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さばげぶっ! 第9話「共に死線を潜り抜けたレモン氏を容赦なく使い捨てるモモカが流石すぎる」

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さばげぶっ! #09「犬かも物語/天国に一番近いプール/MAD 爺婆X」

使えるものは何でも使って勝利をもぎ取る!
それがさばげぶっ!
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上流階級であるお嬢様御用達のドッグカフェ。カモを利用してまで入店するモモカの涙ぐましい無駄な足掻きが功を奏したかは分からないが、これで入店できてしまうのが、さばげぶっ!である。しかしモモカの場違い感が半端ないことは言うまでもない。育ちってやっぱり出てしまうものなのです。

しかし周りの客に多少はた迷惑そうに見られてこそいたけど、今回の騒動は往々にしてオーナーのせいで生じたと言ってもいいのではないだろうか。上流階級としてのプライドが傍若無人な振る舞いをするモモカとカモのような存在を許しておけなかったのかもしれないけどそれでもね。

対決の内容はともかくとして、ピンチの時ほどお互いの絆が試されるとは良く言いますが、同時にその者の本性が見えるのもまた事実。モモカとカモの間にあったのは絆でも何でもなく、そこにあるのは打算と報復の感情のみである。そもそもドッグカフェに一緒に来たのも互いに利用価値が有り、己にとって有益な面があるからだし。

オーナーの謎の意識改革でオチが付くかと思ったら全てを持っていったのはやはり美煌。ライオンを引き連れて平然としているその様子に最早何も言葉はない。この世界のお嬢様にはロクな人がいないことを再度実感しつつ、その中でも飛び抜けて変人なのが美煌であることを改めて思い知らされたエピソードであった。


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リゾート気分が一転して陸の孤島。正常な判断を失った者達が織りなす奇想天外なミステリー。さばげ部のメンバーは低体温症とか関係なくいつも正常な判断なんか出来ていないだろうとかいう突っ込みは無粋だぞ!普段はあまり目にする機会がないメンバー構成だったことも災いしたのかもしれない。かよ、うらら、麻耶の三人だけというシーンが非常に珍しいのは確かである。

閉鎖空間で打開策がなく次第に追いつめられ、徐々におかしなテンションになって暴走を始める王道展開。助けが来る翌朝までをどのように凌ぐかという意味ではこれもサバイバルであり、加減を知らない三人の潰しあいは壮絶の一言であった。一見サバゲとは無縁なこんなところでも真っ先に脱落してしまう麻耶は、やはり部員の中で最も荒事に向かないんだなと。前回が例外中の例外だっただけで。

うららはうららでプールの中で漏らしちゃったしトイレ要員になりつつあるような。かよはかよでこういう時に真っ先に手を出すし普段はモモカや美煌の影に隠れてるけど中々に強かなキャラであると実感させられる。この話に関して言えば彼女たちは純然たる被害者と言えるんですけどね。そもそも先生が中を確認することなく施錠してしまったのが発端になってるわけで。無自覚のトラブルメーカーぶりは健在であった。

しかし何でも力技で解決しようとする美煌とモモカが不在だったことが、逆にこの悲劇へと繋がってしまったと思うと何とも言えないものがある。素手で壁に穴を開けられるうららがいるんだから、いくらでも脱出手段はあったのではないかと思うが、彼女たちは低体温症で正常な判断が出来なくなっていたから致し方ない。

施錠される前の怪談話が彼女たちの心理圧迫に一役買っていて、それを自らが体現してしまうというオチ。傍からしたら何がどうなってこうなったのか全く分からない三人の恐怖体験は、学校の新たな怪談となったのかもしれない。何と言ってもモモカですら若干引いてしまうくらいの光景であったのだから、その凄惨さは推して知るべしなのである。


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本当に突然何の脈絡もなくオーストラリアの広大な大地に立っているところからスタートする。
ワールドワイドな展開も当たり前。それが「さばげぶっ!」なのである。

今までの中でも最も金が掛かっていそうなレース形式を絡めたサバゲなれど、相手は町内の老人会という平凡っぷり。しかし老人なのに中身が全然老人でないのが本作らしいよね。もうこの辺に関してはやっぱり!としか思えなくなっている。

