性質を秘めた人間しかいないんだもの。
今回はあらゆる意味でお嬢様方が上手だったのですが、美煌といい彼女らと良い「さばげぶっ!」世界のお嬢様にはまともな奴がいねぇです。そもそもまともな奴がいた試しがあったのかという突っ込みは無しだぞ!石動会長だってどっちかというと変わり者な方なんだから。
うんらら事件の時にうららに優しくしてくれた一般生徒だけですね。
今のところ本当にまともだった人って…。



今までの感想でも度々触れていたんですけど他でもない麻耶さん自身が真っ先にやられることを気にしてたんですね…。1番じゃなくて2番目にやられるならという些細な希望を抱く時点で、如何に普段の彼女が不憫な目に遭ってるのかと言うのが分かるというもの。往々にして今回麻耶が生き残れたのは相手の目的が麻耶自身にあったからに他ならないわけですが、知らなきゃ幸せですよね。
今回に限って言えば生き残ったことで徐々に脱がされ酷い目に遭ってるから、さっさと脱落していた方が良かったんだろうけど。でも麻耶が目的なんだからどっちにしたって回避できる運命になかったですね。麻耶って本当に不憫な子!
あとモモカが武力においてママン以外に初めて負けたのは見逃せない。しかもこんなアッサリと!モモカの周りには変態が集まってくるけどいわゆる性的な意味での変態とはすこぶる相性が悪いような気もする。逆に変態でもゲスいタイプにはモモカ自身がそうだから強いというか。改めて変態って奥深いものですね…。




麻耶さんのグラビア写真集ちょっとエッチすぎやしませんかね。これって確実に15歳以下の子はお断り的なアレですよ。R18まではいかないけどそこそこに刺激的なやつ。間違いないよ。男だけではなく女をも虜にしてしまうのも分かってしまう気がする。ある意味純真培養のお嬢様でもあるお姉さま方が惑わされたのも仕方ないということで。
視聴者的には麻耶のサービスカット的なあれやこれを見せてくれてありがとうとしか言えんのです。そういうのを求める作品ではない気もするけど。好きな子ほど苛めたくなる的なあれでジワジワとなぶり殺しにするように衣装を剥ぎ取っていくお姉さま方は責め方を分かっているのだなと。パンモロのモモカより更に酷い目に遭わされて全裸に剥かれる麻耶は本当に不憫な子なのである。
ドラム缶風呂に入ったまま転がる麻耶を追っていく変態共はお嬢様とも清純とも無縁の欲望丸出しの姿。冬の雪山の冷たい川に迷うことなく飛び込んでいく彼女たちの愛は本物なのであろう。例えそれが歪んだものだったのだとしても。変態性も極めるととてつもない行動の原動力になり得ると思い知らされた冬の山中でのサバゲであった。
欲望に忠実な変態共の執念は、時として尋常ではない力を与えるのだということがよく分かったお話。どっちのエピソードも犯罪スレスレの行為のような気もするけど、普段のさばげ部メンバーがやってることも似たり寄ったりな気がするので被害者が彼女らである分にはまぁいいかなと。よくないか。
メンバーの中でもビジュアル的に華があり普通の作品であれば目立ちそうな麻耶ですが、割と常識人であることが災いして今まであまりスポットが当たらなかったので、麻耶にようやく焦点が当たったのは個人的に嬉しかったです。せっかくの当番回だったのに基本的に良いことは起こらず、散々な目に遭ってばかりだったのが可哀想ではある。まぁ他のメンバーがメインの時も良い目を見るってことの方が少ないかもしれないけど(笑)
しかし不憫でなければ麻耶でないというイメージが自分の中で既に出来上がってしまっているので、これからもさばげ部の唯一の良心として、麻耶にはめげることなく頑張って頂きたいところだ。
次回はもしかして水着回だったりするのだろうか。6話の予告では水着でサバゲは危険。このアニメはそんなところは常識的と言っていたが、まぁ水着を着たからサバゲやるって作品でもないですしね。世界規模で話を広げていく我らの「さばげぶっ!」。どんな話にでも持っていけるその自由度が何よりの強みであると改めて実感させられたのである。
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