拉致られたにも関わらず文句の一つも言わずに付き合ってくれるレモン氏の人の好さに感嘆としつつ、当人も楽しんでるから良いのかなと。美煌は18歳なんだから自分で運転すればいいのではと思ったけど大型車両の免許は18歳では取得出来ないか。国際免許のあれこれは正直よう分からんのですが、今作はそういうところは律儀に守るのである。

お約束のように真っ先に脱落した麻耶を始め、次々と戦死していく仲間を顧みることもなく己のバトルに集中するモモカは流石である。即席にもかかわらず凄い息がピッタリと合ってベストパートナーのように思えたレモン氏を、何の感慨も抱くことなくアッサリ使い捨てる豪胆さ。そして老人アピールをして同情を誘おうとする相手を歯牙に掛けることもなく撃ちぬく冷酷さ。

鬼畜か悪魔か、いやモモカだ!

ここ2~3話の間、鳴りを潜めていたモモカのゲスっぷりが久々に全開になったように感じて何かスッキリしてしまったことが悔しい(笑)やっぱりこうでないと!とか思い始めている自分は相当に毒されていてもう手遅れなのかもしれない。

前回の雪山でのサバゲ時にもモモカはさっさとサバゲを終わらせて観光を楽しみたいと言っていた。最後は秒速1cmで構えていた老人にモモカが油断して撃ち抜かれるオチかと思っていたけど、前回の反省もあってなのかモモカが油断することはなかったですね。己の欲望に忠実に動き持ち前のゲスさを出しきったモモカの久しぶりの完勝エピソードであった。


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ところで気になったのがサバゲに全く絡むことなく、いつの間にかいなくなっていた白いワンピースを着たお婆さん。このエピソードにおいて彼女がどういう役割を持っていたのかが分からず、最後の新聞記事が出たときも自分は元ネタを知らなかったので分からなかったのです。

そこで簡単に調べてみたのですが、元ネタはオーストラリアで製作された映画『ピクニックatハンギング・ロック』。白いドレスをまとった一団の女性達。女学院の女生徒達がハンギング・ロックで神隠しともいうべき事態に遭遇する作品、らしいですね。温泉シーンでお爺さんが言った「この年になると皆で出かけ、誰一人欠けることがないだけでも幸せ」という台詞により重みを持たせるためのパロネタなのかなーと感じた。

突拍子もなくオーストラリアを舞台に設定したかに見えたけど、実はこれを言わせたかったからオーストラリアを舞台にしたのかなと。主要キャラが年頃の少女たちという部分は本作と重なるところがあるし。

年寄りに限らず若くても一緒に全力でバカをやってくれる仲間がいるというのは有り難いものです。さばげ部のメンバーだって誰かが欠けたら今のような大変だけど楽しい経験は出来てないかもしれないし。幸せかどうかは相当に疑問があるところだけどさ(笑)ここに関しては詳しく語ってくれている感想ブログさんがありそうなので自分も巡ってみたいかなと思っているのです。


というわけで動物あり、水着あり、ホラー要素ありで盛りだくさんだった第9話。
水着もサービス要素というより単に話の場所がプールだからという至って自然な理由で健全であった。

プールの中で繰り広げられた殴り合いは健全とは程遠い内容だったかもしれないですけど。スク水着用したモモカ様の奮闘はちょっと見たかったかもしれないけどそれはまたの機会ということで。冬の山中の方が肌色率が高いってそれもどうなんだと思わないわけでもないんですが、今作において求められているのはそこではない気もするので問題なし。

今回は何と言っても我らのモモカ様が持ち前のゲスさを発揮してくれた。これに尽きる!
やっぱり「さばげぶっ!」はこうでないとね。
これをサバゲと言っていいのかは迷いますが、気合の入った戦闘描写に思わず魅入ってしまっていた。

さて次回はまたまた新キャラが出てきそうな感じでしょうか。
宝の地図がどうこうとあったので、またろくでもない泥沼の争奪戦に発展しそうな気もしますがどうなるか。
今作に関しては話の予想とかしても全く意味がないというか予想なんて不可能。
なので純粋に視聴するその時が来るのを楽しみに待てるというのが何よりの利点ではないか。
残り少なくなってきましたが最後の最後まで楽しんでいけたらいいなと思うのですよ。

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